ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『がんばれヘンリーくん』

2007-06-17 16:13:13 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『がんばれヘンリーくん』 クリアリー作・松岡享子訳・ダーリング絵

元気な男の子ヘンリーと、その相棒(犬)アバラーの巻き起こす物語。大事件が起きる訳でもなく、ワクワクの冒険がある訳でもない。もしかしたら、次の日、自分の身に起こるかもしれない物語ばかりなのだけれど、それがまた、面白いのです。
相棒・アバラーとの出会いから始まり、ペットショップで安いグッピーを見つけて育てたのは良いけれど、どんどん増えて困り果ててしまったり、お小遣いを手にいれるために、隣のおじさんの魚釣りの餌にする「ミミズ」を集めたりと、生き物に関係する物語が多かったのも、動物が大好きな息子くんのお気に召したようでした。

ただ、学校劇の主人公に抜擢されたヘンリーが、役から降板できるように、色々と策略を練る物語だけは、別。というのも、ヘンリーが主人公に抜擢された理由というのが、(主人公が小さな男の子なので)「ヘンリーがチビでぴったり」というものだったのです。
先生が「あなたが、一番(背が)小さいんだから」というようなことを言うと、息子の怒りは最高潮に達してしまったようで、とうとう、悔し涙が・・・
そして、読み終わったとき、目に一杯涙をためながら、一言。
「こんな先生、ぶっ殺す!」
・・・・・・・・・。息子の激しさに、一瞬、たじろいでしまいました。

朝から晩まで、友だちと転げまわる毎日で、随分、たくましく成長した息子。おまけに、5年生にもなると、さすがに、そんなことでからかわれたり、喧嘩したりすることもなくなったのですが・・・。
1年生の時、チビとからかわれた事が、トラウマになっているのでしょうか。。。
子どもの心って、本当に、ガラス細工のようなのだなあと、つくづく思った夜なのでした。

でも、そんなのは、一話だけ。
あとは、本当に愉快で楽しくて、一冊読み終わった瞬間、このシリーズを全部読もうと決めた親子です。
ちなみに、息子の一番のお気に入りは、「ミミズをつかまえる章」。
是非、自分もヘンリーのやり方を試してみたいと、言う始末です。やだな~
そして、そんな会話をした翌日、遊びにきてくれた同僚の子どもが持ってきたのは・・・
なんと、「ミミズ・グミ」!

 グミだと判っているのに、何故か指でつまんじゃう!

袋には、ご丁寧に、帽子をかぶったミミズくんが描いてあります。そして、グミには、形だけでなく、しっかり横線もついていて・・・うっぷ。
気持ち悪がる大人が面白くて、4歳の男の子は、代興奮でした。
しかし、どうして、グミのモデルとして、ミミズが選ばれたのだろう?
やはり、食べたらグミの食感がする生き物№1だったのだろうか?ううう。想像したら、ますます気持ちが悪くなりました
外国のお菓子って、本当に、発想が自由というか・・・。

でも、ミミズって、意外に、全国の子どもたちに共通した、身近な生き物?