空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

アルシャバブ「援助食糧を持って来たいだけの団体なら受け入れようと思う」

2011-07-06 22:28:04 | ソマリア関連
 まあそんな具合の多少上から目線の声明が出た模様:

BBC Somalia Islamists lift aid ban to help drought victims 6 July 2011 Last updated at 11:10 GMT

 2009年に,人道援助団体などという西欧のスパイ連中など我々の領域に入れてなどやらん,と禁令を出したアルシャバブだが,この60年で最悪と言う旱魃を前に,音を上げた模様。

 アルシャバブが言うには,「ムスリムでも非ムスリムでも」一切の援助団体は,隠された目的がない限りにおいて,援助物資を配布することができる!

 Sheik Ali Mohamud Rageがいうには,同派は旱魃対策・援助団体渉外委員会をつくり,調整をするのだという。「ムスリムであろうと非ムスリムであろうと,その目的が単にこれら被災した人々を援助しようとするものなら,そう言う者たちは委員会に接触するが良い。旱魃被災地域に案内することだろう」。モガディシュでの記者会見でのお言葉。

「とはいえ隠された目的を持たないものだけが支援されるのだ…我々の民を傷つけようとする者たちは,そのような行動から阻害されることであろう」。

 この種の人々には,まあ恥の概念だけは十分以上に持ち合わせているが,ついに彼らの支配地域から人々が食料を求めて他地域に抜け出ていくことを恥と思い始めた様子である。

 なんでもケニア北東部Dadaab避難民キャンプでは,ソマリアから毎日1400人ほどが到来しているという。国連が言うところでは,エチオピアに脱出したソマリ人幼児の50%ほどが栄養不良状態であるとか。そのせいでしょう,幼い子供たちはその脱出の途上で,ないしは避難民キャンプに到達してすぐに死んでしまうほどだそうで―避難民キャンプの収容キャパオーバーの瞬間をその死でもって遅らせているというわけだ。

 この記事には被災地域がどこかという地図もついている。

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