今日、「山本作兵衛コレクション」ユネスコ「世界の記憶」に登録10周年関連のイベントである「交流講演会」が開催されました。
今回のイベントは、新型コロナウイルス感染症の影響により延期となっていたもので、ようやく開催にこぎつけることができました。
≪講演会≫
「古代の田川‐天台寺とその周辺‐」杉原敏之氏(福岡県教育庁文化財保護課)
「炭鉱と学校の昭和史‐筑豊工業高校資料から‐」渡部邦昭氏(九州歴史資料館)
杉原さんは、西暦645年から800年頃の天台寺(上伊田廃寺)(田川市指定文化財(史跡))を中心に、
文献資料や発掘調査から得られた資料を基に、他地域との関わりや田川の独自性についての講演でした。
特に、ご自身で発掘調査に従事した経験から、熱く語る田川の思いをみなさん熱心に聞かれていました。
渡部さんは直方市にあった筑豊工業高校の資料を用いて、筑豊の昭和史の公演でした。
この高校は、前身が筑豊鉱山学校から始まる炭鉱技術者養成学校でしたが、全国でも珍しい学校で、
学校の歩みとともに、日本や福岡県の石炭産業史の歴史も見えてくる講演でした。
参加された方々は、講師の特徴ある語りで、ぐいぐいと引き込まれていました。
特に、戦争中から戦後への移り変わりを、当時者から語っていただいた話や資料の説明では、
「そうだ、そうだ」と言わんばかりに、参加された方も大きくうなずいていました。
これをもって、田川市での開催は終了となりました。
多くの方々に参加いただき、無事、終了することができました。
ありがとうございました。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響により延期となっていた九州歴史資料館開催の講演会について、
開催日が決まりましたので、お知らせします。
感染症予防の対策のうえ、みなさまのご参加をお待ちしております。
○開 催 日 令和4年5月14日(土) 13:30~15:30
○場 所 九州歴史資料館2階研修室
○定 員 先着80名(事前申込制)
○受講費用 無料
申し込み方法などの詳細は、九州歴史資料館(0942-75-9501)へ問い合わせください。