高野 光二郎です !!

高知県選出の参議院議員として、国の実情を地方の視点から綴って参ります。

台風15号。

2011年09月21日 09時57分31秒 | 日記

全国各地で猛威を振るう台風15号被害が心配です。 と言っていたら、一昨夜の横殴りの大雨のせいで、我が事務所が大変な被害に。 三階建ての建物の二階を間借りしていますが、三階の排水溝が詰まっていた為、二階と一階も雨漏り。


インターネットのルーラー、電話機は全て止まっています。パソコン一台は故障。書類や資料は約半分がずぶ濡れ。 電気もつかないのもあり。今現在、復旧作業です。


そんな中、朝早くから高知県の山間部の大豊町へ。四国三郎の吉野川もダムの放流もあり、増水し暴れまくっています。


不思議な事に出発した高知市では大雨が降り続けていたにも関わらず、大豊町は小雨程度。


少し早く着いたので、庁舎に行って、銘建工業の進出が決定したお慶びを言う為に岩崎町長を表敬訪問。


限界集落と言われたこの町の明るい希望を共有しました。


岩崎憲郎町長 随想


http://www.zck.or.jp/essay/2628.html


そして山間深い庁舎からさらに車で40分。さらに山間部の立川へ。


目的は「山椒の接ぎ木現地研修」です。


山椒?、そう。ウナギのかば焼きにかけるあの風味豊かなあれです。



正式にはぶどう山椒。高知県では、越知町を中心に宿毛市や三原村などで製薬会社「ツムラ」と漢方薬の原料として、サイコ、山椒、だいだいを契約農家が栽培されています。


例えば、約サイコは1㎏6.000円。山椒は1㎏3.000円。ダイダイは300円。と収穫して、ゴミを取り、乾燥するだけでこれだけの高値で取引されます。


ちなみに高知の特産のゆずは一㎏100円と言われます。


これらを材料にした漢方薬は、日本だけではなく、現在米国でも需要が増えており、今後、インド等への市場も期待できるそうで、現在でも材料の供給が需要に対して追いついていないとの事。


先進地の越知町の生産者や組合の方々が大豊町の生産者に栽培方法などを教えて暮れる為の実地研修です。


この話を聞いて、越知町の成功に学び、中山間の新たな産業創出と雇用、そして環境を生かした新たな地域づくりついて勉強したく志願しました。


しかし、台風15号の為、越知町は豪雨。大豊町には来れませんでした。


そこで嶺北地区の農業改良普及員の方がお越しくださり、研修が出来ました。



参加者は、高齢の方が大半ですがやる気満々です。



ちなみに、


ぶどう山椒は、成木になるまで約5年かかります。栽培方法は比較的簡単ですが、除草については「漢方薬」に使う原料となるだけあって、薬品など全く使えません。


そして台木に対して無駄な枝を切り、接ぎ木等を施します。


そして5年経って収穫。成木の収穫は年一回。15年から20年でその役目は終わります。


成木により収穫量は事なりますが、15㎏から30㎏。30㎏なら9万円です。


これを1人100本(多い方は200本から300本も)。100人の生産組合を目指し、現在、大豊町では60名近い生産者が登録しているそうです。


ハッキリ言って、作業労力、効率、コスト、取引価格、需要の安定考えれば、かなり魅力的な農業です。



私でも一発で接ぎ木が出来ました。


おいしい農業。しかし、豊かな自然須環、そして普段から農業と慣れ親しんだ農業知識や技術をもち、地域に寝ずいて頑張ろうとする生産者であって初めて成り立つ産業です。


大豊町には確かな夢がありました。


 

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