敏翁のシルバー談義

敏翁の興味のスパンは広いのですが、最近は健康談義から大型TVを含むITと「カラオケ」「珈琲」にシフトしています。

最大酸素摂取量Vo2max(その6)

2005-06-20 07:06:50 | 健康
私のVo2maxが低い理由(2)

V02maxは、多くの器官と機能が合目的的に作用しあった総和の能力といえるものである。
その詳細が山地の書*にあるが、ここでは石河の書**にある記述を元に考察を進める事にする。

最大酸素摂取量の制限因子としては、次の4因子が考えられる。
(1)換気量
換気量は健康人の場合には最大酸素摂取量の制限因子とはならない。

(2)肺拡散とヘモグロビンの酸素結合力
持久的スボーツ競技選手はこの能力が大きいために肺拡散係数が大きい。
肺胞壁に異常が起これば(たとえば硅肺)肺拡散能力は低下する。

(3〉最大心拍出量
骨格筋への酸素供給能力は心拍出量×動脈血流中の酸素濃度によって示されるので,
最大心拍出量が最大酸素摂取量と比例関係にあり,これが最大酸素摂取量を
規定する最大の要因である。Rowel1は僧帽弁患者,非鍛練者,競技者の数値を下表に示している。

この表から明らかであるように,最大酸素摂取量に強い影響を与えているのは最大心拍出量の構成因子である最大1回拍出量である。

(4)筋毛細血管から筋ミトコンドリアヘの酸素の移行
 (あまり関係無さそうなので省略)

 以上を参考に私の場合を考えて見ると、やはり、最大心拍出量が主な制限因子になっているように思われる。
 過去に人間ドッグで2回ほど心電図の異常(完全右脚ブロツク)でひっかかり、心臓カテーテルで、検査してもらい、病的な血管の狭窄などは無かったが、私の血管は全体に細い事がわかった。
 これが、子供のときからマラソンなどで早期脱落常習者であったことやV02maxの低さにつながっているのではないかと思い当たるのである。

 しかし、これは素人の推定であり、その内機会を見て専門の医療機関に相談するつもりである。


*:山路啓司 「最大酸素摂取量の科学」 杏林書院 2001年発行 の第18章「V02maxの決定因子と制限因子」

*:石河利寛 『健康・体力のための運動生理学』杏林書院 2000年4月発行  のpp98-102