空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア―2008年4月20日,al-Hidaya Mosque事件

2008-04-23 01:59:42 | ソマリア関連
 昨日メモしたBBC記事の件,当該記事が更新されてました。

BBC Clerics killed in Somali mosque 21 April 2008

 問題のal-Hidaya Mosqueはエチオピア軍に包囲され,聖職者(当該宗派の南ソマリアチーフSheikh Sa'idを含む)ら6名他,計10名が殺戮されたものという。当該セクトは紛争に関わらないものであったそうで,エチオピア軍は大失態を犯したこととなります。
 西側基準では弁解のしようもなく戦争犯罪,米軍であれば逮捕され裁判の始終を全世界に報道されるはずのものかと思われるところ。

 BBC記事でも,この2日間の戦闘で70名からが死亡したと地元住民は言う,未だ散発的銃声が聞こえる―と報じられています。初期報告なので,数字は今後増えるでしょうが。

 またエチオピア軍はモガディシュ北東部Hurwa及びYaqshid地区に砲撃したと非難されます。…戦闘に必要な行動,とはまあ弁護のしようもありますが,これも問題行動です。今に始まったことではありませんが。

 BBCはその他,アル・シャバブがバイドア北90kmにあるWajid市を保持している旨報じます。日曜に町を占領,今度はここを支配するつもりであると宣言しているそうです―

「イスラム法はヴィデオ・シネマやあらゆる種類の麻薬を許容しない。それが我々が展開する間中,ここでそれらを禁じる理由である」と指揮官Hassan Mo'alim IbrahimはBBCに語る。「我々は地元住民のためにイスラム政権を確立するまでこの町を去らない」。

 地元住民Madey Isaq NurさんがBBCに電話で曰く,顔をターバンで隠した,重武装の若い男たちが町を支配しており,通りをパトロールしている。

 精力的に活動しているようで,ヴィデオ映画館やkhatと呼ばれる麻薬効果のある葉を売る店を閉鎖し,西洋風の髪型をしている若者の頭を刈りあげたりしているそうです。

 ―清く正しい生き方を広めているといえば聞こえはいいんですが,文化も娯楽も否定というのは息苦しいかな。なお,彼らの指示に従わない場合,怖いことになるので注意が必要。…あーあれドブレィでの話だったのかー…。アメリカのミサイル攻撃の標的となったイスラム法廷治下の土地。そりゃアナタ,カーステレオがならせてたら処刑されますよ…。

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