=HITORIGOTO=旅するココロ

 金沢→能登→東京…暮らしでのこと

本を読む人

2006-08-30 | たわいもないこと
 あの沢木耕太郎さんが、今読売新聞に小説を連載しています。「声をたずねて、君に」もしや、初の恋愛小説では?
 29歳の僕。
 大学のときに、偶然ヨーロッパを一緒に旅した「彼女=蘇我さん」
 以下、9より引用。
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 日本に帰ってからも蘇我さんとの付き合いは続いた。…ほとんど毎月のように東京か大阪のどちらかで会った。しかし、二十四歳になった年に、蘇我さんは見合いで出会った相手と結婚することになった。
 (略)
 ただ、最後に東京で会ったとき、蘇我さんはこんなことを言った。
「わたしは、あなたをあなたにすることができないの」
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男性であるはずの、沢木さんが書いたセリフ。もしかして、本当に誰かに言われたのかもしれませんが、これは、言われて嬉しい『振られ文句』だと思った。かっこよすぎて、分かるかどうかが、かなりの分かれ目になりますが…笑
 そうはいうものの、あなたとわたしを入れ替えて、「あなたは、わたしをわたしにすることができないの」。このほうがずっと分かりえる表現だけれど、台詞とは、まるっきり逆なのか。同じことを言いだげなような気もする。あー、だんだん分からなくなってきた。

 私が、沢木さんのことを知ったのは、とある旅人からでした。
 自称乱読という彼は、本当に、本が好きなようでした。私も、どちらかといえば、本は好きですが、趣味の欄に、読書と書けるほど、本を読んでいないと自負しています。
 本を読む人とそうでもない人がいることは確かですが、どちらかの人を信用しなさいと言われたら、やはり本を読む人を信用します…。
 ふと思いました。
 「わたしは、あなたをあなたにすることができないの」
 こう言った彼女は、きっと本を読む人です。「僕」はどうか分かりませんが。
 思えば、旅人は、本を読む人が圧倒的に多かったような気がします。いや、本を読まざるを得なかった人とでもいうべきか。旅の長い夜、本は心から友達になってくれます。
 求めて読むと、何かアドバイスがひそんでいるような心強さ。不意にパンチをくらわすような意外が潜んでいることもあって、やはり本は友達なのです。
 さてさて、ロマンチストと言われようが、本を読む人どうしの、空を掴むようなたわいもない会話が好きです。
 で、「ブルータス、お前もか…」となったら、勇気を出して聞いてみることにします。
 「好きな本は?」と…(20060830)

 - そろそろ、読書の秋?! みんなーどんな本読んでますかー?

さーて、今週図書館から借りてきた本は(…サザエさん風に)
司馬遼太郎「街道をゆく6」、「旅のことば」
椎名誠「あやしい探検隊バリ島横恋慕」
酒井順子「その人、独身?」
光野桃「スランプ・サーフィン」
うふふ。本はやっぱりいいなー。

