文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

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印旛沼の学習(10) 印旛沼での自然再生はダム化してから30年、元の水質に戻すのに30年の精神

2005-08-19 23:44:45 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0868] メーリング2005年1月27日 20:27掲載
 千葉県の印旛沼での、自然再生、水質浄化とは、広域には印旛沼の自然再生、狭義には水質改善にあると理解しています。
基本的にはお金をかけないで、生き物に生き物を関連させる場を提供し、自然任せで自然は再生させるべきだと信じています。
従って時間は、印旛沼をダム化し始めて現在までの時間、とほぼ同じ時間を要すると考えるべきではないでしょうか。
 生態系再生のための実験(案)等は、みためしの方法で、いろいろと試してみる、結果を観察する、その上で次のステップを皆で考えながら進めていく。
この考え方に大賛成です。
 原則として、自然再生にはあまり公共的な工事の概念は考えない方が良く、ボランティアやNPO、地権者等と、楽しみながら、どうした良いかをお互いに知恵を出し合って議論しながら決していく方法が良いと思います。
 身近なところで取り込みながら、現場で生じる諸問題を、なるべく農業や河川、土木の現場の多くの方々に共有して頂き、確認を重ねていく方法が大切です。
 論点整理ではっきりしたことは、フラスコの中の実験成功で良しとするような化学での実証方法ではなく、マズ取り組んで"みためし"でやってみて、駄目なら別方法を取りあげる様な方法でいくことが、やはり大事です。
 逆に言えば、自然再生、水質浄化に関わる問題点は、緻密な設計図を描いて、その仕様書通りに物を作れば良しという方法ではない、ともいえます。
それよりも、実証的に現場に入って、いろいろと農家の方々など業務として手伝いながら、一緒に考え、夜は熱燗を前にして、ああだこうだと語り明かしながら、
試行錯誤の世界を覚悟でぶつかっていくことが肝心なのでしょう。学問の形態も当然変わらざるを得ないと思います。
 春の時期に、印旛沼の水に依存しないでも出来る農業への展開として、早期湛水、冬期湛水水田や溜池、休耕田の水張りなど、春の田植え水の分散化、遊水池の復活など、またなによりも、余計な富栄養分を効率的に蓄えてくれるシジミ等の生息に必要な砂地の確保。
 そしてそれを考え、実行して頂けるであろう市民や農民、研究者、行政等の皆様への具体的な応援。
 結果として、30年かかっても、春に干潟や浅瀬が取り戻せる印旛沼に戻すことが出来、春には、干潟や浅瀬が出来て、水草等1年生草本が立派に育っていける事。生き物にとっての、生活環境と発育の場を作り出してあげて、真に共生出来る社会にすること、が、私どもの義務であると考えています
 
