ととはうす チバトンドゥ記

いろいろあるけど、石垣島でチバトンドゥ(頑張ってるさぁ)

月明かり

2007-09-28 | Weblog
ここ数日ほんとうに月がきれいですねぇ。都会にいる頃は、ニュースなどで中秋の名月だと知って、初めて空を見上げ、きれいだなぁと思う程度でしたが、こちらでは、月の光の明るさに否応なしに空を見上げてしまいます。月があるとないとでは、辺りの夜景が全く違うのですから。この辺りは、県道にも街路灯はなく、集落内でも外部への照明を出来る限り抑えようと呼びかけているので、月がなければ真っ暗。移住してきた人たちの中には、街路灯をつけてもらおうとか、防犯のためにと家の周りを街灯で照らそうとする人などもいるのですが、自然の豊かな地に住む我々が、出来る限り環境を変えないようにして、生態系の維持に心がけなければいけないわけで、自治会などの説明で理解してもらうようにしているのです。星空の美しさも違いますからね。
話は逸れてしまいましたが、そんなわけで、真っ暗で何も見えないはずの辺りが、まるで弱い照明で照らし出されたように、何から何までみんな見えるのです。月の光に輝く海も幻想的です。懐中電灯を持たずに夜道も歩けました。いつまでも月明かりのありがたさを実感出来る地域でありたいものですが…。

      
ところで、台風の直前にお店に来たお客さんからお礼のメールが届きました。
ととはうすで、マンタ祈願だといってタンクにマンタ柄のTシャツを作ってくれたのです。その後台風になり、滞在中には潜れないかもと心配していましたが、最後の一日だけ潜れて、無事初マンタを見ることが出来たのだそうです。「マンタ祈願Tシャツのおかげです」なんて言ってもらえて、私たちもとっても嬉しいです。そう言えば最近、やっぱり初マンタを見たというお客さんが閉店後にやって来て、どうしてもここのマンタのTシャツを着て帰りたいから…と頼まれてことがあります。ととはうすのマンタTシャツには御利益があるのかも。なんて誰かそんな噂流してくれるといいなぁ。
写真は、いくつかのマンタ柄Tシャツを集めてみました。タンク&マンタのTシャツを写真に撮っておくのを忘れてしまったので。

風に乗って来た害虫

2007-09-23 | Weblog
お天気は良いのに相変わらず風が強い石垣島です。
それでも連休ですからねぇ、米原のリーフ沿いにダイビングボートがたくさん出ています。この島の終わらない夏を楽しもうと、たくさんの観光客が入っているようです。

昨日の新聞に気になる記事が載っていました。南アジアに分布し、ソテツの若葉をエサとする珍チョウの「クロマダラソテツシジミ」が、今年になって石垣で大量に発生。市内のソテツの新芽を食い荒らす被害が出ている…というもの。
      
7月の初め頃から、我が家のソテツにたくさんの小さなシジミチョウが群がっていることに気づいていました。でも、普通のシジミチョウと思っていたので、チョウチョがなんでソテツなんかに群がるのだろうと思いつつ、のんきに写真など撮っていました。何日間かそんな光景を目にしていましたが、その後いつの間にかチョウの姿は見えなくなり、気づいたら新芽の出てくる中心部分が腐ったようになっていたんです。まさかチョウの害とは思わず、弱った植物に虫が付くように、ソテツが何かの病気で弱ってしまったのでチョウチョが着いていたのかも…などと考えていました。その後は夏の忙しさに紛れすっかり忘れていたのですが、この新聞記事を見てびっくり。庭のソテツを点検したら、3本の内2本がやられたのかまったく新芽が出ていません。害を免れた1本に、正にそのチョウが1匹飛んでいたので、慌てて追い払ってしまったけど、駆除するべきでしたね。「生育が遅れるが、何度も害にあうと枯れることもある」と書いてあるので、しばらくしたら新芽が出てくるのかなぁ? 今後はしっかり見張っておかなくちゃ…。駆除の方法とかも載せておいて欲しかったなぁ。せっかくここまで大きくなったソテツ。枯れないでほしいのもです。
写真は7月初めに撮っていたもの。このときはこんなに元気に新芽をつけていたんですね…。

「昨年の強烈な台風後に、ダメージを受けたソテツが新芽をつけたことで、南から飛来した母チョウから個体が増えて越冬し、この夏大量発生したものとみられる」とか。南風に乗って、いろいろなものが飛来してきているんですねぇ。何かもっと良いもの運んできてくれたらいいのに…。

ご心配おかけしました

2007-09-19 | Weblog
たくさんの方から台風12号のお見舞いメールを頂きました。ありがとうございました。
今回の台風は、ほぼ直撃コースをあまりの早さでやって来て、間近で強くなってしまったので、ちょっとスキをつかれてしまいました。

