ゆっくりと山登り

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北アルプス縦走2010年8月 鹿島槍~鏡平 その1

2010-08-13 20:34:51 | 北アルプス
2010年8月6日~12日

今年はたっぷりの夏季休暇が取れましたので、
がっちりと縦走行ってみましょうか?ということで北アルプスへ。

この広い山域、私にとってまだまだ未知のところはたくさんありますが、
主稜線上で特に気になっていたのが、種池から水晶小屋に至る裏銀座+α。
最後は槍ヶ岳で締めくくる予定でしたが
台風接近とのことで双六の先は断念

ということで今回歩いた行程は・・・

5日 ムーンライト信州で出発
6日 扇沢~冷池
7日 冷池~鹿島槍ヶ岳往復~新越小屋
8日 新越小屋~針の木岳~蓮華岳~船窪小屋
9日 船窪小屋~烏帽子小屋
10日 烏帽子小屋~野口五郎岳~水晶小屋~祖父岳~雲ノ平山荘
11日 雲ノ平山荘~双六小屋~鏡平山荘
12日 鏡平山荘~わさび平~新穂高


大きく分けて総括しますと

1.鹿島槍~蓮華岳
  お花畑と展望の変化に富んだ縦走路
 (私は今回必ずしも展望に十分には恵まれたわけではありませんが

2.蓮華の下り~烏帽子
  苦行・試練の道
  
3.烏帽子~雲の平
  これぞ裏銀座!雄大な稜線、大きなカールの底の残雪とお花畑を眺めながら歩く
  快適な縦走路

4.雲の平~わさび平
  雨の中、山の大きさを感じながらストイックに歩く
  (でも結構これが嫌いじゃなかったりして


てなことで本編行きます。


::::::::::


6日 扇沢に到着



アルペンルートのチケット売り場に並ぶ人たちを横目に、
準備を整えて柏原新道の入口へ向かいます。
鹿島槍目当てであれば車が便利なのでしょう。
柏原新道の入り口駐車場は結構埋まっていました。

登山口には仮設テントで登山届を出す案内所がありました。






はじめは整備の行き届いた森の道




着々と高度を稼いでゆきます。
でも夜行列車で出かけた初日、ザックがまだなじまない感じ。

所々のポイントにこうした黄色い案内がありました。
八ツ見ベンチとありますが




本日は八は雲の中

ただV字渓谷の向こうには安曇野の盆地が開けていました。




時折、視界が開けると扇沢のターミナルが見下ろせます。
遠方には針ノ木の雪渓も垣間見えます。




左手の谷間を越えた稜線上、雲に隠れて岩小屋沢岳
明日はあの上を歩いて行きます。






高度を上げるにつれ、ガスが濃くなってゆく
今日の展望はちょっと期待薄か・・・







しばらくすると、道は平たんになり主稜線が近づいていることを読み取れます。






さらに道は谷間を大きく回り込み雪渓を渡ります。
道を整備している方、ヘルメットをかぶって雪渓の上から見守っておられました。
ありがたいことです。





傍らに咲くシモツケソウ





最後の斜面をひと登りすると森林限界を出て種池の山荘が見えてきました。
残念ながらガスに囲まれ遠望はありませんが、お花畑の広がる気持ちのよい斜面です。






ここはちょうどチングルマが見ごろでした.









初日は大抵短めのプランにするので、種池で一泊しても良いと思っていましたが
今日はまだ時間も早く冷池まで行くことにします。





爺ヶ岳に向かうおおらかな稜線を登ってゆきます。







ところで・・・
登山口に入ったところから、お互いの休憩の度に抜きつ抜かれつの単独行の女性登山者がいらっしゃいまして、
スタイルは、今流行りの女性向けアウトドア雑誌から抜け出してきたような山ガールさんなのですが
大きなザックを背負って着実に進む様子はただ者でない感じ。

どちらからともなく声をかけてお話ししますと、
幕営で白馬まで縦走するとのこと。
(直前まで迷って結局小屋泊まりにしたtrekker-kでございます)

冷池までほぼ同時に歩かせていただきました。


前方の赤いザックがそのmepannaさん




やがて爺ヶ岳南峰





本当なら前方に鹿島槍、左手には剣立山連峰が眺められるはずなのですが展望はなし。
それでも青空と入道雲、夏のアルプスに来ていることだけは感じさせてくれます。






イワヒバリも出迎えてますし・・・






・・・で、次は中峰に向かいます。





南峰と中峰の間のコルにはコマクサも咲いていました。






さてここからは冷池に向かって下ってゆきます。
赤岩の分岐を過ぎると東側が大きくえぐれた鞍部に出て
小屋が見えてきました。






到着~!