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印旛沼学習(9)田んぼの乾田化、新たな角度から分析

2005-08-18 00:00:38 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0858] 2005年1月26日 0:05
田んぼの乾田化、新たな角度からの分析。 
印旛沼周辺でも、田んぼの乾田化の施策が、結果として春の田植の時期に莫大な水需要を創出してしまいました。
ここの分析と理解が、これからの印旛沼再生、水質管理、そして生態系 回復の原点だと考えています。
 日本で最も普遍的な稲作の農法として、慣行農法があり、その基本は、稲刈り後の田んぼの乾田化にあります。いま、日本で最も成功したと評価され、圧倒的な農家の指示を得ている事も確かです。
 実際、良い農法だと考えています。しかし在来農法でもあった、湿田で の農法(冬期湛水水田等を含む)も再度の見直しと、ご導入をお願い している次第です。この乾田化農法の原点は、もともと日本海側、特に新潟県下の、どうしょうもない湿地を乾田化してみて、大成功を納めた仕組みと聞いています。
 それを真似て、太平洋側に於いても乾田化を推し進める施策となってきたわけでしょう。
 これには、基本的な勘違いが一つあったと思います。当初、日本海側で成功した乾田化とは、用水は素堀であり、乾田化しても雪が降るので、田んぼは春まで湿気ったまま、更に1毛作ですから、秋に耕起されない等、結果として生態系保全には十分な配慮がされた農法として、定着してきています。
 しかも、春の田植え時に必要な水は、日本海側ですから折からの雪解けで河川の水量は豊富です。
 太平洋岸は、霞ヶ浦周辺でも、冬の期間筑波おろしのからっかぜが吹き、雨が著しく少なく、田んぼも乾燥化が進みます。千葉県や茨城県では、かっては水郷地帯でした。天然の溜池があって、春の水を湖沼にたよるような事も少なかったと聞いています。それを90%近くも、湿地を干拓してつぶし、溜池を壊し、乾田化したわけですから、当然水資源上、春の田植え時に大量に必要な水確保が緊急課題となってしまったわけです。そこで、残った10%の湿地。霞ヶ浦や印旛沼、手賀沼等湖沼の水ガメ化が計られ、農業用水の目的の湖沼のダム化の大きな引き金となってしまったと考えられます。
 運用上では、その田植え用の用水確保をするために、雨が少ない冬中をかけて水をため続け、田植え時に水面が最も高くなってしまう弊害を招いてしまいました。このために、印旛沼でも、霞ヶ浦でも、水位が年間を通じて最も高くなり、あまりの深水に、春に1年生草本が発芽出来ないという事態へとつながっています。
 本来の自然のリズムでは、印旛沼でも霞ヶ浦でも、雨が少なく乾燥しきった春先は、干潟が露出し、大きく浅瀬が出来るために、沈底、浮揚植物である水草が一斉に芽吹き、夏に向かって雨が降って水位が上がっていく、その自然のリズムが壊れてしまっています。
 それだけでなく、霞ヶ浦や印旛沼のダム化には、さらに利水として工業用水、飲用水とが重なって3重に使われることが生じてしまったと考えるのが、最も自然な成り行きだと考えられています。
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印旛沼の学習(8)印旛沼での利水権利をどの様に考えるか 

2005-08-17 23:56:03 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0857] 2005年1月26日 0:05
 印旛沼の学習(8)印旛沼での利水権利をどの様に考えるか 
GDPの理論から考えると、 湿地や干潟は、それ自体貨幣価値を生まないとされてきています。当たり前なことです。
国民総生産(GDP)では、湿地や干潟の持つ価値感を金銭的な評価で表現する方法が見いだされていないがために、価値がない物とされました。
それに付加価値を付けようと言う考え方が広がってとも考えられます。実際、茨城県も、千葉県も90%近くの湿地を干拓して農地や工業団地化してきました。
僅か残った10%しか残らなかった湿地、大きな湖沼である霞ヶ浦、印旛沼、などを、さらにダム化して、利水(農業用水、工業用水、飲用水)化して所得を産み出す仕組みに、いつの間にか、なってまっているわけです。
今日、貯水した水はそれが1トンなんぼで売れると計算されると聞いています。
 従って今、自然再生や水質浄化のために、印旛沼での貯水を減らしてもらいたいという要望は、水を原材料素材として考える立場から言えば、とんでもない行為と写るのかも知れません。


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印旛沼の学習(7)国民総生産(GDP)からの計算方法

2005-08-17 23:53:45 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0856] 2005年1月26日 0:05
 印旛沼の学習(7)国民総生産(GDP)からの計算方法では、どの様な考え方が出来るのでしょうか。霞ヶ浦や印旛沼でのこれからの水質浄化を考えると、いま、国民総生産(GDP)からの計算方法では、どの様な考え方が出来るのでしょうか。
 今日本を動かす、計算根拠の中でGDPは突出して、目立ちます。全ての価値を貨幣価値でとらえて数値化するという考え方ですが、分かりやすく、廣く国民の理解をも得られています。
しかし、明らかにおかしな結果を招くことにもなります。今、壊滅的な日本の森林の木材。国土の2/3が森林の国が日本です。50年物の杉が1本150円以下です。しかも木材市場に持ち込まれてです。すでに、千葉県での茨城県でも、森林の木材は、殆ど1銭の金も生めない状態です。
 コンビニエンスの取引先大手で、女性がおにぎり(150円)を握ると、1日200ヶは作れます。最終売上げでは、1日30,000.円 1年で200日稼働でも600万円、50年で3億円の売上げ貢献となります。これは木材と比較して、150円と3億円との単純な比較となりますと、200万分の1となって、かっての評価では、投資などまるで対象外です。
それが森林不振を招いている現状の一端です。
 大手がおにぎりを作ると、配達する会社、コンビニエンス、袋紙製造会社などを介して、ありとあらゆる方々の所得に配分されて付加価値が上がる、さらにおかしなことに中小企業の会社が作ると、GDPへの貢献度が低いから評価が低く、家庭の主婦がおにぎりを、家庭でにぎって、お弁当にすることは、さらにCDP上大変困るという、変な理論になってしまっています。
でも、考えてみたら、コンビニエンスの仕組みから見てみると、お金を使って始めてGDPを介して社会に貢献しているのだという、周辺すべてこの理論で動いていませんか。 あらゆるとは、あらゆるところから所得が取れ、税金の対象とされるという意味です。
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印旛沼の学習(6)たった30年、40年前の資料が廃棄

