Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

丸ビルのモアイ(「レプリカ」)の裏側

2007-09-06 | 海は広いな Oceania /Big Island, Hawaii
実は「本物が来る!」のポスターを見たとき、このモアイはどうも怪しい。作りものめいている。と思いました。自分が島を訪れたとき、見なかった顔だし、そもそも世界遺産のモアイが「丸ビル5周年記念」ごときで、はるばる地球の裏側からやってくること自体が信じられない気がしたのです。これは「客寄せパンダ」ならぬ「客寄せモアイ」ではないか?と。

ただ、1970年、1982年にアフ・トンガリキ近くの「本物」のモアイが来日している例もあるので、ぜひ自分の目で確かめてみたい。と、初日から丸ビルを訪れました。モアイは丸いスペースの中央に立っていて、前からだけでなくいろいろな角度から見ることができました。まず感じたのは、岩肌に経年変化が全くないこと。やはり目は新しいものを作ってつけたようであること。鼻の形が鋭角的で鼻の穴がはっきりしていること。

そして、モアイの裏側を見て驚きました。イースター島の「本物」のモアイの背中に、こんな刺青のような模様を見たことは一度もありませんでした。どうもハンガロアの南、鳥人儀礼の行われたというオロンゴの絶壁上の岩々に彫られた鳥人の図像、もしくは食人の行われた洞窟アナ・カイタンガタに描かれた鳥人の図像を借りてきたようにも見えます。刺青がポリネシア全域で行われていたのは確かですが、本当にモアイにまで施されていたのでしょうか。ちゃんと考証して付け加えられたものでないとすれば、あまりにも安直な創作ではないか。と思います。→この模様のモデルとなったモアイがロンドン「人類博物館」にあるのを見つけました。

いずれにしろ、モアイが「レプリカ」であることは、パンフレットにもはっきりとは書かれておらず、モアイの周りに並べられたたくさんのパネルを最後まで読まないと判らないようになっていました。やはりこのモアイは「客寄せモアイ」に違いない。と裏切られた気分になった次第。

つづく


最新の画像もっと見る

コメントを投稿