文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

国内規格遵守で行くのか、グローバリズムで徹底していくのか。そこが最大の問題点だ。

2014-08-30 21:43:37 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 トヨタと日産、この両者に絞って、その企業としての戦略展開に関して、1個人としての見方を書き連ねています。
 いま、ワンボックスの日産セレナと、トヨタのノアとボクシー、さらにもう一つ増えて3兄弟車になるとのことですが、戦略的な展開でどのようになっていくのだろうか。実施には本田もありますので3企業5車種(6車種?)の市場争奪戦といってよいと思います。

 現状は、トヨタが圧倒的に力を発揮していますが、だれが考えてもこのまま日産が引き下がるとは思っていないと思います。
しかし、日産が打ち出せる現状からの突破する方向性がとても難しとも思えます。

1 エクストレイルと並行して、本格的なハイブリットを出す。
 しかし、まず これはエクストレイルへの導入が優先するでしょう。しかもエクストレイルといえども、この秋の予定が若干延期という状況のようですから、セレナのハイブリット化は、その後になりそうです。
 今の日産の真の戦略から考えると、新型のセレナを少しでも前倒しして立ち上げるということも十分にあり得ると思います。それまでは現状のセレナに、速やかにハイブリットを追加してまで、一定のシエアを確保する努力を払う。

2 日産は全世界戦略上で、市場に継続的に販売していく車種に大きな必達目標を設定しています。
 グローバルに何十万台販売できるのかの可否をまず挙げると思います。今までの経過でもエルグランド、ティーダなどなど、日本国内の特殊な規格を無視してでも、汎用性によって大量に売れる車かどうかという判断が優先するはずです。
 でもエルグランドでは、米国市場向け製品を兄弟車にして、つまり世界規模での販売を基本として開発製造することを求められました。それが現在のエルグランドとなります。
 今回はセレナでも同様なことが生じていると推察できます。つまり日本国内専用製品は、国内でどのようにも台数がさばけても、全世界展開が可能な仕様に変身しない限り、今後継続的な開発であっても製品開発が認められない状況なのかもしれません。
 ソフトトウェアパッケージを付加してでも、日産は何とか一定のシエアを確保していく努力を重ねることになると思います。大変でしょうが。


3 このような背景で、個人的な意見として、すべて車体がより大きくなったセレナになるだろうと思います。日本では3ナンバー専門で、現在のエルグランドとの市場性を整理することを求められ、同時にグローバルマーケットで年間相当な台数を販売可能な仕様として要求されることになると思います。
 日本の国民的な財産である”おもてなしの心”を大事にして、徹底的に使いよいベターな車種として完成させ田と考えます。
  それは、トヨタがセレナを徹底的にマークして国内市場に打ち込んできたことでもわかります。
  セレナは全世界に羽ばたいていけるのか。
  日本というニッチマーケットで成功したことをバックに全世界に販売が可能なのか。そこを十重われる次世代のセレナという位置付けでしょうか。

 日本市場は、かって国内で定めた軽自動車、小型、中型。
 それまでは、マーケットを絞り込んで、かつあらゆるソフ、大型というような、車体のサイズなどで決められた国内規格が厳然としています。
その規格ではあらゆる車が、世界中をマーケットとして考えると、日本よりもアメリカ、あるいは中国、あるいは欧州で販売を開始するという戦略は正しいはずです。
 

日産のNV350を東京都文京区本駒込でウオッチする。昨年と今年の比較から

2014-08-29 11:15:53 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 これは自分のボケ防止のために始めたことで、ほんのお遊び的な視点です。
ほぼ1日に1回程度の割合で、20分から30分複数個所を移動しながら、あるいは立ち止まって、
銀行へ行ったり、生協へ買い物、散歩中だったりと、正確な統計的な調査ではありません。

 でも動向を見ていると、不思議なことも多々あって、結構飽きないで継続しています。
調査方法は単純で、歩く先で前後左右に移動中の車がトヨタの新型ハイエース系か、日産のNV350化かを識別してカウントするだけです。
仕事や散歩ですから、東京都文京区の不忍通り交差点の「動坂下」から2km以内で、観察時間もまちまちです。

