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福島第一原発で大事故、炉心溶解の危機

2011年03月19日 20時04分32秒 | Weblog
先週発生した東北地方太平洋沖地震により、福島県にある東京電力の福島第一原子力発電所で大事故が発生、現在放射能漏れと炉心溶解(メルトダウン)による高濃度放射能拡散の危機に瀕している。

地震発生により原子炉は全て緊急停止したが、大津波により設備が大打撃を受け、炉心を冷却するための設備が全てストップしてしまった。その為に炉心が冷却できず、現在の危機的状況に至っている。

連日ニュースで聞いてきたが、火災発生、水素爆発発生等、状況は日に日に悪化していった。ついに放射の埋もれも発生し、半径20km以内は避難指示、30km以内は屋内退去の指示が出されている。
原発事故のレベル5('79年の米スリーマイル島原発事故と同等)、わが国の原子力事故としては最悪の事態となってしまった。

中学生の頃、図書館に「東京に原発を」(広瀬隆 著 集英社文庫)という本が置いてあって、読んでみた事がある。
http://www.kanshin.com/keyword/1270692
難しくて1部しか理解できなかったが、原子力発電に関しては否定的な書籍であった。
ここでもし日本で原発事故が発生した場合(チェルノブイリ原発事故と同等、レベル7クラスの)の想像シュミレーションを読んだことがあった。「こんな事が現実になったら・・・」とゾッとした事を覚えている。

今回の福島第一原発の事故はこれ程の惨事にはならないが、もしこのまま冷却ができずに炉心溶解(メルトダウン)を起こしたら、大量の放射能が放出され日本は死の国と化してしまう。
そうならないようにする為に、現地では自衛隊、消防、警察、東電職員らにより決死の冷却作業が敢行されている。当初は自衛隊ヘリにより空中からの散水。自衛隊の消防車による放水。今日からは東京消防庁の消防車による高圧放水が実施されている。東電職員も冷却設備を復旧させるため、外部電力の復旧を急いでいる。

なぜこのような事態に陥ってしまったのか。我が国の原発は、安全管理、事故防止に関しては最最高を誇っていたはずだ。しかし、今回のマグニチュード9という前例の無い大規模地震と大津波で、想定以上のダメージを受けてしまったのであろう。
事故を起こさないようにする為の対策はなされていても、事故が発生してしまった場合の対策は講じられていなかったのであろうか。

今回の事故では政府や東電の対応も後手後手を踏んでいる事が多いと非難を受けている。被災地の南相馬市長も、「最初から全ての炉心に海水を投入すれば良かったのに、廃炉になる事を渋った。初動の対応が悪かった」と述べていた。

今後の我が国の原子力開発にも、大きな影響を及ぼすであろう。

現場では放射能により、作業も難航していると報じられていた。自らの被ばくという危険も顧みず、日本を守るために前線で戦っている自衛隊、消防、警察の隊員の方々、東電職員の方々には敬服する思いだ。
米軍からも放水車や無人偵察機が貸与されたり、大阪市消防局の特殊消防車も、現地に派遣されるそうである。現場の皆様の健闘を祈りたい。

新聞も事故発生当初は、「炉心溶解」「放射能漏れ」「作業難航」等、かなりギョッとするような見出しが多かった。(スポーツ紙等は「もう破滅だ」みたいな見出しもあったと思う) しかし、ついに長時間の放水が可能になったそうだ。これが効果があると良いのだが。

最悪の事態は回避されるように、1日も早く事態が収束する事を、切に願いたい。
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