軍事オタクでも、北朝鮮フリークでもないのですが(笑)、これまでご紹介した “ 兵士に聞け ” や “ 自衛隊VS北朝鮮 ” の世界をすばらしい小説にしたものがありますので、北朝鮮関連をもう一冊取り上げます。
98年3月に発売されたもので、ちょうどその年の8月にテポドン1号が日本の上空を飛び越えました。筆者の目が世間に先んじて、北朝鮮の脅威を見抜いていたことが分かります。本書がきっかけになって有事法制が出来上がったんじゃないか、などという声があるほど、リアルです。
北朝鮮の潜水艦が、若狭湾に漂着し、工作員(武器を持った最強の歩兵)が日本に潜入します。彼らの標的が原発だと気付き、警察らが捕らえようとしますが、とてもかないません。酔っ払いを捕まえるのとは、わけが違います。北朝鮮の鍛え抜かれた兵士は、一騎当千、しかも対戦車砲で武装しています。
日本の警察は “銃で撃って良いのかどうか”すら迷います。現場も上層部も右往左往。自衛隊に依頼するにはメンツが立たないなどなど…、責任転嫁に終始します。政治家、役人も同様、何をして良いのかわかりません。
有事法制の整っていない日本の迷走ぶり、危機管理の未熟さ、あきれる実態に恐ろしい思いがします。いったい誰が日本を守るのか。
筆者はもともとノンフィクションを書いていたそうですが、同業者や専門家からも、いったいどうしてここまでくわしく、公安警察や軍部、特殊部隊などに関する情報を手に入れられるのかと、思われているそうです。“勉強”のつもりでも読めますし、純粋なハードボイルドのような楽しみ方も堪能できると思います。
2001年には文庫化されましたが、そちらは『加筆完全版:宣戦布告』 となっており、さらに新しいデータになっているようです。
http://tokkun.net/jump.htm
『宣戦布告(上・下)』麻生幾著
講談社:上(326P)・下(330P):各1680円
P.S. 何度かコメント欄に書きましたが、こうしてご紹介させていただいている書籍は、すべてをリアルタイムで読んでいるわけではないのです。当教室では5年ほど前から、メルマガ(読者1700人くらい)を出しておりまして、そこの書籍紹介に出したもの、さらに、HPの読書の掲示板があり、そこで出したものを加筆、修正してこのブログにアップしております。
ですから、在庫が切れれば、一気にスローダウンするはずです(笑)。夏休みがあると良いのですが…。次々に紹介されると、落ち着かない方もいらっしゃるでしょう。なるべく広く、多く(できればタイムリーに)紹介させていただいて、生徒、ご父母に一冊でも気に入っていただければ良いと考えてのことです。どうかご容赦下さい。
加筆完全版 宣戦布告〈上〉講談社このアイテムの詳細を見る |
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何とか1位です。
日本一大きいそうですから、気合入れてでかいのにしてみました。宣戦布告!なんちゃって(笑)。うそです。とてもとても…まだまだ。でも10位以内に入ることができてうれしいです。本当にありがとうございます。
1位ですが、上がったというより、強い方が急にダウン?不思議。
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いつもコメント頂き、ほんとうにありがとうございます、本ブログと違いブログランキングはすごく競争が激しいとは思いませんか
なかなか順位アップしないんですよね、あのお玉おばさんって強いですね、びっくりします、でも応援しますので日本で一番ビッグなブログランキングで一位を目指してください。陰ながらバックアップしていきます
それと「とっとと帰って来い」と書いたのは
場所が北朝鮮だけにちと可愛そうになり、早く「もう帰ってくるな」とは書けませんでした、米国であれば「絶対帰ってくるな、一生そこにいろ」ですよね。
北の拉致問題を終了させようとする戦略にまんまと乗って本当にアホ見たいですよ、それも朝鮮語が出来ない記者が行っているんですよ、総連は朝鮮語の出来る記者の参加はだめだと言ったそうです、それは金英男氏の言葉使い等で嘘が読み取られる恐れがあったからと言われています、どこまでお人好しなのか、ほんとにバカみたいです(苦笑)
ランキングなんですが、そうなんですよ。現在一番の方は、『9条を絶対に守る』というタイプ、二番の方は『天皇・皇后~』というタイプなんですね。かなり強烈に打ち出されており、それぞれ強固な支援者がおられるようです。読書というより、政治がらみで、ちょっと近付くのが怖いかなと…(笑)。できるところまでがんばってみます。
いつもありがとうございます。
キムタツです。僕のブログの中でまた
紹介させていただき、
リンクも貼らせていただきました。
事後ですみませんが、ご了承ください。
拙著の件、手配しました。よろしく!
またまた、この本も興味深いです。どんどん読みたい本が増えていきます。
冗談はともかく、本当にいつもありがとうございます。
実は白状しますと、最近先生のブログで、本や読書の話題がちょっと続きそうだと思っておりましたので、タイミングを見て乱入しようなどと考えておるところでした。ありがたいことです。
ご著書、『出版おめでとうございます』すらきちんとご挨拶できず、申し訳ございません。どうやらかなり気合の入った一冊のようですね。楽しみにしております。
さらに、今週の『東洋経済』ご覧になりましたか?簡単に申し上げると、卒業時偏差値ランキング、灘高、全国トップでした。まぁ当然でしょうか。またおじゃまします。