 そして又正確に記録を取っているわけでもありません。
ただただ、トヨタの新型ハイエース系と、日産のNV350の目に入った駐車中か通り過ぎる台数比較を行ってきて約1年4ヶ月程となります。
 さすがによく似た2台ですので、注意深く識別はします。野生の渡り鳥のカウント調査を何十年も行ってきていますので、明確な識別点によって
その点はご安心ください。

 気が付いたこと

1 総合的に2014年8月10日現在で、累計すると新型ハイエース系が4.5台に対して、NV350が1台以上という比率になりそうです。
 昨年4月が15:1程度ですから、現在はかなり頻々と見るというレベルではあります。

2 まず、時間帯でいうと朝9時~10時ころまで、および午後5時以降6時ころまでは、なぜか新型ハイエース系が圧倒的に多いという現象があります。
 文京区・千石(巣鴨の手前、不忍通りと旧中山道)の交差点で連続40台もが新型ハイエース系ばかりというケースも。逆に朝10時過ぎから、大通りというより文京区・動坂下(田端駅に向かう不忍通り)交差点などで観察するとほぼ3台に1台はNV350 ということが定着してきています。場合によっては1:1ということも何度か。
 なぜ、これだけ類似した2車種で、時間によって車種と目撃台数が食い違ってくるのかが不思議でもあります。

3 現在(2014年9月6日)現在で平均すると、トヨタの新型ハイエース系282台に対して日産NV350が62台というの比率というところです。
 平均して22%程度で、4.5台に1台程度の比率となります。
 旧型を含めてみると、100:66 の比率となります。
  toyota ハイエース新型 282 + 旧型59台       =341台   
  nissan NV350      62 + 旧型キャラバン162台  =224台  
 したがってこれからも日産は、残存する多数の旧型キャラバンを下取りしながら、下取りなど有利に販売台数が積みあがっていくでしょうから、数年後には比率はNV350の比 率は2:1~1:1程度まではいくのではないかと予測をしております。 

4 自宅から周辺2km以内で、車庫に継続的に置かれているNV350は8台、そして新型ハイエース系とNV350との比率は、ほぼ1:1となりました。
 NV350では、介護の送迎車が3台、警察車両が1台、後の4台は一般車両(看板なし)です。

5 考察とまでは言えませんが、気が付いたことは
 ① 大企業や建築・土建系統と分かる分野、流通、そして金融、病院(救急車など)は多くが新型ハイエース系
 ② 介護・福祉関係 そして自由業と呼ばれる多種多様な中小企業の多い分野ではNV350といい、用途別、業種別にどちらが多くなるのかが朧げながら感じ取れる。

6 最後に
 ① 近在には多数の時間貸しパーキングがありますが、ほとんどハイエースで占拠されています。これは周辺で相変わらずマンションが建築中、又改修も盛んで、1日単位での駐車など、その関係の車が多いということだと思っています。
 ② 日産には珍しいのかもしれません。
  徹底してライバル社を分解解析して、そっくりの車に仕上げているということ、が。
  まあ商用車ということで割り切っているのでしょうか。
  仕組みとしては適切であったと思います。



 中国の東風日産で今行われていること。注目です。

2014-08-27 23:53:43 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 中国の自動車産業は、まさに目を見張るばかりの膨張ぶりです。
 その中で日本メーカとして、最も販売実績をあげている自動車メーカは、東風日産(東風対日産が50:50の出資比率)であります。
 ベネーシアという中国の独自ブランドを立ち上げ、中国の沿岸部よりも内陸部で販売を伸ばしてきている経過があります。
 日本のトヨタも底力を発揮して猛追しています。
 その中で、日産の最新のSUVである、エクストレイルを中国で製造をすることになって、しかも当初の出荷開始時期を2ヶ月も短縮することになった。
 その時の戦略が凄いというか、これからをまさに暗示しているようだ。

 それは、40名も東風日産にいた日本からの出向社員を全員はずしてしまったこと。
 日本に帰国させてしまったのかどうかは不明だが、
 理由は、日本人がいると意思決定が遅れるということだそうです。