最後の夏休み

2006-08-29 | たわいもないこと
 自分で悩んでもどうにもならないことで、ちとばかり悶々。
 止まっていても仕方ないので、こんな日は、お買い物へ…笑
 夏休み最後の休日とあって、オフホワイトのコットンのシャツに、同じくオフホワイトの麻のロングスカート+下駄という夏のイデタチで。こんな格好ができる休日も、今日が最後だなーと思いつつ。
 さてと、お買い物と言えば、香林坊大和です。
 実は、高校を卒業したときから、ずっと同じ喪服を着ていたのですが、こころなしか丈が短いのと、洗い替え?に、もう一着あってもそろそろよいかなと思って…。いろいろ試着して、スカートの丈が長めのスリーピースのをご購入。チン。立派なお値段でした…笑。今までのが約15年ものだったのですが、喪服は、お通夜、お葬式のみならず、法事などでも着る機会が多々あるのが、最近の発見でした。
 それに、近頃は、結婚式に呼ばれる機会がなくなったと思ったら、いわゆる「葬」への場は一向に減らず、失礼にあたらないよう、いつの間にか、一式揃えているところです。
 黒真珠のネックレスは、母から。それに合う、黒真珠のピアスは、同じ真珠店に出向いて、自分で買いました。(ネックレスを持っていかなかったのが大失敗で、自分で買ったもののほうが、やや黒みが強く、クオリティー高いものになりました…苦笑)
 その後、せっかく大和へ来たのだからと、夏~秋のトップスを。コットン大好きな私としては、白いの、オフホワイトの、グレーのと試着して、次はピンクのにしようかなーと思ってたところへ、店員さんの一言で、「そやー、これから秋なんやったー」と、深い緑のを試着して、これに決定。
 で、ついでに薄手のカーディガンも、この際買っとくかーとなって?!、ブラウンがかったグレーのコットンのを買いました。ふたつを包むとき、その色は、まさに秋。「なんか、秋っぽくて寂しいわー」と言ったのですが、おしゃれさんは、「秋が楽しみ」なのですってね。
 私は、まだ宿題のできていない子供のように、「夏がいい、夏がいい」というダダっ子そのものでした…笑
 例年なら、スカートやパンツなどのボトムも~、スーツも一着欲しいな~となるところですが、毎日が作業服なファッションなので、「買っても着ないしなー」と消極的。(今年の春夏は、サンダルとか靴も買わなかった…)
 結局、地下のドンクに寄って、豆の入った緑のフランスパン、さつまいもと胡麻のフランスパン、りんごと紅茶の入ったハードパン、赤米の入った食パンをごっそり買って帰りました。
 冷静になって考えてみたら、お給料の半分くらいを使っていました…(え;)
 帰り道、急激におなかがすいて、○建学院に通学していた頃、よくお昼に食べてた、金沢駅百番街の「八番麺屋」で「塩野菜らーめん」(600円)を。(数ある八番…のなかでも、私はここのがいちばんおいしいと思う) 駅に駐車して300円かけて…笑。
 帰り道、大好きな愛車(真っ赤なランちゃん)を運転しながら、思いました。
 自分の思う美味しいもの食べて、好きなお洋服ぱーんと買って、さらに美味しいお持ち帰りして…、好きにドライブして…と。
 今の私には、どれも自分の稼いだお金で手の届くもので、それ以上のものは欲しいと思わない。こうやって働いているかぎり、こんな幸せは続くのだろう。
 でも、本当に手放すしかなくなったら、それを受け入れられるだろうか。(例えば、結婚するために、仕事をやめなければならないといった選択肢)
 それより、もっと幸せなもののために、こんなのなくてもいいといえるだけの勇気があるのだろうか。
(本当に、好きな人と一緒に暮らせるのなら、もう何もいらないやっていう覚悟)
 私だけで、悩んでいても仕方ないけれど、たぶん、私は、すごーくずるいんだと思う。
 ないものねだりだけど、両方…ってのは、ないのか、ありえないのか、うーん、うーーーんと唸る。
 で、考えても答えが出ないので、「ひたすら眠る」笑
 でも、年をとったら、思うんだろうな、買い物も美味しいものも、最終的には、慰めにはなっても、何の力にもなってくれないって。だから、またいっそう深くなるのです。
 どう考えても、煩悩モラトリアム…笑。まだまだ人生に覚悟が足りなさすぎるもようです。(20060829)

