私の主張・ひとりの日本人として

新聞やテレビの報道で特に偏向マスコミや反日日本人などに憤慨することが多くなり、暇な時に思いつくまま書き綴ったブログです。

都知事選で小池氏を支持した都民は裏切られたも同然

2017年06月24日 22時10分19秒 | 政治

小池百合子知事の両立構想に専門家「素人考え」 批判相次ぐ

2017/06/20

 将来的に築地と豊洲の双方に市場機能を持たせつつ、両立させるとした基本方針を公表した小池百合子知事。だが、専門家からは「素人考え」などと厳しい指摘が相次いだ。

 「市場の中心機能は卸と仲卸。それが一部だけ残ったところで物理的、経済的に市場は成り立たない」

 元水産庁職員で東京財団の小松正之上席研究員(水産政策)は、一部の仲卸業者らが再開発後の築地市場に戻るとする小池氏の構想をそう断じ、両立は困難との見解を示した。

 築地市場を通さない市場外流通は増加傾向にあり、築地の水産物取扱量は10年間で3割近く減少。これを基に「豊洲の年間赤字額は都が公表した試算額より多くなる」と予測し、「築地再開発で余分な金がかかることについて、都民に説明するべきだ」と述べた。

 「こんなに近い場所に市場が2つある意味が分からない」と話すのは、東京聖栄大学の藤島廣二客員教授(食品流通)だ。「市場機能のすみ分けは困難」とした上で、「買い手にとっても効率性が悪くなり、価格に跳ね返る可能性もある」と分析。「移転推進派と反対派の双方にいい顔をしているように見える。あまりに素人考え」と批判した。
(産経新聞)

(引用終了)


 憲政史上初の女性総理に相応しいと言われている方の一人は現東京都知事の小池百合子氏であり、総理と言う行政府の長を勤められる資質があると思われているからだが、東京都のトップである都知事に就任したものの期待外れで、とても総理の重責を果たすことは無理だと認識した方も多いであろう。
 
 もし、小池氏が都知事にならず、自民党の総裁選に立候補して当選し総理になったとしたら、前総理や元総理などが決めたことをひっくり返して、その責任の追求に明け暮れて悪夢の民主党政権以下の政治状況となるであろう。当然ながら民進党は勢いづいて、偏向マスコミの後押しで、総選挙において政権交代を成し遂げ、自民党は再び下野することになるかも知れず、そう考えると、小池氏が都知事になったことで、あると思われていた総理としての資質がないことは分かったのは良かったのではあるまいか。
 
 「決められない政治家」「小池劇場が日本を滅ぼす」とか言われて何かと評判が悪くなってしまった小池氏だが、かっての好印象も薄れて、民進党の議員と同じか、それ以下となったのは残念なことである。都民ファーストの会という政党の代表になったものの、自分の得になることだけを考えているから、自分ファーストと言われており、特になかなか決められない政治家らしく、築地市場の豊洲への移転問題では「豊洲は危険だ」とする風評被害を知事自身が拡大させているのだから話にならない。

 産経新聞によれば、小池知事が将来的に築地と豊洲の双方に市場機能を持たせつつ、両立させるとした基本方針を公表した件で、専門家からは「素人考え」などと厳しい指摘が相次いだそうであり、築地残留派と豊洲移転派の双方の顔を立てているようだが、2つの市場が近くにある意味もないし、市場に関して何の知識もない方であっても、おかしな考え方だと思うだろう。

 23日に東京都議選が告示されたが、小池知事は公表したこの基本方針は明らかに選挙を意識したもので、自身が代表になっている地域政党「都民ファーストの会」への支持を集めたいとの思惑があるからに他ならない。都民ファーストの会には元民進党とか、この選挙にために募集に応じた者などがおり、まさに素人集団と言えるし、もしファーストの会が都議会で多数を占めるようになると、小池知事の意のままの会となり、豊洲移転の延期と同様に議会も通さず何でもやってしまう恐れがある。
 
 小池知事が行う必要がある決断とは豊洲移転か築地再開発のどちらかであり、双方に市場機能を持たせて生かすとは決断ではなく、ぐずぐずして、物事の決断がにぶいことの意味である優柔不断と言えるだろう。また築地再開発となれば膨大なカネが掛かるだろうから、それを税金から投入するとなれば無駄遣いとなるし、既に豊洲移転が延期になったことで、業者への補償などで、既に膨大な税金が無駄になっているからで、その前に東京五輪に向けて築地市場を通過する環状2号線の工事と、大会期間中に駐車場にする予定が頓挫しており、これは小池知事一人の責任であり、訴訟を起こされたら、個人賠償となるだろう。
 
 築地再開発とか言っている共産党や生活者ネットワークとつるんでいるようでは、小池知事は保守系政治家と言えなくなったし、また選挙で勝つためには、税金が無駄に使われたとしても何の問題もないと思っているとしか思えない。公表したこの基本方針では豊洲移転派からも築地再開発派の双方から票が貰えるし、最終的には議会が決めるとか言っているが、要するに、都民ファーストの会から立候補した者を当選させないと困るのは都民だと脅している訳である。
 
 先の都知事選で期待感を持って小池氏を支持した都民は裏切られたも同然で、優柔不断に加えて無能と言えるし、これでは東京五輪の大混乱は確実だろう。豊洲移転は来年の5月頃になるようだが、それまでの間に補償金の支払いなどで膨大な税金が無駄になるし、また議会の承認を得ずして独断で豊洲移転をストップさせたことを問題にすべきであり、さらに豊洲は危険だとの風評被害を知事自ら拡大させ責任も大きい。
 
 都知事に就任してから既に決まっていることを、ひっくり返して騒いで問題にするのを得意としているようだが、築地と豊洲の両立が失敗したらどう責任を取るつもりなのか。まさか税金は無限にあると思っているのではあるまい。
(2017/06/24)

写真:築地市場の豊洲移転問題で会見する小池百合子都知事=20日午後、都庁(桐原正道撮影)