 さすがに絶句したが、考えてみたらなるほどと感じいった部分も確かにある。
 
 中国の東風日産にはすでに、すべてを執行できるスタッフが十二分に蓄積されていて、そのメンバーだけで最新の機器を
立ち上げて問題にならないという、グローバリズムが徹底しているという背景があるのはわかるが、製造開始を2ヶ月も短縮する事態に、こういわれてしまうと、何とも言えない気分。

 ちなみに、日産自動車の特にセダン系統は、欧米と中国が先行し、1年遅れくらいに日本に入ってくる譲許になっているのも確かです。
 
 これらをどのように解釈すべきか。
日本国内マーケットの軽視と言われても仕方がないところだが、それには明確な理由がある。
自動車を取り上げても、そこにはガラパゴスと揶揄される、ローカルな規格の縛りが存在している。これがグローバル企業としての日産から考えたら、最初の新型発表する場ではないという判断をする理由と分かる。

最近のトヨタのコマーシャルを観ていて

2014-08-27 23:19:25 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
 日本国内では、日産はほとんどコマーシャルを打たないというイメージがある。
その中で、ファミリーユースであるミニバンのセレナ(冒険にチャレンジする子供からの目線)
安心・安全・じどううんてんをめざしたソフトウェアとての車のイメージ 
軽自動車のデイズ(若い女性、小さな子供を育てるお母さん)に絞ったPR
さらに最近はスカイライン系統での、日産の伝統のS追求と技術の継承。インフニテイブランドへの誘導策など
エクストレイル系統は、極限のスポーツ魂で売る。
昔からの伝統手法で迫ってくる。堅実で、伝統的な自動車へのいざないを誘うやり方と感じる。安心感がある。
 その背景には、日産の特にセダン系の販売は、1車種ごとに月間500台とか、まるで夢もないのが特徴になってきている。
トヨタとの泥沼のような販売競争を、日本国内ではしないという、暗黙のことが背景にあるのかもしれない。

 しかしトヨタは違う。
 トヨタタウンと称するよくわからないが町をベースに新たな市場ニーズに忠実なトヨタというイメージ
 成功のシンボル、双六の上り的なクラウンでさえ、荒々しいイメージで、自己革新を表現するツールとしてのクラウンか

 レクサス系ははじめから最後まで、ドリフト、ドリフトと遊び心を刺激する高級感あるイメージ戦略に感じる。
 まさに最近のスマホのコマーシャルと類似する。
 これは外資の輸入自動車の販売戦略をなぞって、そのままとしか見えないところもある。

 挙句に、自動車を解体して、改めてパーツ一つ一つの品質管理に神経を注いでいるというコマーシャル。
 強烈に日産を意識した、品質のトヨタをPR

 はたしてどちらが今後にとってベターなのか。関心がある。
予測と結果を毎月比較しながら、ローカルにも徹するトヨタと、グローバルなレクサス

 あくまで世界戦略が基本で、日本市場に特化してきた自動車シリーズをどんどん廃止していく。
グローバルそのものの日産 日本国内規格を無視して、世界的な標準化した車種展開にこだわる日産が強くなるか。

 興味が尽きない最近です。


コウノトリの放鳥がおこなれつつあるが、その一例として紹介

2014-08-16 16:55:36 | 地域創生-人口減を喰いとめる総合論
コウノトリの放鳥の結果として、たとえば標識番号j0041-3歳のメスの場合
 
1 野生化して放鳥されたコウノトリの繁殖適地とは、どのような条件があれば良いのでしょうか。
  冬期湛水・不耕起移植栽培農法レベルの水田がまとまった単位で必要なごとくです。
 コウノトリは、2Mにも達する巨大な猛禽であり。繁殖やえさ資源確保のために、他の種類の水鳥等に対して、厳しく攻撃し、 結果として排他的でエサ資源、繁殖適地の独占的な確保を行おうとするようです。
  かって、宮城県大崎市蕪栗周辺域に春から飛来したコウノトリを観察した方からの意見です。
 
