日本中がワールドカップを注視している間に、北朝鮮のミサイル「テポドン」の問題が緊迫してきました。確か、4年前の日韓共催のワールドカップの時も、北朝鮮は韓国海域に侵入し、海で派手な銃撃戦を繰り広げました。
その時は世界中の注目を集めようと、その時期に行ったのだと思いましたが、今回はスキを突こうというのでしょうか。明らかにテレビはサッカーに占領されていますので、報道も少ないですね。威嚇なのでしょうか。
万一、ミサイルが発射されるようなことがあれば、どこに向けられるのかにもよりますが、一気に国際情勢が緊迫し、場合によっては、サッカーなど吹っ飛びかねません。
とりあえず我々一般市民にできることはほとんどありませんが、自衛隊はイージス艦などを急派、厳戒態勢を敷き、日米両政府も緊張して対応していることと思われます。中国がやはりカギのようです。
実は、10年以上前に、自衛隊が極秘で作成していた『K半島事態対処計画』というものがあります。これは、朝鮮半島有事に備えたシミュレーションで、それを入手し分析、検討を加えているのが本書です。
内容は非常に具体的です。まず北朝鮮が日本に侵攻してくるパターンを1:航空侵攻、2:弾道ミサイル、3:ゲリラ(特殊部隊)攻撃、4:海上交通路妨害に分けて、それらの可能性、対処方法、問題点などを洗い出しています。
兵数から、重要防御地区や施設、装備、米軍との連携など詳しく検討されています。各章ごとに設けられた小説風のシナリオ紹介が緊迫感を高めます。燃料も乏しく、兵器も古い北朝鮮なら、特別軍隊が強いわけではなさそうですが、そう簡単にことは済みません。
日本には憲法の制約があります。平時であってもこのようなシミュレーションを行い、万一に備えるとは頼もしいと思って読んでいたのですが、さまざまな検討をしていってわかったのは、自衛隊は『何もできない』ということで、かなりショッキングな内容です。
PKO活動に持っていくガスマスクや防弾チョッキすら武器輸出となる国柄では何をするにも法律の壁があります。さらに縦割り行政はここでも大きな問題として横たわっています。
警察、消防、自衛隊の連携の問題。米軍との共同作戦と集団的自衛権の問題。軍事同盟を結んでいない韓国との連携問題。難民の扱いなど、政治の問題も挙げればキリがないほどです。
その後ガイドラインやテロ特措法などで、自衛隊にとっては少しずつ有事に対処する法的根拠ができているのですが、それでもなお現在の北朝鮮情勢を見ると、法整備をはじめ、防衛に関する準備は絶望的なほど遅れていると感じました。
イラクからの自衛隊撤収が正式に決まった矢先のこの問題。平和裏に解決されることを祈るばかりです。
http://tokkun.net/jump.htm
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おかげさまで1位です。
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何冊か、私が以前読んでいたものもあり少々嬉しく感じました。
本日コメントさせて頂きましたのは、生徒から教えていただいた本があまりにも素晴しいものだったので書き込みさせて頂きました。
現役の女子高生が書いた「デリンタ(悪魔の子)と呼ばれた天使達」という本なのですが、ご存知でしょうか?
(もしご存知だったらすみません)
現在の社会問題を正直に語っています。
それでいて、読みやすいように物語として成り立っているのです。
もしよろしければ一度読んで見て下さいね。
では、夜分に申し訳ありませんでした。
読んでいかに自衛隊が無能なのかよくわかります、皆さんに読んでもらいたい本ですね。
現在、東アジアにおいて癌胞のような国家が存在します、今まで我々の日本は米国から抗がん剤を買い求め、転移しないよう莫大な費用を使って我々の体を守ってきました、今米国はその薬の再編成を行なっています。
いまこそ、日本は自ら抗がん剤を持ち、自らの処方箋をしていかなくてはいけないと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
kazuさん:そうですか、本書はkazuさんとHitしたわけですね。日本は平和ボケだと、随分前から警告していた方々がおられましたが、拉致事件でその正しさが証明されたわけですね。今般のミサイル問題にしても、もしアメリカ抜きだったらと考えますと、ちょっとぞっとします。