バリ舞踊練習日誌060826

2006-08-28 | バリ舞踊
 この日のレッスンで、
「また戻ってしまってます。…なんかもう、枠にはめた、自分の思った振り踊って…」
 そう言われ、はっとしました。
…あんなに、どうにかこうにか掴んだつもりの感覚は、もう私の中にはない。
 イチからのやり直し。
 踊りを楽しもう、楽しもうと思っていた自分が、とてつもなく哀れで、滑稽に思えた。
 レッスンを受ける精神状態は、ここ1年のうちで最低だーと自分でも思っていた。
 その主たる原因は、踊りのことではないのですが、だんだんすべてが入り乱れてきて、自分でも、何か楽しくて、苦しくて、ここでこうやっているのか、分からない状態。
 すべてに中途半端だから、とりあえずレッスンには出て踊ってはみるけれど、それはなんだかもう拷問のようでした。落ち込むべき時に、中途半端に元気に普通に振る舞うのって、かえって逆効果なのだなーと。
 第一、気持ちに正直じゃない。
 そもそも落ち込むべき時かどうかも適切な表現とは言いがたい。
 でも、ここは踊りのレッスンなのです。
 いくら、人生や自分の気持ちに重ね合わせてみたところで、ただの甘えにすぎない。できないものはできない。直すべきところは直す。そう肝に命じて、ただただレッスンでした。
 だんだん気持ちも刺々しくなってきたので、せめて誰をも傷つけまいと思って、引きこもり児のように…笑、最後のほうは、すみっこのほうで、小さくぼんやりと。
 次のレッスンは、たとえ心の中でも、逃げたり、言い訳したりせずに、ただただまっすぐに取り組めますように。(20060828)

湯上がりサロン

2006-08-27 | 日々の暮らし.能登
 暑い、暑いと言い続けて、もうどのくらいになるだろう。朝晩はすっかり涼しくなってきたようにも思いますが、シャワー大好きな私とすれば、湯上がりは、やっぱり「あつーい」のです。
 服を着ても、すぐに汗だく。(幼児みたい…笑)
 気持ちよく過ごせる方法はないかなーと思っていたところ、そうだ…
 バリでの休日を思い出しました。
 去年、バリへ行ったとき、ほとんどTシャツ+サロンのみで、とても気持ちよかったこと。
 サロンのみというのは、下に何もはかないという意味です。うふふ。
 で、この夏、うちでは、湯上がりに下着をつけず、サロン一枚をぐるーと首できゅきゅっと巻いて、しばらく過ごすことにしました。(まさに、一人暮らしの醍醐味ー笑)
 吹き出る汗も、サロンが吸い取ってくれます。
 サロンは、バリ舞踊の練習用?のもので、ふちっこがほつれてきたものを…
 やがて、汗はおさまって、身体もさらさらになった頃に、お出かけ着に。(といっても、仕事のときは、作業着ですが…笑)
 こうやって過ごしていると、夏もいいなぁと思います。いや、夏はいいなぁ…か。
 確実に季節はめぐっていて、そこに在る自分というちっぽけな存在。
 今、一瞬、いのちながらえていくということ。
 特別なことでもなんでもなくて、こういうことなのかなぁと思う。
 こんな、とても些細なことに気づかせてくれるのは、季節の空気や、あたりまえだと思ってすぐそばにあるものだったりします。(20060827) 

狙われてる?

2006-08-24 | たわいもないこと
 お盆すぎた週末の夜、小松の実家にかかってきた電話。
男性「○○(以前働いてた会社)に勤めてた者(名前を名乗ったかもしれない)ですが、マサヨさんいらっしゃいますか?」
母「マサヨは、今、七尾におるんやけど」
男性「結婚したんですか?」
母「は?…仕事で…」
男性「七尾の電話番号分かりますか?」
母「携帯なら分かるけど」
男性「…いいです(結構です)」
心当たりといえば、同期のYっHーか、Aちゃん。
それにしたところで、小松の実家にかけてくるといったあたり、謎???
両者に問い合わせてみたところ、身に覚えがなく、「おれおれー」ってことで、話はまとまった…笑
 何が目的のオレオレなのか、さっぱり分からん。
 ちなみに七尾の電話は、接続がよくないらしく、たまに使おうとすると、無音で、電話線入れ直してから使うことにしている…。母には、電話つけてること、教えてなかった…笑。
 いまどきのオレオレ…は、30代独身女性もターゲットか。どんな手口なんじゃろ?(20060824)