ぼちぼち日記

大切な日々のこと

宝物の一冊

2015-02-28 16:07:51 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと



「ことり文庫」さんで、娘に選んでもらった「くまのテディ・ロビンソン」。
あまりに可愛らしくて、あまりに面白くて・・・。
すっかりハマって、そのまま、図書館にgo!数か月かけて、シリーズを全部読みました。
ああ。最後の一巻を読んだときの寂しさったら!
テディロビンソンにもらった幸せの時間は、親子の宝物になりました。


テディロビンソンは、デボラが誕生日プレゼントにもらったテディ・ベア。
プーさんとは違い、くまのぬいぐるみが、ぬいぐるみとしての立ち位置をかえることなく描かれています。
ぬいぐるみだから、デボラに忘れられて一晩を外の芝生の上で過ごしたり、荷物で送られたり、おもちゃ
病院に入れられたりします。
けれど、テディロビンソンは、デボラの親友として、自由な存在でもあるのです。

その描き方が、本当に絶妙。
大人は、ただただ、驚くしかありません。そして、ため息。
娘は、そのままを受けとめ、大いに、その世界を楽しんでいました。

ずっと、息子にとっての「くんちゃんシリーズ」やリンドグレーンのような存在の本が、娘にも出来たらいいなと
願ってきたのですが、まさに、この本が、そうなったようです。
今年の誕生日は、「テディロビンソンのたんじょうび」を買って欲しい!と言ってきかないので、もう、図書館で
読んだのに、注文しました(笑)
再オープンした「ことり文庫」さんに、取りに行く日が今から楽しみだなー。

ちなみに、もう一冊ハマっているのが、なぞなぞ絵本。これも、ことり文庫さんで買ったのでしたっけ。


買った時は、ちっとも読まなかったのに、今は、毎晩欠かすことなく読み続ける一冊に。
寝る時間が遅くなって、お話の本が読めないときも、これだけは読みます。

読み方のルールは、簡単。
母と娘、「一問ずつ選んで問題を出し合う」です。

今のところ、3敗と4敗の接戦。もちろん、母さんが負けてます。
娘に内緒で、石津さんの別のなぞなぞの絵本をプレゼント予定♪
あー。こちらも、楽しみ。


新しい年に

2015-02-11 08:42:18 | わたしの読書

新しい年を楽しむ間もなく、気付けば、節分行事も終わってしまいました。
今年の節分は、お仕事で「♪オニのパンツ」リーダー?として、何度もオニのパンツを歌って踊って・・・。
なんだか、楽しい節分でした。

夜、娘と予習・復習もした「♪オニのパンツ」は、
「オニのパンツは いいパンツ」というところより「いくらはいても やぶれない」のところが盛り上がるということを発見。
勝手に、おしりフリフリのアドリブで、パンツが破れない強さを表現してみました(笑)
音楽は、やっぱり楽しいなあ。

相変わらずの体調で、声がかすれて出にくい状態が続いていて、なかなか思うように歌えない
ことが悲しいけれど、もう、身体のことをクヨクヨ考えるのはやめようと決心。
でも、考えないようにするには、忙しくするしかなくて、毎日、時間に追われているのが今の課題です。
もう少し、うまく身体と付き合っていきたいな。

そんなこんなで、1月に読んだ本。
私にしては、なかなかムラなく読めた月でした。
西加奈子さんに出会えた、記念すべき月でもありました。

 

2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1666ページ
ナイス数:60ナイス

秘密の花園 (新潮文庫)秘密の花園 (新潮文庫)感想
初めてこの本を読んだのは中学生の時。学校の図書室の一番奥の棚に並んでいたことを、今でも、はっきりと覚えている。「秘密」という言葉の魔法にかかったのは、メアリとコリンだけでなく私も同じ。こっそりと、大人の本を読んだと思っていたし、今の今まで、そう思っていたのだけれど、この再読で、まさに児童文学らしい、幸せと希望に満ちた物語であったことを知る。これをこっそり読んだとは、私ってば、なんと可愛らしい中学生だったこと(笑)ああ・・・これは、同時期に読んだ「ジェーン・エア」と「嵐が丘」も再読せねばと思いながら読了。
読了日:1月28日 著者:フランシス・ホジソンバーネット
窓の魚窓の魚感想
四人それぞれの孤独やコンプレックスや抱えている闇が痛々しく迫ってくる。何も解決しないし、誰も救われない。でも、そんなもんだ人間って。コンプレックスや闇を抱えて必死に生きている。誰かに嫉妬したり、誰かを蔑んだり、誰かを嫌悪したりしながら、それでも肩寄せ合って生きている。自分の傷がジクジクと痛み出すようで、読んでいて辛かったけれど、面白かった。
読了日:1月17日 著者:西加奈子
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)悪童日記 (ハヤカワepi文庫)感想
恐ろしいというより、おぞましい人々の姿に、吐き気を覚える読書。もう読むのをやめよう。いや、読もう。やめよう。いや・・・そして読了。ああ、こんな小説があろうとは!物語は、最後まで、誰の感情も言葉で表現しないまま終わる。だからこそ、そのおぞましさは際立ち、心にグイグイと食い込んでいく。でもきっと、これが戦争という現実なのだ。それにしても、感情表現がないのに、双子や祖母の「心」を感じることが出来るのは何故だろう?双子は、なぜラストの選択をしたのだろう?文章への興味とラストへの疑問は、続編への強い気持ちに変わる。
読了日:1月10日 著者:アゴタクリストフ
オウリィと呼ばれたころ―終戦をはさんだ自伝物語オウリィと呼ばれたころ―終戦をはさんだ自伝物語感想
佐藤氏の物語の横に遠慮がちに並んでいる、もう一つの小さな自伝物語を追いながら、おちび先生との出会いが小学生の私にとってのドキドキの恋愛小説だったことを思い出して、胸が熱くなった。せいたかさんのようになりたくて、不思議な目をした男の子にジェラシーを感じて、ひたすら素早く後ろを振り返る練習をした小学生の私(笑)。コロボックルがいなければ、あの時代をどう過ごしていたのかさえ想像できない。そう考えると、この自伝物語が、自分の人生にも繋がっている気がして、なんだか不思議な気持ちになった。
読了日:1月8日 著者:佐藤さとる
ジェニィ (新潮文庫)ジェニィ (新潮文庫)感想
大好きな「猫語の教科書」の作者さんの不思議な物語。物語に入り込むような読書は出来なかったけれど、面白く読みました。ラスト「ジェニィと幸せに暮らしましたとさ」で終わらなかったことが驚きではあったが、人間に戻ったピーターが恋するジェニィと暮らせる訳もなかっただろうから当然か。ジェニィのその後を想いながら読了。
読了日:1月3日 著者:ポール・ギャリコ,PaulGallico

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