2005-08-17 23:47:09 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0851] 05年1月24日 14:28
印旛沼の学習(6) たった30年、40年前の資料が廃棄されて入手出来ません
30年、40年前の資料が廃棄されて入手出来ません。いま、私どもが、かって霞ヶ浦や印旛沼には、これらの潜水ガモがどれだけ生息していたのかの客観的な情報収集に苦労しています。
かろうじて、印旛沼でも30年前のデータが一部収集できました。これも行政からの調査依頼で集めた情報ですが、報告書自体が、処分対処になっていて、すでに実際廃棄されてしまっている状態でした。かろうじてその一部分を発見していただき、コピーを取らせて頂きました。かっての資料がどこにも見いだせない状態と言う事は心労となります。
かっての印旛沼がどの様な状態であったのかを、詳細に知ろうとすると大変な事なのだと言うことを、思い切り知らされています。


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印旛沼の学習 (5)田んぼのなぞり詩です

2005-08-17 23:42:19 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0850] 05年1月24日 14:28
田んぼのなぞり歌、でも霞ヶ浦でも、印旛沼でも共通でしょうか?
 かなりの真実がこめられた詩です

田んぼのイトミミズが増えると鳥が増える!!
(宮城県在住 高奥満さんの詩(若干手を加えています))
田んぼに水を張る → イトミミズが増える(トロトロ層が出来る=雑草が減る(除草))→田んぼの表面に酸化層が出来る→土中のリン酸が水中に溶け出す→ランソウ類が増える→ミジンコ、オタマジャクシが増える→カエルが増える→(害虫を食べるので害虫が減る=防虫)→田んぼがオタマジャクシ、イトミミズ、カエル、タニシ、ドジョウどが増える。 →それを餌とする、水辺の鳥のサギやバンや、シギが
増える、→ 空にはユスリカの蚊柱にツバメがすいすいと泳ぐ。→梅雨の晴れ間の朝赤とんぼの群れが大発生する → 稲刈りをして収穫祭り、そしてことしも田んぼに水を張る → 雁や白鳥が増える。

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印旛沼の学習(4)潜水ガモは底泥の掃除やさんだと思います

2005-08-17 23:39:47 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0849] 2005年1月24日 14:07
潜水ガモは底泥の掃除やさんだと思います(しかもロボットのような)
 潜水ガモの役割とは、ロボットのごとく、24時間働く泥底掃除やさんでした。
その一つ、潜水鴨と、シジミやホトトギス貝の関係では、これら2枚貝は冬の期間は殆ど休眠状態です。それを貝殻ごと砂嚢でくだいて湖外に運び出してくれる掃除やさんが存在しなければ、湖底は自然死した貝殻だらけになってしまいます。
 同時に、湖底に流入した土砂をイトミミズが24時間体勢でせっせと砕いて糞と一緒に排出してもらえなければ、泥底は流入する小石や木ぎれ等で、砂利の山となってしまいます。
 ここの仕組みを、概念ではなく、観察によって、その意義を知り、その生き物たちを殺されないようにするために、やおよろずの神としてたてまつり、神が宿っていると言った先人達はすごいと感じるわけです。
シジミは、たった1ヶで100万個単位の卵を排出し、その幼生が生きるための空間を、潜水鴨達が作りあげてくれた理想的な生育環境が準備されているわけで、あっという間に生息数は春から秋にかけて回復してしまいます。
 地球は万物の共生の場。やおよろずの神の力
私ども、日本人の先祖達は、江戸時代までに生き物との共生関係を最大限に生かした生き方を確立出来た希有な国です。今の日本は先祖の確立したその共生社会を解体しながら、かっての共生によって蓄えられた、成果物を消費しながら現在に至ったと考えられませんか。この世界の名称は、やおろずの神宿る国と称していました。数百万年単位で現在まで営々と築かれてきた日本の湖沼、山岳、海岸も、
その全てにわたってやおよろずの神の差配のもと、日本人は巧みな、先人達の知恵によって、生き物との共生により維持管理されてきたとも考えられるからです。
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印旛沼の学習(3) 飲用水を供給する3大湖沼

