ととはうす チバトンドゥ記

いろいろあるけど、石垣島でチバトンドゥ(頑張ってるさぁ)

琉球コノハズク その2

2009-01-31 | Weblog
       
暗い気持ちのままでは何も解決しないと、今日もネットで傷病鳥獣保護について調べてみたり、飼育してくれそうな人にお願いに行ってみたりしていました。でも誰もそう簡単に「うん」とは言えませんよね。やっぱりダメかと諦めたかけた夕方、昨日も相談に乗ってくれていた友人から電話が入り、「Yさんのところで、引き受けてくれるって!」と。そうかぁ、Yさんのことは全く頭に浮かびませんでした。移住当初からいろいろお世話になっている、ペンションのオーナーYさんなら安心です。野生動物の保護にも慣れているし、広い敷地の中にはあのコノハズクの飼育に適した場所もあるし…。早速電話をしてみました。「羽が折れてしまった鳥がどれだけ生きられるかはわからないけれど、命のある間は世話をしてあげないとね」とほんとうに快く引き受けてくれました。よかった、うれしくて涙が出そうでした。すぐに関わったみんなに知らせました。
あのコノハズクにとって、人に飼われることは本意じゃないかもしれないけど、新しい生き方に順応して、命ある限り元気に暮らしてほしいものです。
今思うと、私たちがやったのは捕まえただけ。あとは協力してくださった方たちの善意の結果です。いろいろな意味でとても勉強になりました。ありがとうございました。
写真はコノハズクとは関係ないけれど、冬の晴れ間は暖かな光が心にしみて、今の気持ちの象徴です。


琉球コノハズク

2009-01-30 | Weblog
       
昨日夕方の事でした。ルイの散歩の時に出会ったやはり犬の散歩をしていたご近所さんが「すぐそこにフクロウみたいな鳥がいて、怪我をしているのか飛べないみたいなんだけど」というのです。一緒に行ってみたら、我が家からすぐ近くの歩道の隅で、じっとしている小さなフクロウ?がいました。ちょっと見、枯れ葉のようで見落としてしまいそう。側に行くと、威嚇するように羽を広げたりするけれど、逃げる様子もないのです。よーくみると、片側の羽が開いたまま。きっと羽が折れているのでしょう。どうしようかと眺めている我々をじっと見つめて、時々「クー、クー」と悲しげな声を出して鳴くのです。まるで「助けて」と言っているようで、そのままにしておくことは出来ませんでした。

まず、野鳥の会の会員である友人に電話し、アドバイスを求めました。カンムリワシなどの天然記念物であれば、環境省石垣自然保護官事務所などへ連絡すれば保護してくれるのだそうですが、天然記念物ではないため、自分で保護し病院へ連れて行かなればならないのだそうです。

       
となるとまずは保護しなければ…。でもどうやって? 小さいとはいえ猛禽類なので、鋭いくちばしで噛もうとするので要注意です。段ボールの空き箱と、軍手、いらないバスタオルを用意。ちょうど通りかかったご近所のペンションのオーナーにお願いしたら、快く引き受けてくれて、タオルをかぶせて、首尾よく空き箱に収めてくれました。ところが木曜日は運悪く、野生動物の保護などに協力的な獣医さんがお休み。明日まで無事過ごしてくれるだろうか…何か食べさせなくていいのか…、わからないことばかりでしたが、相談に乗ってくれていた野鳥の会の友人から電話が入り、鳥に詳しい人が様子を見に来てくれるということになり、ホッとしました。

街からわざわざ来てくださったその人は、野鳥観察などのフィールドガイドをしている青年でした。この鳥は琉球コノハズクで、羽が折れているので、病院で診てもらうけれど骨が複雑につぶれてしまっていると飛べるようにはならないこと。その場合誰かが飼育することは可能だけれど、それが出来なければ、森に戻してあげることが自然だと思う、というような説明をして預かっていってくれました。森に帰すということは、もう飛べないのですから生きては行けないはず。どうか、うまくいきますように…祈らずにはいられませんでした。

