元首相だった村山富市氏が会長を務める「日朝国交促進国民協会」は、11日に国会内で会合を開き、挨拶の中で村山富市氏は「米朝間の緊張の高まりが戦争を誘発する危険がある----」と語り、「戦争を防ぐのが日本の最大の役割であり、日本でなければできない----」と強調したことが報道されている。 この会合は、「北朝鮮危機と日本のなすべきこと」と題しての討論会だったという。 討論の中で多くの識者が、「朝鮮半島政策担当者すらもたないアメリカのトランプ政権が、乱暴な政策を打ち出し右往左往する現状は極めて危険であり、勘違いや誤算で軍事衝突を起こす恐れがある」と強調し、「外交的解決に向けて日本政府こそが、米朝に働きかけるのが筋ではないだろうか---」と述べたとの報道も。 また、北朝鮮への圧力一辺倒の日本政府の姿勢を批判し、「北朝鮮の安全保障の問題も含めて考える必要こそあるのではないか---」と提案した識者についての報道も。 また、核開発を続ける北朝鮮が「一方的に悪い」ことを前提にした交渉では互いの理解は深まらず、米朝の話を十分に聞く仲介者が出てこないと、この問題の解決は困難だし、日本こそがその役割を果たすべきではないのかとの見解を述べた識者の報道も。 まさに、軍事ではなく外交解決でこそ、北朝鮮問題の解決につながるし、近隣の日本こそがその重責を担い、そして、その責任を果たすことが、決定的に重要ではないかと強く訴えたいものである。