2005-08-17 23:36:33 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0848] 2005年1月24日 14:22
 飲用水を供給する3大湖沼 飲用水を供給する3大湖沼とは、琵琶湖と霞ヶ浦・印旛沼を潜水ガモの個体数で変異を比較する日本の大きな湖沼で、霞ヶ浦・印旛沼は、農業用水・工業用水・飲用水の3つで利水されています。滋賀県の琵琶湖も飲用水として利水されその3大湖沼となっております。いずれも底泥の状態の悪化が一目です。
印旛沼では、千葉県自然保護課が委託して調査したデータで、キンクロハジロは1975年西部で1722羽、北部6590羽(それぞれ最大値)
が1993年合計330羽→2003年0となりました。(2)ホシハジロで言えば、1975年の最大値が西部4390羽、北部1100羽→1993年合計で160羽→2003年合計で2羽と壊滅しました。
霞ヶ浦の潜水鴨の個体数ですが、
(1)キンクロハジロの,2003年1月調査では、1993年3495羽→35羽に、
(2)ホシハジロ1990年,4400羽→46羽です。
同じ飲用水の水源である滋賀県琵琶湖では、
(1)キンクロハジロが1993年6149羽→2003年度5618羽、(2)ホシハジロが1993年6852羽→2003年6041羽で、殆ど変化がありません。
(参考)大型動物性プランクトンを捕食する(3)ハシビロガモは霞ヶ浦では、1990年まで2000羽前後、1990年突然11,000羽となり,1995年まで5000羽前後。現在は1500羽程度で安定しています。印旛沼では100羽前後で、少数です。
琵琶湖では(3)は500羽が最大値です。 これも増減ありません。
 これらが何を表現しているのかの慎重な検討が必要ですが、客観的な生物指標として、最もリアルに表現される使える内容だと、考え出しています。
印旛沼でも推定ですが、キンクロハジロが30年前8,000羽→15年前300羽→現状0羽になってしまっています。霞ヶ浦のキンクロハジロ(1,000分の1)も、ホシハジロ30年前6,500羽→15年前160羽→現状2羽も、その鴨の関東地方特有の個体群(霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼でも)が、共通の現象によって壊滅したと言うことです。 これをどの様に解釈し、再生に向かって対処し、
これからの自然再生に反映すべきなのかが課題なのです。
①環境省生物多様センター「ガンカモの全国調査データ」より)。現状は、山階鳥類研究所の岡主任研究員による、手賀沼での調査でもほぼ同じ経過が出ています。
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印旛沼の学習(2)「昔は印旛沼が真っ黒になるくらい鴨がいたんだよなあ……」

