地雷爆発，10名が死亡：ソマリランド

　水曜，ソマリア北部，ソマリランドで人が沢山乗った車両が地雷に当たり，10名死亡。うち2名が女性。さらに15名が負傷。

Garowe Online Landmine kills 10 people in Somalia's Somaliland region 14 Nov 14, 2007

　とはいえテロではなく，純粋な事故の模様。Togdheer県での出来事。この県で最悪の事例であると言う。
　1977年のオガデン戦争の際，またその後引き続く戦乱の中，地雷は多数配置されたものらしい。国際的援助の下，地雷除去は行われているものの，完全とはいかないというわけだ。

　威力の点から，これは対戦車地雷と見るべきでしょう。…除去し忘れ，出るものなんですねぇ…。
　地雷と言うと脊髄反射的に反人道的云々という言葉が出てくる向きがあるようですが，対人・対戦車をまず分けて考えて欲しいとは思う。

　また，地雷は基本的に待ちの兵器，防衛用兵器ですわね。敵に対して，ある面を封鎖したい場合に用いるわけでしょうね―つまり，上に見るように，敵対的勢力の越境を封じるために―ふつうの軍隊なら。原則的に，向こうから手出しするんでなけりゃ，出番はないはずのものではある。この場合，用がすめば回収すればいいし。

　なんで非人道的だとかと言われるかといって，そりゃ非人道的な使用をするからでしょうと思ったりもする。つまり，鬼畜米軍に対して英雄的抵抗活動を絶賛展開中のイラク戦士たちのような。

　実例として適当なものがあればよかったんですが，なんと昨日見た記事では，イラク戦士たちは珍しく米軍を攻撃してたりしました。米兵1名，民間人2名死亡だとか：BBC news, Middle East Bomb kills three near Green Zone 14 November 2007
　巻き添え2名なんて，例外的に少数じゃないですか？　ああまだ「米軍への抵抗」という建前を覚えてた人もいるんだなー，みたいなー。