気温の上昇と共に、湿度も高くなり確実に夏が…いえいえ、その前に梅雨が近づいてきていることが感じられます。高木の茂みからは、「キョロロロロ~」という初夏を告げる赤ショウビンの鳴き声も聞かれるようになりました。(ヤツガシラの次はこの赤ショウビンの写真を撮ってご紹介できたら良いのですが、動きが速くこれはちょっと難しそうです)
先週末は、恒例のサンゴと魚の定点調査をしている知人達が来島し、日曜日にはリーフチェックが行われていました。そして今週末は石垣島トライアスロンが開催され、それが終わればもうゴールデンウィークなんですね。
ととはうすも、高知のお友達ダイビングショップのオリジナルTシャツ作りに追われています。デザイン別、色別に細かい違いがあったりして、神経を使います。集中力が途切れるとどうしてもミスが出てしまうので、いろいろ工夫をして気分転換を図りながらやっています。若い頃とは違って、がむしゃらに突き進むというわけにはいかないのが、ちょっと悲しいけれど…。一日のノルマを決めてゆっくり、ゆっくり正確にこなしていく方がストレスもたまらず良いようです。
そんな時の気分転換に、私が夢中になっていることがあります。パッションフルーツの花の受粉です。以前にも書いたことがあるように、我が家にあったパッションフルーツは、同じ木の花の花粉で受粉させても実がならない種類のものでした。それで、2年ほど前に自花受粉の出来る苗木を買って育てていたら、今年その木にたくさんのつぼみが付きました。毎日10個前後の花が咲いています。これまではご近所や友人の家の花からおしべをもらって来ての受粉だったから、なかなか毎日というわけにもいかなかったけれど、今は毎日、午後の30分くらい花粉をたくさんつけたおしべを取って、めしべにこすりつける受粉作業を繰り返しています。
たったそれだけのことですが、3日もすると花の中のめしべがの根幹部分が膨らんでくるのです。花がしぼんで中心部は見えないのですが、気になってそっと花びらを開いてのぞいてみると、1cmくらいに大きくなっていて、1週間もしたら写真のように5cmくらになるのです。うまくいったかなぁと期待しながらのぞいてみて「あっ、出来てる」と思うその瞬間が楽しくて…かなり無心になって受粉作業にいそしんでいます。結果がすぐにわかるというのも私の性にあっているんですね、きっと。中にはうまくいかず散ってしまうものもありますが、かなり高い確率で出来ているので収穫が楽しみです。でも、もしかしたら収穫よりも収穫までの過程が面白いのかもしれませんが。
さぁ、また仕事しよう!