一昨日の安倍首相の国会所信表明に対する批判めいたマスコミ評が、これまでになく国民の注目を集めていることが報道されている。 相変わらずの国難煽り、そしてひたすら政策実行を吹聴したのだが----。 「しかし、もっぱら語るに値しない中身なしの、そして先行き見通せない行き詰った政権の姿だった----」と強調する識者の談話も。 安倍首相が野党に転落した間、国民の厳しい声を糧に政策そのものを鍛え上げたと強調したのだが----。 しかし、当時の自民党支持率は何と7%だったのだから驚きである。 それもそのはず、アメリカ言いなり、財界ベッタリの自民党政治から抜け出すどころか、それに加えて安倍晋三首相によって、戦前を回帰するような超右翼的潮流が加わったのだから-----。 いくら多数を握っても、政策への支持も国民の信も広がらないことだけは確かであり、「森友・加計」疑惑で支持率が急落して都議選での惨敗を経験したように、何時でも一気に転げ落ちる不安が「改憲」を急がしているという識者の批判もあるぐらい。 昨日報道のマスコミ討論会で識者が厳しく批評したように、今回の特別国会での安倍晋三首相の僅か15分の国会所信表明が、民意に背き、偽りの言葉で誤魔化した軽々しい弁であったことだけは間違いないようである。