小屋の手続きをして、外のベンチへ
テントを張って戻ってきたmepannnaさんと合流し、お待ちかねのビールタイム!
(これが無くっちゃね


キャンピングカーで全国の百名山巡りをされているという男性も加わって
色々と山のお話をしておりますと
次第に雲は晴れてきて周囲の山の姿が・・・


おおー、あれは布引に鹿島槍南峰!!
(そしてトンボの急降下)




双耳峰そろい踏み~!





背後には爺ヶ岳も・・・





今夜、冷池に泊まる人たちが皆さん広場に集まってきました。
ポーズを決めながら記念写真の撮り合い。
ガスに囲まれた一日だっただけに、とてもうれしいひと時でした。





しかし・・・




その後襲ってきた激しい雷雨
明日の天気が心配です。



続く



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
trekker-kさんへ (★suika★)
2010-08-14 08:11:27
すんごいロングな大縦走!お疲れ様でした!
疲れましたでしょう!?ゆっくり体を休めてくださいね!
鹿島鑓!初心者コースから私も行ってみたいとおもっていました。
イワヒバリ!ひょっとして登山道によく現れてくれる人なっつこい鳥でしょうか?
いいなぁ。いいなぁ。綺麗な写真がいっぱい撮れたでしょうね。
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Unknown (azm)
2010-08-14 22:03:13
お疲れ様でした-。
すんごいですね。1週間の縦走。私などは2泊3日が限度ですね。膝が壊れちゃいますもん。
以前、夏に爺ヶ岳、鹿島槍と登ったことがあります。テン泊の予定でしたが、テントを忘れて(エアライズ2は小さくて、ザックに入れたか入れないか分からなくって・・・)、冷池山荘に泊まりました。小屋前からの景色良いですよね。その時は夕方から大きな雹、雷とともに夜中じゅう豪雨で(テン泊でも多分小屋に逃げ込んでいたはず?!)、下山予定のメインルートが土砂崩れで使えなくなり、赤岩から降りた思い出があります。
さて、私は1泊2日で廻り目平から先ほど帰還したところ。夜、雨となり、ペルセは見ることが出来ませんでしたー(;;)。
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suikaさんこんばんは (trekker-k)
2010-08-14 22:28:24
やっぱり疲れました~、けど降りてきたら、またどこかに登りたくなっちゃきました
鹿島槍は柏原新道からの往復なら比較的容易に登れると思いますよ。写真の方は・・・なんか歩くのに精いっぱいでちょっと中途半端になっちゃいました。
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azmさんこんばんは (trekker-k)
2010-08-14 22:33:36
いやー私にとっても結構きつきつの山行でした。
私もひざが悪いので、なんとかアミノ酸とサポーターでもたせた感じです。テントは私もエアライズです。それでも今回は持っていくのをためらってしまいました(軟弱!)
廻り目平ですか!もしかして小川山でロック?それとも金峰?ぺルセは残念でしたね・・・
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爺ヶ岳 (花音)
2010-08-14 22:43:47
1週間も縦走なんて、本当にすごいですね~!
とても私には、たとえ若いころでも考えられません。

爺ヶ岳は、以前扇沢から立山に登った時、登山口を見ました。

その後、爺ヶ岳だけは登りたいと思いましたが、いざ行こうと思っていた時に夫が風邪をひいてしまいいけませんでした。

こちらのブログで見させていただいて良かったです。
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チングルマ (mimoza)
2010-08-15 00:02:05
初日、冷池小屋まで。針葉樹、這松、チングルマなど山の匂いをありがとうございます~
鹿島槍が見えてよかったですね!!

天泊での単独女性さん・・ほんとにただものじゃなさそう・・こちらも楽しみです。
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花音さんこんばんは (trekker-k)
2010-08-15 21:02:58
私も長い縦走というとなんだか高校時代の合宿を思い出します。多少チャレンジも込めて計画してみました。爺ガ岳は柏原新道を通じて比較的登りやすい山と思いました。雰囲気を感じていただけたのでしたら幸いです。
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mimozaさんこんばんは (trekker-k)
2010-08-15 21:05:44
針葉樹、這松、チングルマ・・・いずれも北アルプスを感じさせる風景で、何度行っても写真におさめたくなります。鹿島槍が見えた時は初日だけに嬉しかったです。
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