巨匠 ~小杉匠の作家生活~

売れない小説家上がりの詩人気取り
さて、次は何を綴ろうか
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愛に似た感情

2016-12-15 18:32:03 | 
気怠く過ごす昼下がり
僕は近付く夜を待ち侘びて
ちょっとした気の迷い
ボーっとした頭に鉄拳制裁
記念日なのに落ち込む僕
いつもと変わらない悪運
街に響く言葉が胸に沁み
君の瞳を思うと僕は救われる

今日は僕のアニバーサリー
何回繰り返してきたんだろう
誰も知らない、数えきれない
二人だけのホーリーナイト
君からの手作りギフトを前に
僕は素直に喜んでいいの
飾りだけの愛なら要らない

愛情とは違う感じがする
きっと憧れともまた違う
僕じゃなく君なら解るかも
この微妙な、複雑な感情に
完全に支配される僕の心
この気持ちは一体なんだろう
謎めいた想いに埋め尽くされる

やがて夜が更けてきたね
見渡す限り一面の黒の世界
君の笑顔はこの暗がりを灯すキャンドル
そんな君を前にして僕は何を語ればいい
口籠るくらいなら記念日なんて無意味
今日という一瞬の通過点に何を謳おうか
君が側にいるだけで心がときめくのさ
これを愛というのか、恋というのか
解らないまま時計が一日の終わりを告げる