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タブレットPC 再構成

2019年04月15日 | 撮影機材

 スタジオ外でのティザー撮影にタブレットを使い始めたのは2013年の春のことでした。それまではMacBookProを使用していましたが住宅施工の撮影などでは場所移動の際に大変面倒でしたので、当時ようやく価格の下がり始めたタブレットを購入しました。約10インチのDELL製品で50,000円ほどだったと思います。ロケには大変重宝し数年に渡って使用しましたが、Windows10へ転換の時からサポートがなくなり撮影用アプリのアップデートもできなくなってしまいました。その頃は「中華タブレット」と呼ばれる安価な小型タブレットが数多く出回っていましたのでこれに切り替えましたが、これも2年ほどのちにWindows Updateをしたとき不具合が発生しました。これ以降、WindowsUpdateは肥大化して行きメモリ容量の小さい機種では更新ができなくり安価なWindowsタブレットは市場から姿を消して行きました。価格から言えば、まあ2年も使えれば良いのかもしれません。ここまでの数年はタブレットPCの黎明期だったのでしょうね。

 昨年秋に楽天市場に半額で出ていたASUSのTransBookのリファビッシュ品を見つけて、3代目のタブレットとして使用を始めました。メモリ容量もまずまずで昨年吹き荒れたWindowsUpdateの嵐も難なく乗り越えることができましたから少なくとも3年以上は維持できるのではないかと思っています。処理速度は決して速いとは言えないものの、その分消費電力は少なく、独立したUSBポートもあり、スマートフォン用のモバイルバッテリーで充電しながら使用できる等、ロケ先でのティザー用途として使い勝手はとても良いといえましょう。着脱式のキーボードも付いているのでノートPCとしても使用できます。

 私は現在業務上ではニコンユーザーですので、ニコンの「Camera Control Pro2」と「ViewNX-i」を使用しています。このアプリケーションはMacOS か Windows でしか使えません。Windowsタブレットを使う理由はここにありますが、実は「Camera Control Pro2」も「ViewNX-i」もタブレットには正式に対応していません。どちらもタブレット上で動作は可能ですがViewNX-iでは不具合も生じます。

 上がViewNX-iの画面ですが左側のフィルムストリップのスクロールがタブレットのタッチ操作ではできません。右上のアイコンで拡大はできますが画面をドラッグで移動し部分を確認することはできません。これらの操作にはマウスを使わなければなりませんが、三脚に取り付けたタブレットではとても無理で、そのうちにアップデートされるのではと待ちましたが6年が過ぎても非対応のままになっています。


 

もうニコンからタブレットへの対応は無いでしょうから何か策を講じようと思い、小型のタッチパッドを見つけました。(1,999円)それとバイクにスマートフォンを取り付けるためのクランプもありました。(1,299円)このクランプはDELLの時からタブレットを三脚に取り付けるのに使用しているものと同型のものです。

 

ASUSに代えた時にタブレットの支持金具だけを取り替えています。この金具の裏面にはスマートフォン用のクランプがあり、ここにモバイルバッテリーを取り付ければ長時間の連続稼働が可能になります。

 タッチパッドはUSB有線接続で操作もそんなに使いやすいとは言えませんが、三脚に取り付けができるような小型のものは他にはなく、また何より安価で、これで一応の目的を果たすことができるようになりました。 

 

 

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