ビジネスパートナーのRieさんとギャラリー川船の緑川俊一回顧展part2を観て来た。
作品は若い頃のセメダインを使った版画や1980年代の木炭と水彩絵の具による顔の作品である。顔と言っても事前の構図やイメージはないのであろう。キャンバスや紙に向かって木炭や筆をぐるぐる動かしている内に、抽象的な顔が浮かび上がってくるといった制作に見える。顔というモチーフはあるが、事前に計算されたものはない。そこが凄いのである。
ビジネスパートナーRieさんと
作家は東京に生まれ、若い頃沖縄へ、そして小笠原・小樽・ニューヨークで生きて来た。そう、❝るろう=流浪❞の人生だ。
私は元々、農耕民族より狩猟民族に惹かれるところがある。だから、家を捨て漂泊の人生を送った西行法師や歌人山頭火のことが好きだ。この作家緑川俊一の人生についてはよく知らない。しかし、これら流浪の旅で感じたものが作品の中に滲んでいるのではなかろうか。そう言えば、緑川の黒や褐色の顔の作品はどれも仏の顔にも見える。
作品を観ながらギャラリスト川船氏と緑川作品のことや、長い画廊人生及び絵についての薀蓄を拝聴したのだが、私も親しくしていた韓国のギャラリスト柳珍さんや東邦画廊の中岡吉典氏の思い出話も出て、有意義なひとときであった。(夏炉冬扇)
作品は若い頃のセメダインを使った版画や1980年代の木炭と水彩絵の具による顔の作品である。顔と言っても事前の構図やイメージはないのであろう。キャンバスや紙に向かって木炭や筆をぐるぐる動かしている内に、抽象的な顔が浮かび上がってくるといった制作に見える。顔というモチーフはあるが、事前に計算されたものはない。そこが凄いのである。
ビジネスパートナーRieさんと
作家は東京に生まれ、若い頃沖縄へ、そして小笠原・小樽・ニューヨークで生きて来た。そう、❝るろう=流浪❞の人生だ。
私は元々、農耕民族より狩猟民族に惹かれるところがある。だから、家を捨て漂泊の人生を送った西行法師や歌人山頭火のことが好きだ。この作家緑川俊一の人生についてはよく知らない。しかし、これら流浪の旅で感じたものが作品の中に滲んでいるのではなかろうか。そう言えば、緑川の黒や褐色の顔の作品はどれも仏の顔にも見える。
作品を観ながらギャラリスト川船氏と緑川作品のことや、長い画廊人生及び絵についての薀蓄を拝聴したのだが、私も親しくしていた韓国のギャラリスト柳珍さんや東邦画廊の中岡吉典氏の思い出話も出て、有意義なひとときであった。(夏炉冬扇)