国連では、加盟国の3分の2の賛成で7月に「核兵器禁止条約」が採択されたことが報道されている。 この「核兵器禁止条約」は、核兵器の非人道性を告発すると同時に、核兵器の使用が、国際人道法などの国際法、人道の原則、市民的良心に反する違法なものだと断定している。 核兵器の開発、実験、保有、使用、さらには使用の威嚇など、抜け道のない形で禁止条約を定めているのだ。 この核兵器禁止条約はまた、ヒバクシャの苦難を心に留め、核廃絶の運動へのヒバクシャの貢献を評価し、ヒバクシャ援護も明記しているのである。 国連で可決された「核兵器禁止条約」を大きな力にして、「核兵器のない世界」にどう進んでいくのかが極めて重要な課題となることだけは確かである。 一方、報道によると、いま世界に存在する核兵器は何とアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、北朝鮮、インド、パキスタン、イスラエルなど9ケ国に1万5000発の核兵器が存在しているというのだから驚きである。 核兵器禁止条約は9月20日から各国による署名が始まり、その後署名した国が批准して、その数が50ケ国に達すると、その90日後に条約が発効するとの報道。 世界の国々に条約の署名、批准を求める活動が運動の新たな課題となり、「ヒバクシャ国際署名」を世界の数億の人々に広げる取り組みが決定的に重要になることだけは間違い。 大いに頑張らなければ----!