文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

フルバッチコーデイングのメリットを再度考える(6) 

2006-10-13 22:01:55 | 組版プロの思考からXMLを考える
 これからの組版としての方向性としては、その最新の必須例として
 Texの制作物やWordのMathtype等を使ってWord等で制作した学術資料等用の制作済みファイルを、合理的に取り組めることが求められています。
 逆に言えば、数式をうまく処理出来る環境を提案出来る組版ソフトウェアであれば本物であるという認識です。
 同時に、とても大事なこととして写研のかっての数式組版のごとく、数式の各要素を、フルバッチでのタグで細かく1:1で制御出来るような新しい組み版環境が出来ないのか、との要求となって来ています。

 バッチコーデイングは、組版情報を論理的に組み立て、それをコンピュータを介して出力をさせる技術です。大手出版社がこぞって手がけている文芸書版で言えば、初回の制作には文芸書版を1冊分、3日間でまとめたとします。で、次の制作時には、前回の制作プロセスを整理して2日で完了出来るように考える。3回目には1日で、最終的には完全自動で組版をする。
 それを、頭の中で組み立てながら実行していく。その為のノウハウを蓄積していく。学習には時間がかかりますが、最終的には加速度的にスキルを高めていける方法論です。何より知的な作業であり、ドキュメントプログラマーとして、至福の存在感を味わえるすばらしい世界です。
 ワンソースマルチメディアに関しても、印刷に使用した版下データが組版情報込みのタグ付きのTXT形式で、手元でファイリング出来るのであれば、随時、WEBでも、電子出版でも、データベース化も、コンバート技術とプログラム構築によって可能に出来る技術体系です。
 さらに、自動組版技術を、windows環境下で、連続的に有機的に接続することで、ASPを使って、オンラインででの画期的な成果の可能性も高い完成度が得られると感じます
 現在、windows対応の分野等では、画像処理、表計算、WEBGIS技術、ネットワーク、サーバー管理等との周辺技術が全て、分野別に順次デファクトな技術として確立され、かつ汎用化し、法的な根拠も明確になって、整備されてきています。
 その中で唯一日本語の、特に文字組版技術の部分が、いまだに技術的な確定が得られずに、市場での優位性を狙った競争原理下におかれています。
 ADOEB社のDTPとされるインデザイン、そしてフルバッチシステムのTexも正に、その一環であります。
 もう一つの候補として、ダークホース的な役割を果たすのが、㈱モリサワ製の組版エンジン「MC-B2」であり、周辺ソフトと統合した自動組版システム「MDS-B2」が考えられます
  

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