文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

印刷会社の経営の現場から、気になること (1)

2007-03-01 23:02:21 | 組版プロの思考からXMLを考える
 とても、どの会社でも夜遅くまで頑張っていて、ある面とても混乱しているように見受けられます。
 本来は、年間でも2月と8月は暇な時期のはずですが、ここ数年、2月は最も忙しい時期になってきました
各社とも、システムに係わるいろいろな話しは、3月に入ってからゆっくりと話しを聞きたいとのコメントです。
 同時に今年は、かってないほど印刷会社のトップが、出版社等へ頭を下げに行く回数が多いと聞いています。
それも分けの分からないトラブルに巻き込まれてと言う話しです。

 例えば、文芸書で、最終の下版直前に、頁の頭の部分を少し修正しただけなのに、最後のページ部分が何故か崩れてしまって、それを見落として印刷してしまった……。 など
 こうなると、最後の検版の部分に負荷がかかってしまって、能率が落ちる原因にも 
 
 フルバッチではなく、クオークやInDesign等、DTPを使用しての組版の場合には、エラー原因を後から系統的に追跡出来にくいと言われています。
 論理的に原因を解明出来ないが為に、結果として印刷会社側のミスとして、発注側に押し切られ、刷り直し、損害賠償等甚大な損害を被ることになってしまう。
 一つは文芸書は、チラシのごとく小ページで一覧性があればともかく、1頁目と、300頁目がまったく同じフレームで作成されなければなりません。ところがDTPで制作した文芸書は、DTPではたまたま画面で突いてどんどん加筆出来るが為に、書体の種類やサイズ、シソーラスに係わる部分などを、編集者が不用意にいじってしまう。
 また、本来編集者の職務であるべき見出部分等を著作者やデザイナー等が手を加えてしまう。
などの不確定要素が発生しやすく、それを防除することが人間的に困難だと考えられます。

 上記の原因として、DTPでは頭の部分での修正を、全文流し直しをしないで、最後の部分に修正箇所をリンクで繋ぐ方式を取っているので、何らかの原因でそのリンクが切れてしまった時に、その様なことが起きるのではないかと疑われてはいます。
 

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