「戦後70年」にあたる2015年は、戦争に明け暮れた1945年に至る歴史を、敗戦から70年の節目に当たって改めて想起し、あの悲惨な歴史を繰り返すまいと再決意していた年であったが、安倍政権は、そうした国民の願いをよそに「戦争法」を可決させようと、その動きを加速させた年でもあった。 「戦後」を70年で終わらせ、新たな危険な道に踏み込もうと画策した年でもあった。 まさに2015年、8月15日の70年を経た直後の9月19日に、「戦争法」が暴力的に可決されたことを決して忘れない。 今年は日本国憲法施行から70年の年であるが、安倍晋三政権は、「戦後」を終わらせる動きのいわば終結を目指して、戦争法にとどまらず、「戦後憲法」そのものを終わらせようとする動きに入っていることだけは間違いないようである。 平和を希求する国民にとっては、1945年の敗戦までの悲惨な歴史を振り返り、世代を超えてそれを語り継いでいく日々が続いてきたことも事実である。 その国民の思いを断ち切るように「戦争法」を成立させた安倍政権に対して、国民的反撃を加えなければならないとその思いを強くし、----「戦争法」反対の運動をもっと広く、そして強く繰り広げなければと思いを強くしている今日この頃である。