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ビスタ登場 明らかな異体字問題発生。出荷指し止めレベルです(1)

2007-01-06 16:54:55 | 組版プロの思考からXMLを考える
 1/末。microsoft社からビスタが登場の前、office2007の登場段階で、word2007やexcel2007等が、unicodeに準拠したJIS2004をベースにした文字コード系を導入することが分かってきました。
 現在、出版・印刷業界だけでなく、行政もまともに巻き込んだ、どうもとんでもない混乱が日本中で生じてしまう心配が出てきました。
 日本中で納得出来る問題の解決策が見いだされない限り、ビスタやOFFICE2007に関しては、出荷差し止めをも考慮しなければならない事態になりかねません。

問題は幾つか
1 これは明らかに異体字問題であります。
 かってJIS78→83で生じた問題をさらに拡大し、全国民を巻き込んだ問題です。JIS2004では、大枠166文字の字体が、かってのJIS78→JIS83で変更された内容を中心に、その多くは83→78に戻してしまっています。文字種内で許される範囲での変更であるとの審議会の意見は、これは国策ですので意見として了承するとしても、 Word2003等で作成したファイルを2007で読み込んだ途端に1点しんにゅうが2点しんにゅうに変わってしまうという事は、文字組版に係わっている者としては驚きを通り越します。
 通常私どもが異体字と呼ぶ状況であり、印刷会社と出版者との通常の取引では、刷り直しと同時に違約金を間違いなく取られるレベルの間違いと理解しているからです。
 例えれば一部著作者に限りませんが、自分の名前や地名等で、間違った文字を使われたと感じた時の怒り方は半端ではありません。それが大変なのです。

2 OFFICE2007等で生じる事態に関して、出版者も印刷会社もほとんど、この事実を知らされていない。気がついていませんでした。

 1/6現在、印刷業界でも少し理解がなされてきました。理解不能な状況から、そこで皆様大混乱に陥ります。
 いくつかの便宜的な解決策は考えられそうですが、あまりに情報不足です。たまたまOSレベルでの変更と言うことで、一部の方々が数年前から問題を指摘されてきたことがわかりました。
 でも、その方々でもmicrosoft社の最終的な意思決定を聞いて、皆様黙ってしまった模様です。


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