ぼちぼち日記

大切な日々のこと

三月ひなのつき

2015-03-17 10:22:15 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと
晴れやかな表紙のピンクに、ドキドキしながら読み始めました。
お母さんの葛藤や心の痛みが、悲しい位に伝わってきて、そんなお母さんを労わろうというよし子の気持ちが、悲しい位に伝わってきて、なんとも言えなかった。
大きな愛情で子どもを包み込み、子どものピンチには、適切な言葉をかけてあげるお母さんのお話は、もちろん素敵だけれど、お母さんだって、傷つき悩み、忙しい時にはイライラしてしまう、ただの小さな人間なのです。この本のお母さんは、普通のお母さん代表みたいで、がんばれ、がんばれと応援したくなってしまいました。ラストが良かったな。お母さんは、子どものおかげでお母さんでいられるんだなって、つくづく思う。

普段あまり使わない「がいとう」などの言葉に苦労していた娘さんでしたが、「〇〇って、何?」と、流れを壊さないように気を使うようにして質問しながら、真剣に物語と向き合っている姿が、なんとも愛おしかったです。

 

今年のひな祭りは、ちらし寿司にハマグリのお吸い物に、いちごパフェでお祝いしました。
朝のうちに下ごしらえしておいて、仕事から帰ってきてから、大急ぎで作った料理だったけれど、
娘が喜んでくれて、私も、なんとも幸せな気持ちになりました。

私の母も、仕事で忙しかったけれど、季節の行事だけは、本当に丁寧にしてくれた。
ひな人形も買ってもらえなかったけれど、いつも、母が作ってくれる折り紙のひな人形が嬉しかった。
どんな形であれ、その行事を大切に思う気持ちと、子どもを大切に思ってくれる気持ちがあれば、
その子の一生の宝物になるんだよね。
お友達みたいなひな人形が欲しくてたまらなかった時も、たしかにあったと思うけれど、今は、
母の折ってくれた折り紙の雛が、私の幸せの象徴なのでした。

以前、ブログ友さんから頂いた、石井桃子さんの言葉が胸にしみる。

おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは、子ども時代の「あなた」です。

あの時の幸せの記憶が、今の私を支えてくれていると、つくづく思ったひな祭り。
この本のおかげかな。