そして今日夕方電話がありました。「獣医さんで診てもらったら、命に別状はないけれど、心配したとおり複雑骨折で、飛べるようにはならないそうです。どなたか飼育される方はいますか?」と。昨日の一件に関わったご近所の誰もが、あの子の悲しげな声やまん丸の目が忘れられなくて、残念でならないけれど、飼うという決心まではつきません。それに、野生で生きていたコノハズクにとって、飼われることはどういう事なのか。考えてしまいました。今日は獣医さんで預かってくれるようですが、いずれ自然に帰すのでしょうか。野生動物を保護するって、生やさしいことではないのですね。
今日は一日晴れの予報だったのに、午後からは激しい雨も降りました。まるでみんなの心のように重い雲が立ちこめて…。




09年石垣島マラソン

2009-01-27 | Weblog
いったん暖かな日が続いた後の冷え込みは応えますねぇ。
1週間前の日曜日は駅伝だったけれど、一昨日は石垣島マラソン。毎年マラソンの日はかなり寒くなるという印象ですが、今年も例外ではないようで、金曜日の夕方からとっても北風が強くなりました。
       
今年もまた、我が家の姪っ子がこの石垣島マラソンで走るために東京からやって来ました。しかも昨年はハーフマラソンだったのに、今回は大胆にもフルマラソンに初挑戦。寒くなる予報だと知らせてはあったのに、どうしても南国のイメージが強いようで、半袖の物ばかり持ってきていました。前日のトレーニングは強風の中、私の長袖Tシャツやトレーナーを重ね着して走っていましたが、歩道に落ちていた小さな石ころか木の実に乗って足首をひねったらしく、寝る頃には痛い痛いと言い出して…どうなることかと気を揉みました。大会当日の朝には、痛いけど走ってみるというので、テーピングをしての出陣。風はだいぶ収まったものの曇り空で気温は低め、応援する側はかなり寒かったけれど、ランナーにはまずまずのコンディションだったようで、持参の半袖に短いスパッツ姿で走っていました。

ハーフマラソンや10kmのマラソンには、島の友人やご近所さんもたくさん出場していたので、応援地点選びにも頭を使います。この地点でフルを見て、競技場に戻って10kmのゴールを見て、ハーフの中間地点で知人たちを応援して、フルの中間地点へ…と。タイムを予測して応援スケジュールを立てました。
姪は自分でも足首のことがあるので、無理はしないで棄権するかもと言っていたので、いつ連絡が入るのかと携帯を握りしめていましたが、各地点で通過する彼女の「走ってうるちに治ったみたい」という余裕の笑顔にホッ。無事に完走しました。901人がフルにエントリーし、そのうちの363位なんて、立派なものですよね。42.195kmも走り続けるなんて事、私には信じられないことですから。
       
知人たちもみんな完走。目標タイムも達成したようで、よかったよかった。知った顔がたくさんあるとやっぱり楽しいし、応援のし甲斐があります。
全国から参加している選手たちへの沿道の人々の拍手や声援も暖かく、手に持った袋から通過する選手たちにチョコレートを渡しているオバアがいたり、島をあげての応援ぶりも楽しめました。景色の美しさも手伝って、今年の参加選手は過去最多の2265人だったとか。観光客の少ないこの時期の一大イベントととして、ますます発展していくといいですね。

この1週間は、島を訪れていた懐かしい知人との再会で、平久保岬まで案内したり、事前にフルコースの下見に行ったり、応援に走り回ったり、はぁ~我々も島何周分走ったかねぇ(車で)!




ホイサー、ホイサー!

2009-01-18 | Weblog
お天気の回復と共に気温も上がり、最高気温が22度を超すようになってから、無事にエアコンも直りました(遅い!)。

       
まだ少し風の冷たい日に、今年初めてビーチにも行ってみました。冬のビーチは漂着ゴミでいっぱいになっていることが多いのですが、ここには全く漂着ゴミがなくて、とてもきれいでした。島全体をみると、ととはうすのある側は、北に面してビーチがあるという事になるのですが、地形はまっすぐというわけじゃないので、湾になっていたり、小さな入江になっていたりで、細かくみたら、ビーチごとに南を向いていたりもするのですよね。だから、場所によって、風の当たりも海流の当たりも全く違って、吹きだまりのようにゴミの集まるところもあれば、そうでないところもあるんですね。雲間から見える日差しも暖かくて、気持ちよく散歩ができました。

