=HITORIGOTO=旅するココロ

 金沢→能登→東京…暮らしでのこと

秋の休日を、友と

2008-09-22 | お出かけ お散歩.東京etc
 東京に暮らし始めた時、親交のあった友人でこちらに暮らしている方は、数人しかいなかった。それがこの半年のうちに、高校時代の親友は、なんと旦那さんが海外赴任を終え、こちらに帰ってくることになり、大学時代の友人も、大阪から東京に転勤になった。
 二人とも、遠方に住んではいたのですが、出張や旅行、用事などにかこつけて、これまでしばしば会い続けてきた数少ない友人なので、びっくりするやら、ニマニマするやら…。
 引っ越し間際は忙しいだろうから、なかなか連絡を取らずにいたのですが、大学時代の友人とランチでも…ということになった。少しだけ東京暮らし先輩?の私がお店を決めることになった。
 そして、ランチを食べ終わった後、渋谷の文化村の「ミレイ展」を観に行くことに。(友人から誘われたかたちだったけれど、きっと一人でも観に行ってたと思う展覧会。ポスターを観て気になっていたところだったので)
 以前、東京駅の近くで通りかかったとき、私が見つけたパン屋さんに集合。
 お互い東京駅の待ち合わせ場所に不案内なので、そのお店で、ということに。
 お店の名前は、「PAUL」。
 当日、私にしては早めに有楽町に着いて、東京フォーラムを抜けて、お店に向かった。友人から「早めに着いたー」とメール。もうちょっと…。と急いで信号をわたって、お店に着いて、看板を見ると、「VIRON」とあった…。
 そうです。私が、PAULと思っていたお店は、VIRONでした(焦)
 …ということは、私は、友の待つPAULというお店の場所が分からないことに気づき、友に電話するが、友は、お店の中なので、携帯をマナーモードにしているらしく、出る気配がない。仕方なく、メールに事の次第を簡単に書いて送り、東京駅に向かった。(走った!)
 さて…、本屋さんで東京のカフェ関連が掲載されている本を探し、PAULに行こうかと思っていたところに、丸の内口の交番前に警察官が5人も立っていたので、万が一と思って聞いてみたが、ご存知ないご様子。
 PAULといえば、八重洲口のほうじゃなかったか…とかすかな記憶がよみがえり、東京駅を横断というか、大きく回って、八重洲口に着いたら、友から電話がありました…。その後は、友の誘導?により、PAULに着いたのですが…、近頃、大きなネジが一本抜けてるんじゃないかって思える事件?でした。
 友と会った後、PAULにて、ゆっくりランチしました。私は、オムレツ、友はキッシュを選び、付け合わせは、サラダを。パンが三種類サーブされました。(このパンが目的だったのは、私だったのですが、それにしても、PAULとVIRONを混同していたとは…)
 その後、渋谷に向かって、ハチ公口から、秋祭りの神輿の集結する渋谷の人ごみを抜け、文化村へ。
 「ミレイ展」は、自然と各自好きなペースでみてまわりました。(一緒に入って、出口でおちあうパターン)。美術部でギャラリーや展覧会などなどへいった時は、いつもこんな感じだったなーと思い出しました。
 さて、ミレイといえば、ハムレットの一場面を描いた「オフィーリア」ですが、入ってすぐのゾーンにその絵はありました。ずっと前に「テートギャラリー展」があった時にも来日したことがある作品です。そのときは、観に行こうという思いはなかったのですが、友は、そのときもわざわざ観に行ったと申しておりました。友にそんな思いのある絵だったこと、想像はできたのですが、改めて、そういった絵だったことに感銘を受けました。 オフィーリアを観て、はっと、気づきました。
 その輝きに。本物のこの絵は、こんなに輝いていたのです。
 この絵のみならず、どの絵も、自ら輝いています。
 本物をみるということは、この輝きをみるということなのだなーと、ひさびさに名作をみて、感じたのでした。
 加えて、今回は、ミレイの作品が年代順に並んでいて、人として、どんなふうに作品をつくってきたか、その変遷を追うことで、その人、そしてその生についても、思いを馳せました。
 その後、友は寄るところがあるらしく、一緒に電車に乗って、途中駅で下車し、別れたのでした。
 そんなこんなの秋の休日でした。(20080922)
 
9/21の晩ご飯。ごはん、スープ(キャベツと豚バラ)、ハンバーグ(デミグラスの)付け合わせに人参、カボチャ、ブロッコリー、サラダ(レタス、プチトマト、大根のきゅうりの塩もみ)、梨。