2005-08-17 23:32:29 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0847] 掲載 2005年1月24日 14:07
印旛沼で地域の方々が「昔は印旛沼が真っ黒になるくらい鴨がいたんだよな……」その意味がわかりました
 環境省がこのほどまとめた、「湖沼環境保全制度の在り方」にて、湖沼の水環境に関して以下定義しています。「湖沼は、特に水が滞留するという閉鎖的な水理特性から、流入した汚濁物質が蓄積しやすく、水質の汚濁が進みやすい上に、いったん水質が汚濁すると、その改善は容易ではない。これに加え、湖沼地域での開発や人口の増加等、社会・経済的な構造の変化によって汚濁負荷が増加し、水質やそれに密接に関連した湖沼の水環境が損なわれてきている。」
 これを読んでいて、たしかに沿岸域や河川域は、数年に一度は台風や大雨等により攪乱されて、沿岸や川床がきれいに洗われると言うことは分かりますが印旛沼や霞ヶ浦、手賀沼等の湖沼では、かって、40年以上前は、どの様な仕組みがあって、汚濁のない、すんだ水と多様な生き物をぐくめたのか疑問を感じました。
 そこで、ひとつ気がついたこととして、 2枚貝のシジミや、 底植物や浮揚植物が、大量の富栄養分を、自分の体に蓄積してくれていることは分かっています。秋に印旛沼等で渡り鳥として、渡来越冬し春に北帰する、潜水鴨類等の果たす、態学的な役割を資料から読み直してみました。
 その結果、例えば、島根県の宍道湖には、30,000羽を超す、キンクロハジロとホシハジロが生息しています。山階鳥研の岡主任研究員の「ハジロ属の採食行動と食性を中心とする生態」という論文から、1羽のキンクロハジロ(体重1kg前後)が,1日に食するシジミは優に3.2kg(体重の3倍以上)、秋に渡り鳥として貧栄養状態で渡来し、春に富栄養で北帰します。
 泥底10cm以内のシジミの80%以上が捕食されるそうです。泥底をシャベル状の嘴で梳くようにシジミを浮き上がらせ、そのまま飲み込みます。少し食べては胃の砂嚢でバラバラに壊し消化。実は24時間、これの繰り返しです。
 ホシハジロは植物性で底泥の沈水植物及び柔らかいイトミミズやユスリカを飽食します。冬中かけてです。宍道湖には圧倒的な多数の潜水鴨が、琵琶湖にも、今でもたくさんいます。
 千葉県の三番瀬、葛西沖には同類で汽水に強いスズガモと、ホシハジロが10万羽単位で生存し、主にホトトギス貝を捕食しています。
いずれも秋から春までに、シジミもホトトギス貝も、沈水植物もあらかた餌となって湖沼の外部に搬出されているわけです。

 こうなりますと、春の泥底は前年のシジミや沈底植物の多くが餌として排除された後の、潜水鴨達が作りあげてくれた理想的な生育環境が準備されているわけで、その空いた空間を、春に幼生が(シジミは、たった1ヶで100万個単位の卵を排出)し、あっという間に埋め尽くして生息数は春から秋にかけて回復してしまいます。この、底泥に溜まる富栄養分を理想的な形で外に持ち出すという重要な役割を、潜水ガモが担っていたのではないでしょうか。
そうなると、印旛沼も霞ヶ浦も、手賀沼も、40年前-30年前までは、水面が真っ黒になるほどいた、これら最も大事な自然の働き者を、結果として追放してしまいました。
2枚貝のシジミや沈底植物を食して外部へ排出する潜水ガモの機能も、広い印旛沼、総排出量としてどれくらい貢献しているのかを問われれば、全体から見ればウエイトが小さいかも知れません。
でも重要な要素の一つと考えます。これ以外にも多様な生き物による営みで総和で貢献していることが多いと思われるからです。
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印旛沼学習(1)印旛沼周辺での白鳥群の渡来と越冬(04-05冬期間)

2005-08-17 23:03:11 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0846] メーリング掲載2005年1月24日 13:16
千葉県印旛郡本埜村へ大群で渡来する白鳥群は、ことしは800羽前後に達しています。1昨年度も830羽を超していますので、それに迫る個体数です。この時は大寒波で、1月中旬に300羽も急増した経過があります。1昨年の基礎渡来数は530羽程度と考えられ、それに300羽が+されました。昨年は650羽前後でした。
 今年は、1月に一気に寒波到来で急増しましたが、その後天候回復と宮城県や福島県での雪が殆ど溶けてしまったとの情報ですので、これ以上の南下は見込めないと思います。
 種類はオオハクチョウは僅かで(20羽程度)、コハクチョウが殆どです。でも亜種が異なるアメリカコハクチョウが2羽、疑わしい幼鳥などが10羽以上混じっているそうです。
 今年は、本埜村周辺では、雨続きで田んぼが湿気ており、2番穂もたくさん田んぼにありますので、いままでは自然採餌に問題はありませんでした。
周辺の田んぼも、これから「砂漠田んぼ」の景観を呈する状態になる気配です

