「本物が来る！」というので、モアイ見たさに丸ビルまででかけましたが、がっかりでした。
実はこのモアイ、世界遺産などではなく、1991年９月に当局の許可を得て、イースター島ラノ・アノイ火山近くの玄武岩が選ばれ、７ヶ月かけて彫り出された「レプリカ」でした。島に行ったときに見なかった顔だったし、どうもお肌(岩肌)が綺麗すぎると思いました。
目は珊瑚から新たに作られたものだし、今回展示されてはいませんが、プカオと呼ばれる赤い帽子も新たに凝灰岩から作られたそうです。
告知ポスターに書かれた「本物が来る！」というコピーは限りなく怪しいもので、なんだか騙された気がしました。
なお、丸ビルで配られていたパンフレットには、一言「このモアイ像は、イースター島の島民によって作られ、マナ(霊力)を入れる儀式を受けた本物の石像です。」と書いてあります。モアイが作られた頃の言語、習慣、伝承は、当時の島民が大陸に連れ去られたことで既に失われて、その頃の文字で書かれた記録も殆ど残されていません。よって「マナ(霊力)を入れる儀式」と言っても、最近になってからそれらしく創作されたものに違いないのです。果たしてこれを「本物」と言い切れるのでしょうか？
つづく
実はこのモアイ、世界遺産などではなく、1991年９月に当局の許可を得て、イースター島ラノ・アノイ火山近くの玄武岩が選ばれ、７ヶ月かけて彫り出された「レプリカ」でした。島に行ったときに見なかった顔だったし、どうもお肌(岩肌)が綺麗すぎると思いました。
目は珊瑚から新たに作られたものだし、今回展示されてはいませんが、プカオと呼ばれる赤い帽子も新たに凝灰岩から作られたそうです。
告知ポスターに書かれた「本物が来る！」というコピーは限りなく怪しいもので、なんだか騙された気がしました。
なお、丸ビルで配られていたパンフレットには、一言「このモアイ像は、イースター島の島民によって作られ、マナ(霊力)を入れる儀式を受けた本物の石像です。」と書いてあります。モアイが作られた頃の言語、習慣、伝承は、当時の島民が大陸に連れ去られたことで既に失われて、その頃の文字で書かれた記録も殆ど残されていません。よって「マナ(霊力)を入れる儀式」と言っても、最近になってからそれらしく創作されたものに違いないのです。果たしてこれを「本物」と言い切れるのでしょうか？
つづく
丸ビルは５年前にできた頃に比べると来訪者が減っているし、ミッドタウン(三井)とか新名所に比べても印象が薄くなっているようです。三菱グループも焦ったのか、なりふりかまわず、禁じ手であるはずの「本物が来た！」を出してしまったという感じがします。Mixi にも「今回のがっかり」について書いたんですが、この催しに好意的な意見が多くて、これはひょっとすると三菱関係者が書いてるのかナと疑ってしまいました。
目は恐らく赤い虹彩部分がプカオと同じ岩滓質の溶岩でできていて、
それを白い珊瑚で玄武岩の本体と固定しているようです。
この「レプリカ」の目は分厚くて少し大きすぎてバランスが悪いような気がします。
思いましたが、
レプリカで何が悪いのでしょうか？
そもそも世界遺産を現地から持ってこれるはずがないと思うんですけど(世界遺産とは場所も含めて指す呼称ですから)。
文化財というものは基本、現状保存が大前提です。
それを持ってくるとなるとその土地の景観をも
壊し、文化的価値を貶めてしまいます。
それに、「霊力を入れる儀式」というものが
本物かどうかはわかりませんが、
必ずしもその儀式が本物ではないという理由も
ありませんよね。
あと最後に、
このモアイが本物であれレプリカであれ、
今イースター島に住む方々が、
現在判明している技術を使って、
方法は昔と少し違うのかもしれませんが、
信仰を持って作られたモアイなんです。
それはまさしく「本物のモアイ」
ではないでしょうか？
レプリカを本物と言うのは詐欺だろ。
レプリカをレプリカと言ってりゃ誰も文句言わんよ。
あれを見て本物のモアイと思った奴が、レプリカだと知らされて、自分の馬鹿さ加減を認めたくないだけだろ？
あれは誰が見ても「レプリカのモアイ」だよ。
ではないでしょうか？
言葉遣いは別として、tomotubbyの言いたいことも
ほぼ同じです。ありがとぅです。
pachucaさん
mixi で議論するのは疲れたので、言いたいことは
まとめとして↓に書きました。読んでください。
私はレプリカを作ったり展示することが悪いなどとはどこにも書いていません。
レプリカを本物のように騙って、大衆を騙す行為が愚劣だと思うだけです。
腐っても鯛の三菱グループにこういう情け無いことをやってもらいたくないのです。
自然保護や景観保護のためにレプリカを利用するのなら、レプリカを本物と騙る必要はありません。
儀式が本物ではないという理由や、イースター島にモアイ信仰など無いということは↓に書きました。
どうしてこんなものが、まさしく「本物のモアイ」
なのでしょうか？ 議論になりません。
写真をみてレプリカと直感しましたが、そういうことであれば納得です。
話は変わりますが、以前エジプトにいった時も新しい美術館の中に本物とまがうようなレプリカが置いてあったりして、がっかりでした。
言葉で逃げるというのは世界中で蔓延しているんですね。
おお～～悲しい。
個人的には、モスクワのプー資金美術館がレプリカだらけで驚きました。
今回のモアイは博物館にあるわけでもなく、客寄せモアイの分際で大々的に「本物」と偽った点で、がっかり度は高いですね。
私は いいかげんに こんなところに行ったよ！ブログ」を書いているので こちらの記事は大変参考になりました。
ありがとうございました。