文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

印刷会社の組版の現場から、気になること(2)

2007-03-01 23:16:51 | 組版プロの思考からXMLを考える
 都内の由緒ある印刷会社の現場を見たときに、社員の数の数倍のパソコンが所狭しと鎮座しています。
 良く話しを聞くと、ここ10年ほどで、写研のシステムだけで経営してきた会社の多くが、写研支援サードパーテイであるアルクスや、当社(パルナ/WIN)などが導入され、そこへEDIANとか、モトヤ製のELWINなど、仕事の内容に遇わせて多様に導入がなされてきています。それら複数の組版環境が、横割りで運用されるのであればともかく、仕事に合わせてパソコンだけが増えて鎮座してしまった。それぞれが特定の仕事用に(再版用に)置かれているという状況と分かってきました。
 本来、組版とは情報の統合をする技術なのですが、逆に完全な縦割り的な利用に
追い込められた結果のごときです。
 良く話しを聞くと、それぞれ発注者側からの運用指定があったとのことです。
これではどうしようもありません

 従って、㈱モリサワのMCB2等がどのように優れた環境を有するシステムであったとしても、まず、組版現場出の情報の整理と統合化を果たせるプランを提示しない限り、これからは導入すら難しいと感じています

 現場から見れば、それぞれ欠陥をもった複数システムをだましだまし使ってきたが、不況で人を減らされ、ボーナスも減って、かつ残業が増えているところへ新たなシステムの話しをまともに聞けるかという感覚は良く理解出来ます。
 その点をよく考えておかないと、正に労務問題そのものになりかねません。


 


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