 栄町の新海さんの田んぼにも、1月半ばから20羽程度が昼間飛来してています。
北印旛沼の本埜村の岸辺に毎日30羽が移動して採餌しているとのことです。全く別の群としてに、白井市西白井の団地の遊水池に、オオハクチョウが6羽、コハクチョウが12羽定着しています。今年コハクチョウの1家族が加わった数値とのことです。
 凄いのは、越冬渡来する白鳥群で冬の期間死亡する個体がありません。幼鳥も渡来した1才の幼鳥の殆どが生存し、翌年には渡来している模様です。
ですから、幼鳥の数だけ翌年の渡来基礎数が増えるという状況と判断も可能です。
 また、コハクチョウの自然状態での寿命は10年、餌付け個体では18年以上と言うことで、本埜村の白鳥群の平均年齢は若く、まだ当分老鳥になっての、自然・事故死も発生しにくい状況と判断されます。
 白鳥群での事故は、高圧電線への接触事故ですが、本埜村の越冬地はその危険性がありません。これから、印旛郡で順次増える白鳥群の越冬地形成が大切です。
ふゆ・みず・たんぼ(冬期湛水水田)と白鳥はセットみたいなもので、景観保全上からも、白鳥の存在は大変大きいと思っています
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印旛沼再生には、冬期湛水水田による経済効果を(4)

2005-08-16 21:53:30 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
satochiba:0740] 2004年12月2日 22:27
 これからの日本も、本年夏から秋のように、明らかに地球温暖化等の影響で、
来年以降も、台風や集中豪雨等の自然現象の狂暴化が危ぐされています。
そこで、現在の印旛沼の堤防を有効に利用し、かつ自然再生を図る図式として、
全域での貯水量を大きく減らしていく算段を考えるべきだと思います。
 減少すれば台風が来ても水の流入許容量が増え、台風等に強くなります。
大地震にも強くなります。
 特にかっての自然の水位まで、季節季節に下げられれば、沈水植物や葦、
アサザ等の復活から始まって、必ず水質再生に自然の力で回復してゆけます。
 これだけ大きな自然湖沼です。
水質再生には、本来の自然維持に携わってきた農家の方々の参加を得て、
かつ生態学的な見地からの取り組みが必須です。
 そのキーワードは、農法改善です。

 明後日(4,5日)から宮城県蕪栗沼のある田尻町の行政と地域のNPO(当方も会員)
が中心になって、冬期湛水水田の大きなシンポジウムが開催されます。
 田尻町が中心で、冬期湛水水田+直まき農法でも7俵以上の収穫を得ています
(稲刈り以外まったく田んぼに入らない)。
無肥料無農薬農法で11.5俵以上を収穫している農家もあって、慣行農法との収穫量は変わらなくなりました(投入費用がかからない)、若手の稲作への参入が続き、
学校の先生方や田尻町始め行政の若手が、続々と農家へと参入し出しています。
売値は2倍以上という格差を生じ出しています。
味が違うと皆様がいい、直接販売で完売。
 印旛沼周辺域でも地域の農家の方々が、その良さをわかり出すのに時間は余りかからないと思います。
 早く、印旛沼に生態学的な負荷のかかる農法からの脱却を、春に大量に水を使うような農法からの変換を希望し、ロマンのある自然を再生させながら面白い、最先端農法としての、冬期湛水水田等に注目が集まっています。

 印旛沼周辺からの、シンポジウムと現地見学に多数の方々が参加されています。


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カリフォルニア州における水鳥と共生した冬期湛水水田取組み紹介

2005-08-16 21:43:18 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
2004年12月2日 22:27
カリフォルニア州における水鳥と共生した冬期湛水水田取組み紹介
…… 水鳥と農業の共生を励ます ……日本雁を保護する会 呉地正行

