鳥キチ日記

北海道・十勝で海鳥・海獣を中心に野生生物の調査や執筆、撮影、ガイド等を行っています。

140222 浦幌町野鳥観察会

2014-02-24 12:50:34 | お知らせ
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All Photos by Chishima, J.
オオワシやオジロワシを観察中 以下すべて 2014年2月 北海道十勝群浦幌町)


 浦幌町商工会主催の野鳥観察会でガイドを務めさせていただきました。浦幌町では着地型観光(地元に滞在して地元にお金を落としてもらう観光)の一環として野鳥観察を前面に出してゆこうとしており、それを受けての観察会です。帯広や札幌、遠くは東京からのお客さん10名+スタッフ、関係者で青空も眩しい快晴の中、同町の山野水辺をバスで回りました。
 浦幌市街を出発してすぐ、川縁の木に止まるオジロワシを観察し、自然の豊かさを実感しました。山に入って行くと、エゾシカ残滓を狙って飛来するオオワシ、オジロワシが次々と姿を現し、ハイタカ、ベニヒワ、ヤマセミ…と普段のツアーではなかなか見られない鳥たちとも出会え、一同のテンションは早くも最高潮です。山の鳥を一通り楽しんだ後は海岸へ。海、山、原野等多様な環境が近接して存在するので、一日で多くの鳥を見ることができるのが浦幌の強みです。海ガモ類やアビを観察し、昼食会場の公民館へ。食にこだわる支部長の用意した紅鮭とトキシラズのおむすびと、旬のサクラマスの三平汁を頂いて、冷えた体を温めました。午後は再びシノリガモやヒメウを観察していると、海上にゼニガタアザラシの姿も。やや内陸で越冬しているタンチョウのつがいや家族も見てから、夕方留真温泉に入浴。冷えや疲れが一気に吹き飛びます。
 入浴後は市街に戻って交流会。厚内産のミズダコやツブ、ホッキの刺身やエゾシカのしゃぶしゃぶ等、これまた地元の山海の幸を、もちろんお酒とともに堪能しました。帯広へ戻るバスの中では、僕も参加者の方も酔っぱらっていたこともあり、フリートークみたいな感じで鳥や野生生物について放談させていただき、楽しかったです。
 都会やリゾート地のような豪華さや利便性はありませんが、それらにはない豊かな自然や食材が浦幌町にはあります。この取り組みが地域の活性化に繋がり、微力ながらお手伝いさせていただけたら幸いです。

確認種:ホシハジロ スズガモ シノリガモ ビロードキンクロ クロガモ ホオジロガモ カワアイサ ドバト アビ ヒメウ タンチョウ カモメ ワシカモメ オオセグロカモメ トビ オジロワシ オオワシ ハイタカ ノスリ ヤマセミ アカゲラ カケス ハシボソガラス ハシブトガラス ハシブトガラ シジュウカラ ヒヨドリ ゴジュウカラ キバシリ ツグミ スズメ カワラヒワ ベニヒワ シメ 哺乳類:キタキツネ ゼニガタアザラシ   


ご馳走
中央がミズダコ、ホッキ、マツブの刺身。フライはサクラマスとタラ、ホッキ。
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海岸線
海沿いの道からは海ガモ類やアビ類、カイツブリ類等を観察できる
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(2014年2月23日   千嶋 淳)


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