空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

急報:Turki戦死の可能性

2009-06-07 23:17:58 | ソマリア関連
Shabelle media Network Ahlu Sunna Wajama’a claims they have injured Sheik Aweys  Posted: 6/7/2009 2:16:00 PM

 ガルガドゥド県Ealbur区Wabho村を中心に荒れ狂う戦闘。Hizbul IslamとAl ShabaabとAhlu Sunna Waljama’aとから,併せて50名以上の死者,70名以上の負傷者が出た―その戦闘規模の大きさが思われますが,大ニュース。

 日曜,Ahlu Sunna Waljama’aの情報局副長Sharif Ali Ahmed氏の主張によれば,彼らはSheik Hassan Dahir Aweysを負傷せしめた。

 …あんたはなんで前線に出てるんですあほですか。精神指導者でしょうがアンタは。
 …精神指導者が最前線まで出張って鼓舞しなきゃいけないくらいの状況だとか,あるいはforeign fightersを統制するのにどうしてもAweysが必要だとか,そーいう理由でもあるんでしょうか,この無様。

 まあAweysが多少の怪我したところで,どうでもいいのです。戦死すれば大事ですが。物もいえない重傷であればまた大事ですが。

 問題としたいのは,未確認情報ながらSheik Hassan Turkiを戦死せしめたとの主張があることです。

 オガデン戦争以来の歴戦の闘士,南部キスマユ方面の有力な反政府派軍事指導者。USテロリストリスト登録の「栄光」に輝く彼が戦死したと。

 もしもそうなら,軍事作戦の指導の上で,反政府派は大いに不自由を被ることになりましょう。

 尤も,Sharif Ali AhmedはHizbul Islamの広報担当Sheik Hassan Mahdiをも殺害したと主張するも,当のSheik Hassan MahdiがShabelle radioに連絡して,『うちの大将は戦闘で怪我なんかしてないよー』と言ったのだそうで―情報の確度には難があります。

 但しAweysの負傷については広範な噂があるようですし,よしさほどの怪我でなくとも負傷自体は事実であろうかというところ。
 今回の目玉は,やはり,Turkiの死亡の疑いの件でしょう―米軍のトマホーク3発をもってしても取り逃がしたあのTurkiが,地上戦で討ち取られたとは―。


 …だからね,暫定政府をほぼ完全に打ち倒すまで,その他の団体と正面切って戦闘状態に,しかも好き好んで入るあほうがいるかと。Al Shababが一般民衆の離反を呼んだからこその,Ahlu Sunna Waljama’aの躍進でしょうが。

 本気で,これはAl Shabab自ら呼び込んだ危地ですからねぇ…。同情の仕様も無い…。

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1 コメント

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Unknown (teiresias)
2009-06-08 00:37:36
そうしたわけで,もしTurki戦死が事実なら,ソマリ反政府勢力側で「お客さん」方ににらみを利かせられる人物が(しかも押しも押されもせぬ大物が)一人消えることに。

ただでさえ,指揮系統が微妙なところに持ってきてこの不運。TurkiがいなきゃAweysで一本化できるかといって,いや今度は野戦指揮官とかそーいう方面の人材育成・把握がね?
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