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キエフの涙

2022年03月13日 | カメラ

 キエフという都市名を最初に知ったのは世界地図でも社会科の教科書でもなく、カメラの名前からでした。いま私の手元にあるキエフの名を冠したカメラはソ連崩壊後にウクライナの販売店からネット通販で入手した中古品で、価格は数千円だったと思います。元々はドイツ製のコンタックスというカメラですが第二次大戦後の賠償としてソ連に製造設備ごと接収されてキエフで作られるようになりました。私がこのカメラを入手した頃はまだキエフのアーセナル工場ではハッセルブラッド1000Fのコピーカメラ(安いので結構人気のカメラでした)や35mm一眼レフなど製造していて工場の前には直営の販売店もありました。その店舗は数年前に閉鎖されたとも聞きますが事実はわかりません。少し以前のものですが新宿のコンタックス専門店、極楽堂さんの記にキエフの街やアーセナル工場のレポートが載っています。数日中にこの美しい街も工場もみな瓦礫となり多くの市民の命が奪われてしまうのでしょうか。1日も早くウクライナに平和が戻るのを願ってやみません。

 


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