文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

教科書・学習参考書を含む中堅出版社の最近の動向 (3)

2007-04-01 01:09:29 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-3-30
この4月からの決算明けに始まる新年度からは、出版社からのあたらなインパクトとして、さらにInDesign絡みを印刷会社へ導入を推進し様とする動きが顕著になりそうです。
 多くの文字組版に取り組んできている印刷会社の経営者や現場の管理職の皆さま方とのミーテイングで、その流れの強さははっきりとしてきました。

 現状では明らかに、SGMLやXMLでの先進的な医薬品会社や、一般企業、特に官公庁等では、デファクトな組版環境はWordで間違いがないと思います。WORD、EXCEL、パワーポイントが3点セットとなって、今後Windows Vistaベースでの原稿入稿も、さらに広がって行くでしょう。

 しかし、出版社や広告宣伝業界では、Wordよりも、今後クリエーティブな組版ソフトと考えられているInDesignが選ばれるケースが今まで以上に増えるものとも考えられます。これから「Word入稿」と合わせて「InDesign入稿」という言い方が広がると考えられます。


 弊社が客観的に見て、microsoft社のWindows VistaはJIS X0213:2004ベースでの
グローバリズムに沿った文字コードを採用した公式的な情報の世界向け

 文芸書を作成する出版社等は、CIDフオントを採用したadobe社、㈱モリサワベースでのCID文字コードに沿った、日本国内市場向けのローカリズムの分野として、分野別に使い分けられる段階に至ったものと考えています。

 言ってみれば、一面ではmicrosoft社とadobe社の覇権争いに巻き込まれ、かつMACとWindowsとの争いでもあります。業界別に取り合いをしているようにも見えます。しかしこれは印刷会社の現場から見たら、とても困った事態が生じていきます

 別の角度で言えば江戸時代に似て、現状のWEBの中心は市民の為のエンターテイメントの世界(浮世絵、歌舞伎、瓦版)に近く、漫画文字やタレント文字等も加えると10,000点も流通していると言われているOTF(オープンタイプフオント)によってどんどん広がる広場の一角に、突然お役人の役所が出来て、Windows VistaでJIS X0213:2004によって囲われた、公式の世界が出現したようなものかも知れません

 これからの印刷産業の果たすべき役割の一貫としては、明らかに日本語文字コードの認証(?)管理が必要だと考えられます。

 出版を含めて、その印刷物の性格を判断し、JIS X0213:2004の世界なのか、市民レベルのローカルなCIDフオントの世界なのかを厳密に監査する。保証すること。

 ここに、今回のWindows Vista問題の本質があると理解しています

 

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