空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

グレタ・トゥンベリと『少女たちの魔女狩り』

2019-09-25 16:31:58 | ノート
 まずは



 そりゃまあな。
 もちろん、『そんなものでは現今の世界の環境の破壊は止まっていない! そんなものに甘んじている程度で”大事な仕事”ヅラするな!』というpurist的な攻撃は可能であろうが、いやしかし実際のところ現今の技術で大規模に可能な実践をしてはいるわけであってなあ。

NHK グレタさん演説全文 「裏切るなら絶対に許さない」涙の訴え 2019年9月24日 10時06分

あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました

 そして今まさしく君の将来を奪おうとしているわけである。これ以外の機能を許さない、と言う仕方で。君の将来はほぼ決まった。




 環境運動のためのお御輿としての人生はほぼ決まった。そしてその「寿命」は短い。発言するだけで話を聞いてもらえるような、『性的に収奪可能』な年齢はいつまででしょうか?と。

それでも、私は、とても幸運な1人です

 上流プチブルの親に生まれたことは既に幸運です。50年前に生まれていたら、ブルジョワの一員としてひどい自己批判を要求されたでしょう。

もし、この状況を本当に理解しているのに、行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです

だから私は、信じることを拒むのです

 今現在なされている努力をも否定する言葉であって、そこらの工場やなんかで、予算の限界と戦いながら工夫に努めてる労働者連中をまとめて敵に回すんじゃねえかな。

あなた方は私たちを裏切っています。しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。未来の世代の目は、あなた方に向けられています

もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と

私たちは、この場で、この瞬間から、線を引きます。ここから逃れることは許しません。世界は目を覚ましており、変化はやってきています

 とまあ、はっきりと敵と味方を分断し、我が判定によるところの味方にならないなら「邪悪そのものです」「私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」」、そしてこの判定基準から
ここから逃れることは許しません」なぜなら「世界は目を覚ましており、変化はやってきてい」るからである―。

 ―ああうん、その、1919年とか1933年とかに、あそことかあそことかにいなくて良かったよねえ一般人民にとってというか、なんというか。

 とりあえず私は、マリオン・L・スターキー『マサチューセッツの冤罪事件 少女たちの魔女狩り』(平凡社)の存在を思い起こしたりした。

 まあ、そうまで悲惨なことになることはなかろう。ポリコレ棒での楽しみ方は、もはや周知であり、簡単な脱構築はすぐさま可能だし。






 親がカネモチかどうか。






 …なのである。この点、マララ・ユサフザイと異なる条件にあり、グレタ・トゥンベリは不利にある。まあ生存を賭けて己を運動家に売らざる得なかった、と評しうるマララと違い、自ら好き好んで身を投じたグレタへの評点は、そりゃあ辛くなる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 佐野SA:スト成功に終わる | トップ | 求人と婚活と補助金との利点... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事