2 ちなみにハクチョウ類は、1haの冬期湛水・不耕起移植栽培農法で最大100羽以上が生息可能です。
 

3 コウノトリのごとき絶滅危惧種に指定して、国の資金投入をして、対象種の平均年齢の倍から2倍の年数をかけて、はじめ て少しづつ増加しだす。
  コウノトリの事例では、50年以上の年数を重ねて、ようやっと今100羽にまで回復させ、絶滅から復帰に。
 しかし、放鳥を初めて数年、豊岡市から相当数の巣立したコウノトリも、いまのところ、
 豊岡市周辺だけでは繁殖適地が不足で、全国各地を転々と移動する個体が続出している。そしてそれら各地を放浪する個体の 様子から、全国的に繁殖適地とその必要条件である十分なエサ資源確保が果たされていないらしいことが感じられるような
 昨今です。
  まず、遠隔地での繁殖成功例が見いだせていない(京都府で一例 )
 全国どこにも新たな繁殖地がいまだ確認できていない現実に直面している様子です。

4 絶滅危惧種を復活させるには費用がかかること。それをここ10年ほどたまたまトキやコウノトリがそれを実証してくれる
 豊岡だけで50年以上。年間2億として単純計算で100億円を突破してしまっています。きわめて単純な計算で1羽が1億円となり ます。
 トキやコウノトリは、猛禽であり、毎年どんどん訪朝しているが、国内に生息に適した個所のないことが証明されている。

5 現在、関東圏でコウノトリの里づくりに取り組んでいる野田市では、市内の各所に冬期湛水・不耕起移植栽培農法の普及を 進めているという話を伺っています。また千葉県内の大学ではコウノトリに関する餌資源量の全国的な総量を調査中とのこと
 でした。

 j0041の飛来傾向

戦後の日本 徹底して餌付けされた国民。これから餌付け離れが始まるか

2014-08-16 16:50:08 | 地域創生-人口減を喰いとめる総合論

1 戦後の政策 餌付け行為 大型水鳥に対しての餌付けの成果とその無視できない弊害
 ハクチョウ類への餌付け行為が、より高度のレベルにある人間社会及びその社会構造の中に間違いなく現状として顕在化している。
 ハクチョウ類でも、餌付けされてしまったハクチョウ類の3世代、4世代になると、ハクチョウ類特有の生活上の文化が消滅するレベルに落ち込む
 そうなると、何も教わることなくぬくぬくと育ってしまった子供達は、親からは何も学習ができないために、生きるすべが分からず、結果として、餌付けの当事者に対して、まさに何も反抗できないで意のままにされる、奴隷状態に陥る以外方法がなくなってしまう。

2 ハクチョウ類鳥類への餌付けの行動の成立と発展とその弊害に関して
 千葉の事例では、餌付け離れをした白鳥群は自立した生活を楽しむが、その代償として事故に遭遇する、外敵に襲われる、各種の病魔に襲われ、結果として死亡に至る。あるいは栄養不足で繁殖に失敗するなど、また自立に伴う食害など、外敵に殺される、寄生虫など多様なリスクを負って、結果として総個体数が減る。
 
3 戦前には餌付けという習慣はほとんどなかった
 昭和34年~35年度のハクチョウ類の大規模移動が発生し、全国各地に渡来した。その時に衰弱したハクチョウ類を市民が救餌
 を行い保護されています。その個所にはその後継続して生き延びたハクチョウ類が家族単位で継続して渡来をはじめてた。 
  それを機会として、各地でハクチョウ類への餌付けするような友達感覚が普及していきました
  しかし、餌付けが迷年重なると、餌付けがいつの間にか当たり前のこととなって、与える側の義務となり、何十年物継続と なってしまっています。
 
4 鳥インフルと福島県での事例
 鳥インフルで最も影響の大きかった県としては 福島県が特に劇的に反応。 餌付けへの支援業務が打ち切れない。
 毎年多額の費用を通夜していたこともあって、絶好の機会として、実質的に餌付け禁止が一気に実行された。

5 福島県内で.ハクチョウ類の餌付けにかかわっていたNPOや市民団体をマスコミなどを誘導し一気に打ち切りへ動いた。
 福島県では渡来していたハクチョウ類の多くが、急に餌を貰えなくなって、栄養状態不良のまま北帰。しかしこれでは大呂の不足で、繁殖に参加しても体力負けで勝てないまま、子供が産めず育たず、しかも数年であっという間に老齢化によって繁殖力が大きく低下してしまって、渡来数が半数以下に激減してしまっている.
 

