
蓼科山山頂
今日から3月、蓼科山に登ったのは先月のことになってしまいました。
フカフカの雪を踏みしめての冬の蓼科山は私にとってかなりハードなものでした。
一歩踏み出しては押し戻される軽い雪、夏にはあまり感じなかった勾配がこんなに急だったのかと参りました。
この日の朝、も~りさんと拝島駅で5時に待ち合せ、中央道で諏訪ICまで走り、ビーナスラインで女乃神茶屋まで、
スタッドレスだけでここまで来られるかが一番の不安材料でしたが、除雪は完璧でほぼ問題なく目的地に到着しました。
【山行日】2011年2月13日(日)
【コース】女神茶屋登山口08:50 → 2152m地点 → 蓼科山頂12:20/1250 → 登山口14:40
【メンバー】も~りさん、fu-co
午前8時過ぎ、駐車場はすべて埋まっており途方にくれましたが、
駐車スペースにテントを張っていたパーティーが撤収にかかり、場所を空けて下さいました。
お陰様で良い場所に駐車できました。
駐車スペースの確保や冬山登山の仕度にずいぶん時間を費やし、8:50 登山口発です。
先発隊が何人もいるので当然、トレースはバッチリ付いています。アリガタヤアリガタヤ。。。
風もなく穏やか、こんなお天気は滅多にないほどの好天に恵まれ、気分は最高です。
緩斜面から急斜面に変わり、どんどん高度を稼ぎ体もポカポカ、一枚脱ぎ、さらにもう一枚脱ぎ、冬山とは思えない
軽装で登っていきます。
スノーシューを履いた若者に道を開け、
ふと見上げると前方に霧氷の花が咲いているではありませんか!なんと美しいことか…
振り返ると南アルプスも遠望できます。
急な傾斜に仕方なくアイゼンを装着することに。
雪山になれた相方のも~りさんは、キックスッテップで蹴り込む力が強いので、アイゼンのお世話にならなくても登ることができます。
標高2120m地点 <10:20>
ここから山頂までの標高差は約400mほど。あらら意外に楽勝かも^^
と、思ったのもここまで。。。
ここでは 青空に映える霧氷を眺める余裕もありました。
右手には南八ツを眺めながらマイペースで登っていきます。
南アルプス
傾斜がきつくなると途端にペースダウン、一歩踏み出してはズルッズルッ、
アイゼンを履いていても押し戻され、疲れが倍増します。
傾斜がさらにきつくなり、登っても登っても着きません。
蓼科山ってこんなにきつい山だったっけ??
11:35 縞枯れに突入 、汗を拭き拭き登っていると重装備の団体さんとすれ違いました。
「ここは別天地のように暖かいけれど頂上はマイナス24度よ~マイナス24度ぉ~~??」って、て聞こえたけど聞き違いだったかも…
こんなポカポカなのにありえない…
とはいえ、上は強風が吹き荒れているらしいので、ここでありったけの服を重ね着していざ頂上へ!!
確かに、樹林帯を抜けると、いきなりの立ってられないほどの烈風にさらされ吹き飛ばされそう。
足は攣るわ、息はできないわ、顔を押え岩陰で暫し一休み。
山頂まであと100m、私ここで限界、ギブアップ、もう無理と、も~りさんに一人で先に行くようにお願いすると、
冗談でしょ!と相手にしてくれない(笑)
ようやく気をとり直し、ヨタヨタと歩き始めたものの先を行くも~りさんにアッと言う間に引き離されます。
でも、シャッターだけは押せます^^;
そして、登山口から2時間30分、一度は諦めた山頂に立つことができました。
マイナス24度はオーバーかもしれないけど、ジッとしていると寒すぎる、ブルッ・・・
あらら、南八ヶ岳方面には雲が湧いてきてしまいました。
広~い蓼科山頂、 も~りさんは、ちょこっと奥の展望台まで足を伸ばすことに。
私はここで大休止、と思っていたけれど、後を追うことにしました。
雪が乗った岩々の山頂は歩きづらいったらありません。
頑張って、先っぽの展望台に行ってみたけれど、この時間帯は運悪く雲がかかり蓼科山の“売り”
の展望はお預けに・・・・
しばらく待っていれば、ガスは切れるかもしれないけど、やっぱり寒いので下山することにしました。
一刻も早く樹林帯の暖かい場所に移動して、ランチにしましょう!
なるほど、樹林帯と山頂との温度差は相当なもの、ここでゆっくり腹ごしらえして下山します。
下山を始めると南八ヶ岳のガスが取れくっきりと浮かび上がります。
神様はなんと意地悪なことか…
でも、ここで拝むことができたからヨシとしましょう!!
アイゼンを外し、転がるように下り(実際、何度転んだか数えきれません)
登山口の女乃神茶屋に着きました。
満車だった駐車場も半分ぐらいになり、のんびりした時間が流れます。
凍結していた道路もすっかり解けて、安全に運転することができそう!
日帰りの冬山として人気の高い蓼科山ですが、運動不足の身にはしんどいものでした。
でも、諦めずに登れてヨカッタ!!ヨカッタ!
今シーズンも蓼科山に行きましたが、雪は少ないし、晴れ間より雲りの時間が多いしで。。
やっぱり、これくらい雪がないと面白くないですね。青空も見えているし、いいタイミングで登りましたね。
私が訪れた時は、ちょうど良い具合に積もっていて景色もバッチリでした。
でも、慣れない雪道は足腰に堪えます。
特にこの日の雪は柔らかくとても滑りやすく感じました。
アイゼンを外した下りでは20回ぐらいこけました^^;
転げまくりましたが、雪質がよいので怪我はナシですみました。
最後の展望は残念だったようですが、
怪我がなくてよかったですね。昨年
私も冬の蓼科に登りましたが、最後に
樹林帯を抜けた途端にもの凄い強風で
寒さに耐えながら登頂した覚えが
あります。
私は今シーズンは雪山はなしなので、
早々に頭を春に切り替え、花粉症と
闘いながら高尾に行ってきました。
ハナネコノメはまだ咲き始めの状態、
今年は例年より少し遅いようです。
この時期は辛いですね~
今年は、植物の目覚めが本当に遅いですね!
先週は少し暖かくなったので一気に開花ではと期待したのですが、また真冬へ逆戻り、なかなか安定しなですね!
冬の蓼科山はいいです。もちろん夏もいいですが、冬でも入ることができる数少ないエリアの北八ツはいつ登っても満足度が高いですね!!