空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

読んだ記事メモ:避難民に混じって自爆テロ

2009-02-09 23:55:54 | Newsメモ
BBC 'Thousands' flee Tamil Tiger area 8 February 2009
 1万人以上がタミルタイガース支配地域からキリノッチへ到来。政府側の言い分を信じれば子供2,800人女性3,000人を含む。Tamilnetによれば2日間の砲撃で120名の民間人死亡とか。

BBC Sri Lanka bomber 'kills dozens' 9 February 2009
 でまあ,その避難民の中にタミルタイガー側の女闘士様が紛れ込んでいらして,自爆テロ。兵士20名(うち3名は女性),民間人8名を殺害。兵士50名及び民間人40名負傷―多くは女性・子供であると言う。

 政府軍側主張ですから死亡した兵士数は低めに・攻撃の卑劣さを際立たせるため民間人死傷者を多めにしてる,とゆー可能性を主張する向きはあろうかと思われますが,ことのより本質的問題点はそこにはないでしょうな。

 つまり今後,タミルタイガース地域からの脱出者は政府軍に『もしかしてこいつらの中にまた爆弾テロ野郎が紛れ込んでるかもっ?!』と疑われ,大多数の疲れ果ててともかく保護を求めてきたはずの民間人が手荒な扱いをうけ,政府軍の『保護』を恐れ嫌うようになるであろう―タミルタイガースが主張するであろう通りに。

 また,ほぼ全ての避難民にとって不当なそうした取り扱いは,タミル―シンハラの憎悪を無駄に掻きたて,将来の不穏の種をまくことになるだろう。

 …まー今までだってそう立派な取り扱いをされてこなかったのかもしれませんが,対立を煽るのはどれほど有効なのだろうかなーと思わんでもない。だって,さしあたり北部のタミル人一切はスリランカ政府の保護下に置かれざるを得ないところ,その取り扱いが不当に惨くなるように策を巡らすって―タミル人総体の自由と尊厳のために,差し当たり個々のタミル人は苦難を甘受せよとゆーことになるわけでー。

 泣いて斬ろうって,まー自分が痛くなければ幾らでも嬉し涙が出ようってもんだなって,シェーンコップさんの台詞でしたねー。きっとそぅねー。
 なお,(当たり前でしょうが)スリランカ政府としてはタミルタイガース最上位指導層は免罪しない御意向。中下級司令官クラスは罪を免じ,再教育プログラムを受けさせるという話です。

 以下Gaza地区問題:
BBC Israel strikes at Gazan tunnels 7 February 2009

BBC Gaza activist detained in Egypt By Christian Fraser  9 February 2009
 エジプト当局によって親パレスチナ運動家拘束。

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