 水鳥と農業の共生を励ますプログラム(AWIP)(The Agricultural Waterfowl Incentlve program)は、Centtral Valley Project Improvement Act of1992(CVPIA)の事業の-つとして、米国内務省魚類野生生物局及び干拓局の共同事業で、農家が水鳥に生息地を提供するために農地に水を張ること等を支援するものである。
 農地の所有者は、この生息地を作るために責やした費用(用水またはポンプでの地下水汲み上げ、必要な施設建設責)の50%までの支払いを受けることができる。
 このプログラムは,1997年に始まり、2002年に終了した。
 この支援を受けるためには、農地所有者は最近の農地への潅がいの記録、水源への接続方法、その水源への水利権を有すること、カリフォルニア州のセントラル・バレー地区の対象地域内に農地を有すること、最低基準の面積を満たしていること、提供された農地を所有していることが必要である。
 多くの穀物を作っている農地がその資格を持つが、水鳥にとって役に立つ炭水化物を多く含んだ麦、米、その他の小粒の穀類が好ましい。特に米はこの事業の要求と目的から最も理想的である。
収穫後に耕地に残された穀物は、北の繁殖地へ渡る水鳥にとって優れた炭水化物源となる。水鳥が最も集中して利用するのは、耕地に水が張られた直後で、それは穀物が最も得やすいからである。その後冬の間に、落ちモミなどの穀類は少なくなり、稲ワラの分解が進むと、その結果生じた腐食性の有機質の「シチュー」が、渡り性水鳥が利用できる食物の高タンパクの要素となる様々な無脊樵動物の住みかとなる。湛水した農地は、優れた水鳥への食物提供源として始まることに加え、ガンやカモの休息環境も提供する。
 耕作技術にもよるが、米を収穫すると1エーカー当たり4トン以上のワラと切り株が田んぽに残されるが、その大半は次の春に穀類を植える準備をするまでに取り除かなければならない。稲作農家はワラ焼きの規制が強化されそれに変わる稲ワラ処理の方法を求めてきたにもかかわらず、伝統的にワラ焼きを続けてきた。収穫後のワラが残った水田に水を張る方法はワラ焼きに変わって大量の稲ワラを処理する実現可能な方法である。農家にとって、ワラを分解することが必要であることが、結果として水鳥の生息地を生み出すという付加的な恩恵を生み出し、CVP水供給にとっても恩恵を与えている。
 
 初年度は申請した80軒の農家のうち41軒が採択され、21,503エーカーの水鳥の生息地を創出し、$904,508がCVPIAから支払われた。1軒の農家を除き他の農家は11月初めから2月末まで水を張った。1軒の農場(Hansen Ranch)では、8月から10月にかけ早く渡ってくる水鳥のために晩夏から秋にかけての環境を提供した。ここではアルファルフアの牧草地や小麦畑に8月末に水を入れるが、Black R00t Rot病対策として、10月中旬に水を抜いた。ここでは40,000羽以上の水鳥が3000エーカーの湛水農地を利用したがそのうち30.000羽はオナガガモだった。この付近にはかつてTulare湖という湖があり、多くの水鳥が生息していたが、その後農地化され水路整備もされたため水鳥は姿を消した。かつては一年中水があり何百万羽もの水鳥のオアシスであったところが、いまでは一時的な湿地となった。湖はずっと昔に干拓され、今では農地に変わっている。この地域では90%の自然の湿地が消滅しているので、かつての姿に戻そうという取り組みが行われている。Krn国設保護区(NWR〉では10月中旬にボツリヌス菌により40000羽のうち600羽の水鳥が死亡した。このような病気が起きた場合でも。この事業により現存する湿地を中心とした生活圏の外側に新たな水域をつくることにより、病気を防ぐことができる。
 
サクラメントバレーの保護区ではマガン、ハクガンは日中は保護区におり、夕方にカモより少し早く周辺の収穫後の湛水水田へ向かう。赤外線スコープや電波発信機を用いることにより、夜間のガン類の湛水水田利用状況を正確に調査することが、部分的にAWIPの資金を得ることにより行うことができた。
 米国魚類野生生物局(USFWS)はダックス・アンリミティド(Ducks Unllmlted〉と共同で冬期間2週間ごとに地上と空中から調査を行った。
 
野生生物保護分野での恩恵、価値そして精紳は、AWIPの成功のまさに中核となる。AWIPは農業と水鳥の共同社会が、農家が日々の作業とともに水鳥の生息地の創造に協力しながら、同じ目的を達成するために協働することができる優れた事業の提供を続ける。
 1997/1998越冬期にはサクラメント・バリー(500,000エーカー)の内、5-8%がこの事菓に参加した。20,000エーカー以上の水鳥の生息地が昨年度創出され、今年度は40,000エーカー以上となった。
 