      
写真は台風の近づいていた17日朝の虹。こんな具合でしたから、まさかあんなに強い台風になるなんて思いもしませんでした。それに連休ということもあり、お店の方も忙しく、万全な台風対策が出来ないままこの日の夜遅くに暴風域に突入してしまいました。前回の台風まではほんとうに完璧な対策だったのに、ほとんどスカみたいな台風だったものだから、やっぱり心のどこかにスキがあったのも確か。夜中に930hpと去年のあの台風並みになっていることを知ったけれど、猛烈な風雨でなすすべもなく、ただじっと風の音をきいていました。停電の暗闇の中、昨年の台風で学んだことは何だったっけ?と考えて、停電が続くと貯水場の取水のモーターも止まり、断水になるのだということ思い出しました。慌てて懐中電灯を手にお風呂場へ。バスタブにトイレ用の水を溜め、お鍋にも水をくみました。出来たのはそのくらい。あれもこれもやり忘れだらけ。そんな時に限って…、そう言うものなんですねぇ。

朝になっても、激しい雨や風に断続的な停電。雨戸を閉めているので、唯一雨戸のないお店の窓から外を見たら、どう見ても看板がない!あ~ぁ、どこへ行っちゃのかな? 仕方がないから、新しい看板作りの構想など考えながら、通り過ぎるのをひたすら待ちました。
やっと夕方になって外へ出てみたら、看板は台にしているU字溝ごとひっくり返って、それでもけなげに台にくっついたまま芝の中に埋もれていました。よかった! 夫が作った庭の柵と裏木戸は全壊。せっかく台風時には外してしまえるように作ったのに…。バナナ、ハイビスカス、アセロラなどの木が根こそぎひっくり返っていたり、小さな被害はいろいろあるものの、去年を思えば、この程度ですんでよかったよかった!
街や川平では丸一日停電になったりしていたようですが、それももう今日には復旧したようだし、昨年の教訓はそれなりに生かされているようです。

台風は、海水からエネルギーを補給して勢力を強めるのだそうで、本州のような大きな陸地では、上陸すると海水からのエネルギー補給が出来ずに勢力が衰えるけれど、石垣のような小さな島では周りがエネルギー源なので、勢力は衰えるどころか、強めながら通過したりもするわけで、やっぱり油断は禁物。無駄になってもちゃんと対策はしなければいけませんね。

今日は台風一過というお天気ではなかったけれど、朝から暴風ネットを外し、潮をかぶった庭木に水をかけ、家の外壁、雨戸、ガラス戸などを全部洗いました。これがまた大変一仕事ですが、こうすることで、塩害を防ぎ、家を長持ちさせることが出来るのです。気になっていたサッシや雨戸もきれいになって、1年に一度の大掃除と思えばいいのですが、また熱低があるとか…。大掃除を二度もしたくないです。

最果ての島

2007-09-16 | Weblog
公私ともに充実した1週間が、ほんとうにあっという間に過ぎてしまいました。
友人の来島が重なっていたので、予報ではあまり良くないというお天気に気をもみましたが、連日良いお天気が続きほっとしました。やっぱり心がけが良いんだぁ…って、私じゃなくて、来てくれた友人たちの…ですね。
熱低の影響で海は少しシケていましたが、定休日には波照間島まで行ってきました。移住4年目にしてやっと日本最南端の島へ初上陸。 

      
まずは島の西側に広がる白砂の美しいビーチ、ニシ浜へ。真っ白な砂と沖へと続く碧のグラデーションの美しさに誘われて、さっそくシュノーケル。が、しかしやっぱりここも例外ではなく、サンゴはかなりひどいことにになっていてがっかり。それでもリーフエッジの辺りまで行くと、白化したサンゴと、免れたサンゴが入り交じった、珊瑚礁が広がっていました。来年の夏までに1年かけてどこまで回復してくれるのでしょう。でも、来年の海水温が今年のように高くならないなんて保証は全くないのですから、心配ですよね。
サトウキビ畑の中にある青空食堂で昼食を取ってから、島の東側へ。こちら側には、最南端の碑や星空観測タワーがあり、岩肌の大地が広がっていて、際まで行くと断崖絶壁に。恐る恐るコバルトブルーの海をき込むと大きな魚も見えました。石垣島とは全然違った表情を持つ島の景色でした。

      
ところで、最○端…という言葉には、何かちょっとあこがれるようなイメージがあるのは、私だけかな?とりあえず日本最北端の宗谷岬には、学生時代に行っているし、最西端は与那国なので、そのうちに行けるだろうけど、最東端っていったいどこなのでしょう? (ネットで調べてみたら、特定できないとか。だからあまり聞いたことがないのですね)

     
しっかり遊んだ1週間、仕事の方でもカニハゼ、ヤシャハゼ、シモフリタナバタウオなど、初めて作る魚の注文があって、ちょっとわくわくしました。

一昨日の夜には、台風11号が沖縄本島から久米島を通過し、友人の帰路を心配したばかりなのに、今日また台風12号が発生。今度は石垣方面を狙っている様子。明日にはまた台風対策かな? このところの台風はかなり接近してから発生するので、対策にも余裕がなくて大変です。どうか、それてくれますように。

