飽食山河

詩を書いています。感想、コメント歓迎です。

雑居ビルの階段

2018-01-18 20:37:29 | 2017.12

おかしいな

ガラスはあるのに

外がない

 

雑居ビル

背中合わせに幽霊がいる

おそるおそる

こんにちは

 

11階から

1階に降りるのは楽だった

「クダリの方が脚にクる」

なんて嘘じゃん

元気 元気

 

次はのぼり

一歩重い

子どもなら歌いながらのぼるんだろう

 

6階まで休まずのぼって

心臓ぐるぐる

これには幽霊もびっくり

 

あとは年寄りらしく

のぼり 休み のぼり 休み

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だまされる

2018-01-13 14:50:36 | 2017.12

おめーはまただまされたのか。

 

うるさい。

 

うるさいいうほどいってねーのにうるさいいうってことはよっぽどいわれたかないんだな

 

ふん。

 

なんぼとられた

 

なんぼもない。

 

とられんかったことではないってとこだな

五百円か、千円か、一万か

 

ちゃう。

 

もっとか 十万か 百万か

 

ちゃう ちゃう。

 

おめーまさか借金しとんか

 

しとらん。

 

ほんまか

 

しとらん。

 

あやしいぞ 借金しとることもしらされんで借金しとるんではないだろうな

 

なにいうとん。

 

こうやってるあいだも借金がどんどんふくらんでいくんやぞ おめーはなんぼいうてもきかんのだな おめーの両親がかわいそうでしかたないわ

 

両親とも死んどるわ。

 

おめーがしっかりしとれば死なんですんだのとちがうか ほんとにおめーったらなんどでもおなじめーにあって

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ロボット

2018-01-08 17:57:37 | 2017.12

いらっしゃい

ロボットさん

今度はどのくらい

こちらで?

 

お茶でも?

ああ ロボットさんは お茶を飲まないのですね

 

(お菓子も買ってあったのに

 むだになっってしまった)

 

おもてなしをするには

どうすれば?

 

あら もう さっきのロボットさんは

行ってしまった

命令に従って

働くのだ

 

お菓子どころか

ごはんも食べない

眠ることもない

 

メモを取らなくても

一瞬で記憶してしまうそうだ

荷物がずいぶん重そう

お手伝いしましょうか?

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予言なんて

2018-01-02 11:02:12 | 2017.12

わたしには

予言なんてできないことがわかった

過ぎたことを

あとから知るだけ

 

少しの飛躍とともに

 

そこにいっぱい味つけとして

塩コショー

ターメリックに苦よもぎ

などまぶして

見えにくくしているだけ

 

予言なんてできなかった

 

小さな才能はあのときのまま

オルゴール人形のまま

黄色の女の子

昔だ 昔のこと

彼女も今では母親になり

歯が欠け 瞳は濁り

すっかり所帯じみて

 

予言者なんていなかった

 

若返った人間なんていなかった

 

しわとしみ

声も枯れ

寿命はのびたけれど

悼む暇はあまりなくて

結局どこかへ急いでいる

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