6 ここに限らず、東北地方のハクチョウ類は、特にオオハクチョウが急速に個体数が減少に向かっているとみる。

コウノトリが暗示する国内生態系の劣化

2014-08-16 16:48:04 | 地域創生-人口減を喰いとめる総合論
絶滅危惧種であるコウノトリは、毎年相当数が兵庫県豊岡市にある「コウノトリの里」から毎年相当数が放鳥されだして、5年以上経過しています。
それら放鳥された若鳥たちは、1羽から5羽程度で、全国各地にさすらいの旅に出かけることを繰り返しています。
しかし、千葉県に渡来した複数の事例から判断すると、生息地を探して各地を評価kして回っているとしか考えられませんが
そこでは、全国の水田地帯では、まず餌となるべく魚やカエルや蛇や、エビ類などなどという、エサ資源が決定的に不足していて
国内での生物資源の不足してることをあからさまに示してくれていると考えます。

 その餌の量ですが、1日に生餌で1,5kg以上は必要なようです。
冬期湛水・不耕起移植栽培農法レベルの水田でも最低で20ha単位?は必要なようです
採餌でも繁殖行為でも、とても排他的で独占欲の強い巨大な猛禽です。 

 コウノトリでいえば、絶滅危惧種に指定して、際限なく国の資金投入をして、対象種の平均年齢の3倍から5倍の年数をかけて、はじめて少しづつ増加しだす。
 豊岡市の例でいえば、コウノトリでは、50年×2億円=100億円で、絶滅から復帰に。しかし、全国どこにも新たな繁殖地が生成できない現実に直面。
家族単位で越冬地で越冬してもそこを故郷とする幼鳥が親になって子供を連れてくる確率は1/2
健康で丈夫で繁殖に成功でできるとして、倍になるのはハクチョウ類で5年~10年。3倍~5倍には10年程度。それからは加速度的に増加していく。

 ちなみにハクチョウ類は、1haの冬期湛水・不耕起移植栽培農法で最大100羽以上が生息可能とされていますが、野生状態で飛来したコハクチョウでもその地域に越冬をさせることに成功するには相当な時間と、忍耐が必要となります。

写真は千葉県香取郡多古町染井地区の「冬期湛水不耕起栽培」水田に飛来したコウノトリです。
「桜宮自然公園をつくる会」の小川多喜二さんが撮影

 


地域創生- 最も再生に困難な箇所とは、それこそが里山。とても今からでは手遅れという感がする。

2014-08-16 16:44:01 | 地域創生-人口減を喰いとめる総合論
 
 フイールドにしている千葉県の里山

 現状でも、そもそも人が生活の場から立ち去って久しい。
 特に、日本創世会議が地域活性率の指数として注目適齢期の若い女性。
 鼻からまるで存在していません。里山は女性がいない場所です。この点で地域創世会議の論理を、いますでに先取りをしています。

  里山の再生にはまず環境、農業、印刷・出版、に共通な病巣が存在する

 1億人を維持するのに、女性が生涯に産む子供の数を2.03人という目標値が必須だそうです。
しかし、東京圏では現在、限りなく1.50以下でとどまっている都されています。

 東京圏の都会は、現在でも安心して子供を埋み、育てる環境似は程遠いということのようです

 如何に一度絶滅危惧種にしてしまった生き物、その中でも高等な渡り鳥であるトキやコウノトリを絶滅危惧種から復活させ、日本国内に定着を図れるかというこは、技術的に困難なだけでなく、そのプロジェクトを立ち上げ、一定の成果を上げることに成功するまでの時間と費用が半端なことではないということ。

