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X-Rite「 i1 STUDIO 」による DELL U2410 再設定

2019年09月08日 | Mac and Photoshop

 数ヵ月前、Photoshop CC からのカラープリント出力で特定の色再現に不具合があって、キャリブレーター「colormunki」のソフトウエアから「既存のプロファイルの最適化」を行おうとしたところこれが作動しなかった。MacのOSを<Mojave>にアップデートした直後だったのでこれは多分OSが原因だろうと、X-rite社のサイトを確認したがアップデートの記載はなく、サポートに電話で問い合わせてみることにした。なかなか繋がらないのではと思ったけど意外にあっさりと繋がり、状況を説明するとMojaveにはX-riteの現行モデルである「i1 STUDIO」のソフトウエアが対応していて、これがcolormunkiでも使用可能とのこと。教えられたURLからダウンロードしてプリンタのキャリブレーション最適化は無事解決した。サポートでは正規ユーザーであるかどうかの確認はあったが電話に出た方(男性)の対応は親切で好印象だった。X-riteはユーザーサポートの良い会社のようで喜ばしい。使用中のNECのモニターはハードウエアキャリブレーション対応機であったのでその時は「i1 STUDIO」によるモニターキャリブレーションは必要がなかった。

 最近、自宅で画像編集する時は 13インチのMacBook Proを数年前に購入したDELLのU2410に繋いで使用している。このMacBookもOSをMojaveに更新しているので、先日 <i1 STUDIO>を使用して再キャリブレーションをしたところ白っぽい画像のハイライトが飛んで表現されなくなってしまった。モニター本体の設定を一つづつ見直したところ、U2410には「シャープネス」という設定があり、このデフォルト値が<50>になっていて、これを<0>にすればハイライトの表現は改善されることがわかった。コントラストを上げてシャープ感をあげる仕組みのようだ。

 以降、私は以下の手順で調整をしている。

DELL U2410を「i1 STUDIO」でキャリブレーションするには前もって本体の設定を変更しておく必要がある。 

カラー設定からプリセットモードを AdobeRGBにしておく。

ガンマを<PC>にしておく。

輝度を最小に、コントラストを最大にしておく。

<ディスプレイ設定>から<シャープネス>をゼロにしておく。

変更すべき項目は以上で、以下のDDC/CI 、PIP設定などはデフォルトのままで良い。 

 

こののち<i1 STUDIO>に従ってキャリブレーションを行う。
調整中、モニター本体の調整ボタンで輝度を調整する指示が出るのでこれに従う。 

これで現在のところ、問題は起きていない。

 

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