AWIPによる優先順位が高い恩恵
(1) 自然の湿地の90%が農業や商業開発で消滅してしまったカリフォルニア州で、水鳥の越冬環境を創造する。
(2) 良質の食物資源の提供
(3) 伝染病等の減少(トリコレラ、ボツリヌス菌)
(4) 刈り取り後の稲ワラの分解
(5) ガンカモ以外の鳥にとっても良い生息地

長期的な目標;
農家がこの事業の助けを借りることなく、彼ら自身で水鳥の生息地を創造すること
2つの湛水オプション
秋/冬 湛水:最低80エーカーを渡り性水鳥の生息地として提供する。
春/夏 湛水:最低3エーカーを留鳥性の水鳥の繁殖地として提供する。
以上
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印旛沼再生に向かって、米国での事例

2005-08-16 21:40:15 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0741] 2004年12月2日

カリフォルニア州における水鳥と共生した冬期湛水水田の取り組みの紹介
…… 水鳥と農業の共生を励ます ……
日本雁を保護する会 呉地正行
 ご覧下さい
 冬期湛水水田化は、世界でも確実に広がっています米国のカルフオルニア、セントラルバレーの事例を呉地正行さんがまとめました

 それ以上に、韓国で拡大しています
それは韓国の農協が熱心に取り組まれているからです。農協は金融だけで、物品販売に一切関わっていないことが強みで、自然再生と言うこと、エコツーリズムであること、そして収益性からみて、これを農家の皆様に推進していることが
大きな理由の一つとのことの理由は消費者の声、そして高値で売れる事、なによりもロマンがあって、農家の方々が自然に楽しく仕事が出来ることだとのことです
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印旛沼再生には、マズ誰もが必要なロマンを(3)

2005-08-16 21:38:07 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0739] 2004年12月2日
宮城県は日本1位の湿地→干拓地化を達成。
でも伊豆沼にまでも蕪栗沼では雁・鴨・白鳥は、100,000羽近く大陸より飛来して越冬中です。
 日本だけでなく世界中から、多様な方々が見学に訪問して、いま田尻町はエコツーリズムや自然再生、
環境創造に関する会議、創造的な農業再生の会議等目白押しです。
 早朝の50,000羽の雁のの塒立ちの光景などすばらしい。
茨城県や千葉県でもロマンが描けないはずがありません。
30年?50年として大陸からの渡り鳥の受け皿として。印旛沼及びその周辺域を夢見ています
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印旛沼再生へのステップ(2)

2005-08-16 21:36:36 | 水質浄化:千葉県印旛沼及び周辺域
[satochiba:0738] 2004年12月2日 掲載
 印旛沼周辺の田んぼは完全な乾田化によって、アフリカの本物の砂漠よりも乾燥した砂漠化ですから、冬の期間、ここは生態的にはゼロになってしまっています。
 稲刈り後の秋に田んぼの耕起(田んぼの土をひっくりかえす)を行い、春まで天日の露出させ、乾燥させ、土に酸素を触れさせて酸化された土に、田植え時期に、農薬と肥料を一気に投入してしろかき(かき混ぜ)を行った場合、酸化した土の場合では、冬期湛水水田によって還元状態の田んぼと対比して、しろかき水に窒素燐酸カリや農薬が圧倒的に溶け出してしまい、それが濁水として印旛沼の汚染を引き起こしているという意見があります。
  単純に考えますと、春の水位上昇は、周辺の乾田化した田んぼへの田植えでの給水が原因。本来、春は1年中で最も水位が下がって、干潟や浅瀬が出来て、1年性草本が一斉に芽吹くとき。それを発芽出来ないような深水。ここから始まって、底泥に日が差さず、栄養が行き渡らなければ沈水植物や葦、アサザ等が発芽も出来ず、餌がなければドミノ現象で生態系の崩壊を引き起こしている。
 農法を改善して、春にかっての自然状態までに、水位を低下させれば、沈水植物も発芽し、生態系が正常に復活して、たちまち水質も改善される方向へ変わるのではないかと思っています。お金をかけなくても、条件さえ整えれば、案外単純に自然再生は変わりそうです。それは田んぼの生き物調査を全国で行ってきた経験から、言える事と思います。
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