              
そして今日は、毎年恒例の八重山毎日駅伝の日。島をほぼ1週する東回り16区間76.1kmで開催され、離島も含む19チームが参加しました。ととはうすの前は12区間で、中学生男子が走ります。だいたいの予想時間が発表されているので、11時過ぎから我が家の前にも走る選手の関係者や近所の人が集まってきて、ざわざわしていました。外に出てみると、みんな携帯で連絡を取り合っているようで、「波照間がトップらしい」と教えてくれました。「ホイサー!ホイサー!」と伴走する車の中からかけるかけ声が聞こえて来て、先導車からマイクで「トップは与那国、次は波照間」と報道。「あれっ、抜かれたさぁね」とさっき情報をくれたオジー。「与那国は3連覇を狙ってるので、選手の層が厚くて、みんな出たいというけど、他は集めるのに大変。全然違うさ」と解説までしてくれました。写真は双葉と黒島のデッドヒート。


伴走車の監督さんたちの指示も面白いです。ホイサーホイサーのかけ声の合間に、ここからは下り坂だから、体を預けて、転がれ!とか、体重を前に掛けて、もっと腕を大きく上げて!とか。言ってることはわかるけど、ここまで米原からだらだら長い上り坂を走ってきて、息も絶え絶えの選手たちに、言うのは簡単だけど…、監督さんがやってみたら?なんて意地悪言いたくなりますよ。与那国の選手が通過してから波照間の選手までかなり距離が開いていたようですが、結果はどうなったのでしょう。明日の新聞に大きく出るはずです。地元新聞社の主催ですから。       
19チームが全部通過するまでには結構時間がかかりました。最終走者が通った後には、交通規制を受けていた車が数珠繋ぎ。ととはうすの前がこんなに渋滞するのも1年に1度のことです。

島は寒い(T_T)

2009-01-12 | Weblog
一昨日は、前日のブログを早くも「撤回!」と言いたいほどの寒さでした。石垣島の最低気温が11.5度だったとか。北風もとても強くて、この島に住むようになってから、あまり記憶がないような…そんな寒さでした。挙げ句の果てに、居間のエアコンがダウン。ひんやり冷たい風しか出てこなくなって、修理の依頼。すぐに見に来てはくれたけれど(珍しく)、こんな時に限って連休。部品の注文は休み明けになるので、1週間はかかるというのです。あ~ぁ、「島は暖かい」なんて誰が言ったんだ!って気分でした。もうずっとしまいっぱなしだったホットカーペットを出してきて、夕食はお鍋にして、暖をとる工夫をしてみたけれど、室内温度は18度よりは上がりませんでした。こんな時は早寝遅起きに限ります。遅起きしても朝の室温15度。エアコンなしではやっぱり寒い!
       
       
でも昨日の昼間は、風も止まり太陽も顔を出して最高気温は18度。今日の予報も同じ。ルイも庭に出て日なたでのんびり遊んでいます。

島は暖か!

2009-01-09 | Weblog
       
やっぱり、石垣はいいです! なんといっても暖かい。北風が強かろうと、雨が降ろうとあの東京のカラカラでキーンと冷た~いお天気と比較したら比べものになりません。あれほど、石垣の冬はお天気悪いし、寒いしなんて文句言っていたのが罰当たりだと気づきました。って、また慣れてしまうとすぐにブツブツ言い出すんですけどね、まだ戻って数日なので、今はありがたさに浸っています。画像は1月8日の日没直後の海です。

湿度30%台はかなり辛かったです。静電気なんてまだまだ序の口。鼻の中はガビガビしてくるしのどは痛いし、手足もかさかさ粉ふきいものようになって、かゆくもなってくるし。
インフルエンザの予防注射をしていったはずの夫はついに風邪を引いていました。私も鏡の中の自分の顔に、小じわが増えているのを発見して愕然としていました(帰ったら少なくなりました、ほんとですよ。写真は貼付しませんけどね)。

       
ただ、湿度が少ないので空気が澄んで連日青空がとってもきれいでした。お墓参りに出かけた時には久しぶりに雪をかぶった富士山を間近にみることもできましたから、悪いことばかりじゃないですが…。写真は高速道路を走る車の窓から写した富士山ですが、傾いちゃいましたね。

このところ毎日のように内地での火災のニュースが流れていますが、あれだけ乾燥していたら、ちょっとの火もすぐに燃え広がってしまうのは納得です。皆さまお気を付けくださいね。

寒さのためにキュッと硬くなっていた身体の力も緩んで、疲れがどっと出たのか、いくら寝ても眠くて眠くて…。今年はもう少しマメに更新しようと思っていたブログですが、もう9日。やっぱり同じようなペースになっちゃいそうですね。