飽食山河

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マシマロ

2017-10-27 12:41:11 | 2017.09

そういえばマシマロだったんだ

ともに熱しともに唱え

深い眠りと浅い眠りを

つなぎ なめらかに

いくらか 人工的に

甘くするマシマロ

 

夢見ていたかい

がっかりしたろう

絵の具はすっかり使ってしまった

脚立に座りひび割れた指で

鳴らす木の音 風の国

貼り付けた紙 取れなくなってしまった

 

先祖が遺した触知覚

それがマシマロだったんだ

誰かが近所で歌ってるとき

夏のかなしみを引き摺ってる庭

末っ子による中間子理論

唱え熱したのがマシマロだったんだ