 コウノトリがそれを実証してくれる。
 豊岡だけで50年以上。年間2億として単純計算で100億円を突破している。
 特別天然記念物であるコウノトリは、文科省が中心になって、現在毎年豊岡から放鳥を繰り返しているが、10年経過した現在でも、天然状態での繁殖事例は、豊岡近在の京都府でのたった1例しか報告がなされていない。
 毎年どんどん放鳥しているが、国内に生息に適した個所のないことが証明されつつある。
 

 コウノトリが代表する国内資源の生物資源の消滅
絶滅危惧種であるコウノトリでは、主に千葉県での事例から見て全国を移動して歩く
冬期湛水・不耕起移植栽培農法レベルの水田が20ha単位? 採餌でも繁殖行為での排他的な独占的な猛禽です。 
 絶滅危惧種に指定して、際限なく国の資金投入をして、対象種の平均年齢の3倍から5倍の年数をかけて、はじめて少しづつ増加しだす。
 コウノトリでは、50年×2億円=100億円で、絶滅から復帰に。しかし、全国どこにも新たな繁殖地が生成できない現実に直面。家族単位で越冬地で越冬してもそこを故郷とする幼鳥が親になって子供を連れてくる確率は1/2
 健康で丈夫で繁殖に成功でできるとして、倍になるのはハクチョウ類で5年~10年。3倍~5倍には10年程度。それからは加速度的に増加していく。

 ちなみにハクチョウ類は、1haの冬期湛水・不耕起移植栽培農法で最大100羽以上が生息可能相当な決意がいる。

地域創生 1億人の人口を長期的に維持するという国家戦略の発動に大きな期待

2014-08-14 10:10:41 | 地域創生-人口減を喰いとめる総合論
 地域創生という、これから長期的に大きく減少するとされる日本人の人口を長期的にも現状に近い数値、
すなわち 1億人を死守するという国家の戦略が、通称アベノミクスとよばれる経済財政再生の基本戦略の中で打ち出されてきました。

 ようやっと国として、人口維持を目標値を伴った一つの目標が出てきました。
 とても大切なことだと思うと同時に、そこに至るステップにこそ、今後の日本再生の、地域創生のキーワードがあると思っています。

しかし、現実問題として、それを行うということが如何に途方もなく大変なことなのかを考えます。

 
 改めてた整理をしてみます

 地域から若い女性がいなくなる。
 短期的にも長期的にも右下がりカーブで、地域に居住する人口が激減していく。
 
 人が減少すれば、行政にとっては税収が、企業にとっては売り上げが減少し、どんどん縮小せざるを得ません。
 商店は閉店し、空き家は激増し、学校はさらに縮小し、農地や森林は耕作放棄がさらに進んで、そこには外来種を主体とした
 野生鳥獣が跋扈し「もののけ姫」のごと場所となって、シカやイノシシ、サルなどの食害など野菜などの作物までもが作れなくなって、
 荒れ野となって、地域価値が激減し、結果として人口がさらに減少していく悪循環に落ち込んでいきます。そして地域が崩壊する。

 それまでに戦後営々として投入されてきている土木など公共工事などの投資価値が消滅してしまう。
 不動産価値のさらなる低下と、最終的には価値をなくして限りなくゼロのに近づく。ということであると理解しています。

 いままでの公共工事を含めて、地域が持つ価値すべてが喪失をする。とても明確なメッセージである。
 
 個人的には調査フイールドでもある千葉県内の里山を見ていると、ますますその意味がはっきりと見えてきます。

 現在、環境省が告示している絶滅危惧種の中で、実は日本の最大の絶滅危惧種は、日本の農家だと揶揄されだして10年以上たちます。
 江戸時代には日本人の人口の90%は農業に → 戦前は60%、昭和30年代の高度経済成長開始時点で45%、
 それが現在は4%を切り、しかも平均年齢が65歳以上という
 