バードウォッチング

2007-09-09 | Weblog
庭には羽音が聞こえそうなほどたくさんのトンボが飛んで、空にはツバメの乱舞。気持ちの良い秋…なんて思っていたのも束の間だったようで、またまたおかしな前線の影響で、曇ったり雨が降ったりの毎日です。
      
最近、我が家のベランダから見える電柱のどれかに、カンムリワシをよく見かけます。東側だったり、西側だったりはするのですが、この辺りを気に入っているようです。今日も雨上がりに、両羽を乾かすように広げて止まっていました。時折甲高い声でぴーぴーと鳴いてることも。落ち着きのないカラスや鳩に比べると、どっしりと1時間くらいも同じ電柱に止まっていたりするのです。その姿を「堂々としている」というけれど、もしかしてこっちの思い込みかも。ほんとうは身体が大きくて重いから、飛ぶのが億劫だったりして…。飛んでいる姿もなかなか威風堂々としたものですけど、本人(鳥)に聞いてみないとわかりませんね。
      
海に潜らないと出来ないフィッシュウォッチングと違って、家の周りでも簡単に出来るバードウォッチングにちょっと興味をそそられています。ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レと高い音階から低い音階に下がってくるように鳴くアカショウビンは、赤い大きなくちばしが特徴。この夏、知人のお店にいるときに、突然飛んできたアカショウビンが外壁に激突して失神するという衝撃的な出会いがありました。すぐに元気になって飛んでいったので、安心しましたが、普通は警戒心も強いし動きが速くて、しっかり観察するのはなかなか難しいです。
家の周りには、大きなアオサギも住み着いているようだし、庭にシロハラクイナも出没。
夜にはフクロウの声もします。ルイの散歩の途中で、名前も知らない大きな鳥が道にぬーっと立っていてびっくりしたこともあります。
こんな鳥たちをカメラに納めたいと思うと、コンパクトなデジカメではとても無理。望遠レンズも必要だし…。ま、ブログではちょっとピンぼけの写真でも我慢してもらうことにしましょう。それよりも、こんな豊かな自然環境がいつまでも変わらないようにするために、私たちに何が出来るのかな。

夏空の9月

2007-09-02 | Weblog
     
9月になりました。写真は9月1日の空です。季節的にはもう秋なのですが、石垣はまだまだ夏です。でも今年は7月が異常に暑くて、8月に入ってからは雲のかかる日が多くてあまり暑さを感じませんでした。最近になってまた青空に入道雲の日が続いていますが、それでも朝夕は涼しいし、9月は気持ちの良い毎日になりそうです。ってここまで書いたら、急にゴロゴロ。海の上に黒い雲がかかってそこだけ雨が降っている模様。雨雲がこちらに来ると困るから…と洗濯物を取り込みに行って、戻ったら、プツンと電気が消え、バックミュージックも音無になってしまいました。停電です。すぐにつくかと思ったのに、1時間近くも回復しませんでした。

8月のととはうすは、お陰様で忙しかったですねぇ。お客様にファミリーの観光客が多かったような気がします。ファミリーだと全員でTシャツを注文してくれるので、うれしい悲鳴です。子供、特に男の子は魚選びもユニークです。カタログをじっくり見て、結構渋い魚を注文。「シイラ」とか「ウミテング」とか…。ちょっとお母さんは不満げで、「ニモの方がかわいくない?」なんて言ってみるけど、全然聞き入れず。作ってみると結構面白いものが出来るんで、子供の感覚は大事にしてあげたいものですよね。
デザイン的には、タンクと石垣の島(先日日記で、期間限定のデザインを紹介しましたが、基本的にはお店限定のデザイン)の二つがランキングを争っていました。後半になってタンクが増えているのは、ダイバーのお客さんが多くなってるってことなのかな? 写真は三人三様のタンクのデザインです。
     

小さな子供さん連れのお客様に、ちょっと気になることがありました。子供の気を引きそうな商品を、低いところに展示しているのが悪いといわれてしまえばそれまでですが、もう少し親御さんが注意して欲しいなって思うのです。手に持って引っ張ったりするので、壊れてしまうものもあります。触らないように注意してくれれば、こちらも注意しやすいけれど、何も言わない親御さんって、結構いるんですよね。壊しちゃってからでも、「すみません」とも言わない…。ちょっとびっくりです。うちのお店だけかと思ったけれど、この辺りのカフェなどでも、目に余るようなことがいろいろあるようです。親が何も言わないので、仕方なく注意をしたら、「あら、怒られちゃった!」と言った親もいたとか。子供のすることに目くじらを立てるつもりはないけれど、親がちゃんと関心を持って注意したり、何かあったら謝るくらいのことはきちんとして欲しいものですね。
もちろん、ちゃんとした親御さんの方がずっと多いのですけれど。
なんだか硬いことを書いてしまいましたが、一期一会、お店でのほんの短い時間の出会いでも、気持ちの良い会話や時間を楽しみたいと思いませんか?