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デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

Nikon元年

2013年01月03日 | カメラ

P1010376 下積み時代、勤務先の35ミリカメラはどこも大方ニコンFだった。しかし私のこの数十年の写真生活のなかで大判用ニッコールレンズは何本も買ったが、ニコンのカメラを買ったことは一度もなかった。フィルム時代、ほとんどがビューカメラを使用しての撮影であったので35ミリカメラを使うことは少なく、たまに使う35ミリカメラもキャノンであった。
 300万円ほどもしていたデジタル一眼レフがようやく手の届く価格になったのは12年ほど前からで、この頃から主力カメラが4×5判ビューカメラから35mm型SLRデジタルカメラに移行する。35ミリカメラはキヤノンのEOS-1を使っていたのでそのままデジタルEOSに乗り換えることになる。当初300万だった画素数はほぼ2年毎にモデルチェンジを繰り返し2,000万を越したあたりで落ち着き、以後、3,000万を超える画素数機種の開発が噂されるものの、レンズ性能の限界もあってか、それ以上はなかなか上がらなかった。
 我々の仕事に限っていえばほとんどがA4サイズまでの写真原稿で、2,000万画素あればほとんどは事足りるのだが、A3を超える大きさが必要な場合にはぎりぎりのサイズで、トリミングなどすると大変つらいことになる。レンタルシステムの充実している東京などでは中判デジタルカメラを使用すれば良いのだろうが、地方では時間的にもコスト的にも難しい。
 昨年からキヤノンはスタジオ用スチールカメラとしてのEOSには見切りをつけ、ムービーと報道に軸足をおき、画素数は現状で留め置くことにした模様だ。そんな中でニコンは画素数3,630万のD800シリーズを発売した。ニコンは解像度アップのために数年前から主力レンズのリニューアルも進めていてキャノンユーザーからみるとまことに羨ましく、また頼もしい。商売上手なキヤノンと比べるとちょっと「愚直」過ぎやしないかと心配さえしてしまうほどだ。
 年末にD800シリーズの価格がかなりこなれてきたのではじめてのニコンカメラ、D800Eを購入した。所謂「フラッグシップ機」ではないので現在使用しているEOS 1Ds mark3と比べると半額以下で、Fマウントのレンズを購入する必要があるものの初期出費は少なくて済む。これまでEOSシリーズにボディだけでも数百万を支払ってきたことを思うととてもありがたい。しばらくはEOSと併用しつつ徐々にシステムを構築する予定でいる。

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