 現代の農業環境は、本来の会社員であれば退職済み年齢です。その方々が細々と営農を続けている状況です。
 就業年齢の方々に絞れば4%の1/2以下でしょう。

 まさに農業は絶滅危惧種です。
 そしてこの数値を生態にかかわる研究者は放置できないという。なぜならこれが、その対象となる現象は、放置していると
 何年後かにはゼロにまで絶滅に至る「絶滅曲線」と呼ばれる一次関数のカーブであるからです。

 この状況に対して、その劇的な減少率 このまさに絶滅曲線でいえば、最終段階に至っている現況に対する
 異常なほどの国民の無関心と思われる事態が気がかりでなりません。

 事態はますます悪化の一方です。

 さらに、気が付いたら次が地域の若い女性が絶滅危惧を心配しなければならないターゲットに? 
 トキやコウノトリの絶滅 → メダカやカエル → 小鳥、トンボ → 農家 → 若い女性の喪失 → 地域価値の絶滅
 という連鎖になっていると考えざるを挙げ得ないから。

 

 

 

この2014年8月の連休中に思うこと。 生き物が大きく姿を消していること-真夏編 。

2014-08-14 09:29:00 | 地域創生-人口減を喰いとめる総合論
 地域創生でというてーまで絞ってこのblogを書いていこうと思います。
身近な足元の話ですが、

 この5月に、同じ題目で「この2014年5月の連休中に思うこと」として、当たり前に5月にみられる生き物情報をこのblogに掲載をしましたが、
この夏休みはいかがかと、文京区本駒込周辺を改めてウオッチ。

 自宅のあるマンションから100m。動坂公園では巨木に育ったケヤキや楠に青空を奪われ、昼間から真っ暗という感じです。
アブラゼミやミンミンゼミの抜け出した穴ぼこはたくさんあります。でも鳴き声はほとんど聞こえません。不思議です。
 その代り真夜中を過ぎるとアブラゼミが相当数、明け方5時ころにはミンミンゼミが複数鳴き出します。

 蝉類が昼と夜が入れ替わって多く鳴くようになってはや10年ほどになります。原因はよくわかりませんが、蝉が羽化して
一声鳴くと鴉やヒヨドリに襲われてしまうことは何度か目撃しています。
 ここの個体群は、どうやらその外圧に適応して、そのようなタイプが残されたのかもしれないと最近思うようになりました。

 2,3日前に東京圏でも台風の余波で、結構強い風が吹きました。2日前、その影響でか今年初めてのシオカラトンボを1匹
動坂公園で目撃しました。不思議ですが毎年6月頃移動中の赤とんぼの大群に遭遇したりしていましたが、一昨年あたりから姿を消しています。荒川の河川敷きなどで大量に発生しているハズですが、ここまで赤とんぼまでが消滅してしまうと、例の「ネオニコチノイド系」農薬との関連性を改めて意識してしまいます。

 ちなみに、今文京区内のいくつかの公園を見て回っていますが、どこも同じ状態です。
文京区のシビックセンターに意見交換に行きましたが、環境政策課はごみや廃棄物の問題に特化し、公園課は公園の管理だけに関心があって、生物多様性に関係する組織がなく、当然担当者も関心のある方も皆無とわかって愕然としました。
 生物多様性、それって何のこと?というレベルでした。

 生態系を維持する最小限の単位である、アリや蝶や、トンボ、ダンゴムシのレベルがほとんどいなくなってしまった箇所が
延々と続いているこの文京区の現実をどのように考えたらいいのか?
 当然ですが、真っ先にシジュウガラがいなくなりましたが、スズメやツバメやヒヨドリなどもこれだけ餌資源に乏しいと生きていけないと思います。

 でも地域の方々も、文京区の行政側も、生き物がいなくなっているということにはまったく無関心で、虫など、小鳥などいなくなったほうが良いとしか思っていない、その結果だと痛感します。

 都会地でも生き物との共生こそが大事で、たぶん大きな勘違いであると思いますが、黙っていれば日本人そのものが虫の正秋と同様に順番にエサ資源の枯渇や、薬物中毒のごとく子供たちや子供を宿す若い女性の方々にとって困難な社会になっていくのか、ひしひしと感じる怖ろしさです。