
夫にとって百名山でただひとつ残っている山、それは北アルプスに聳える“穂高岳”です。
30ウン年まえに槍ケ岳から奥穂高岳を縦走した私ですが、その時、前穂をスルーしたことが心残りで、いつかまた挑戦したいと願っていました。
夫にとっても私とっても穂高は易々と登らせてくれない遥かな山なのです。
紅葉まっ盛りの涸沢経由で穂高岳を目指した時も穂高は早々に雪化粧、三段錦の絶景を目にすることができたことは嬉しい限りでしたが登山技術のない私たちにとって雪の穂高は到底無理、パノラマコースを下るのが精一杯でした。
その後、秋の涸沢を訪問したのは2006年秋、その時も穂高は真っ白で素晴らしい紅葉に感激しながらも、穂高は泣く泣く諦めました。
2006年10月9日
そんな経験から天候が変わりやすい秋に、紅葉とセットで穂高登頂を狙うのは難しいかもしれない…
ならばと、混雑を避けて9月に入山することにしました。
しかし、結果は雨・雨・雨…
記念すべき夫の百名山最後の山“穂高岳”は風雨とガスの大歓迎を受け、山頂からの展望はまったくゼロ、
ただピークを踏んだだけという悲しい結果に終わりました(泣)
【山行日】2010年9月20日のち
~21日(月~火)
【コース】
9/20 沢渡駐車場07:25/24=====上高地バスターミナル08:00/10 → 徳沢09:45/50 → 横尾10:45/11:15 → 本谷橋12:05/10 → 涸沢分岐13:35 → 涸沢小屋13:55
9/21 涸沢小屋04:30 → 穂高岳山荘06:25/07:10 → 奥穂高岳07:50/55 → 紀美子平09:10/25 → 岳沢小屋11:15/45 → 上高地(河童橋)13:25/45 → 上高地バスターミナル13:55/14:00==== 沢渡駐車場14:30
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<9/20>
04:45自宅発
沢渡に着くころには雨がシトシト降り出すが、今日の予報は曇りなので一時的なものと考え、晴天を疑わない。
乗合タクシーの運転手さんも「これから晴れますよ~」と言ってくれて気分はルンルン!!
現に上高地に着くころには雨は上がり、雨具の必要はない。
08:00 上高地
河童橋
三連休の最終日とあって、横尾方面から下山する登山者は半端ではなく、ひっきりなしのすれ違いに驚く!!
明神
明神岳
徳沢
◆フジアザミ
◆コウシンヤマハッカ
横尾
横尾のベンチで昼食、お日様が顔を出したかと思うとパラパラと小雨が降ったりで、天気は安定しない。
11:15 横尾発
横尾橋
さすがにこの時間になると、下山する人の数はグンと減り、すれ違いもスムーズで横尾から50分で本谷橋着。
本谷橋
いよいよ涸沢への登りです。
登り始めると空模様は次第に怪しくなり、ついに本降り、仕方なく雨具を着用。
当然のことながら、涸沢から見上げる穂高はガスの中。
涸沢分岐から右に曲がり、涸沢小屋へと進みます。
◆タカネナナカマド
ほんのり色づいている。
13:55 涸沢小屋着
前日は激混みだったようだが、この日の宿泊客は少なく、布団一枚にひとりのゆったりスペースを確保。
夕食までのひとときを生ビールを飲みながら過ごす。
外を見ると霧が晴れ、涸沢ヒュッテがくっきりと見えている…これは、明日のお天気は期待できそう!!やった~~
…と、思ったのもつかの間、1分も経たないうちに再びガスに覆われ涸沢の全容は霧に隠されてしまった
涸沢小屋の夕食
なかなか美味でしたよ~~
<9/21>
朝3時30分起床
辺りはまだ寝静まっているので、ザックを抱えそっと自炊室(?)に移動。
LEDの電球が明るく照らす快適なスペースでカニ雑炊で簡単に朝食を済ます。
外は暗くて様子がつかめないけど、雨音が聞こえている。う~~悲しい…
04:30 暫く様子を見るも、止む気配はないので意を決して穂高岳山荘に向けて出発。
夜明け前のザイテングラード、何度かペンキマークを見失いながらも2時間弱で穂高岳山荘着。
06:25 穂高岳山荘
記念に一枚、ツーショット
ストーブが焚かれた暖かい小屋の中は、これからの行動を思案する人たちでごった返す。
本日9月21日の気象情報は、「曇りのち晴れ」、しかし、現実にはこの雨風なので、奥穂高岳登頂を諦め、涸沢方面に下山する人も多いようだ。
明日のお天気が約束されていれば、穂高岳山荘に一泊して明日登頂も考えましたが、
予報では明日はもっと荒れてカミナリが発生する可能性も…
やっぱり今日中に登った方は良さそう…というわけでいざ出発!!
取り付き付近ですれ違ったこのお二人は、「上はあまりに風は強いので登頂は諦めました。…」とのこと。
大丈夫か…??自分。。。
確かに雨風ともに強い、けれど、この程度のことなら過去に何度か経験している…慎重に一歩ずつ進めば何とかなりそう、かな…
山荘から40分でついに奥穂高岳着!!
「2010年9月21日、07:50」
夫、百名山達成です
雨風が強く写真を撮るもの必死!!
濡れた手でコンデジを触ることも抵抗があるのですが、何より困ったことは拭いても拭いてもメガネが曇り、視界が効かなくなること、タオルもハンカチもビショビショ。
さて、ここから吊尾根を通って重太郎新道を下る予定。
最低コルの分岐
マークを見落とさないように慎重にゆっくりゆっくり…
紀美子平が近くなったころ、空身の男性がこちらへ向かってきました。
聞けば、男性は前穂をピストンして紀美子平に戻る途中とのこと…??
どうやら、男性は紀美子平への道を見落として吊尾根を奥穂方面に来てしまったらしい。
さて、できれば今回、前穂に立ちたいと願っていた私ですが、こんな天気では展望もないし
何より危険なので次回の課題となりました。(さて、いつになることやら。トホホ…)
ガスの時は、こんな目印でも見落してしまう危険が…
その後、男性はデポしていたザックを無事に回収し岳沢へと下っていった。
紀美子平から続く重太郎新道は、鎖、梯子が連続する厳しい下り、
雨の日は滑りやすくなっているので、より慎重に…
樹林帯に入り、少しほっとする。
沢を横切れば、岳沢小屋はすぐ。
今年7月に再建されたばかりの岳沢小屋で休憩。
岳沢小屋はこぢんまりとした清潔な小屋。
中でホッと一息つきます。、夫はラーメン、私はうどんを注文しペロリと完食!!結構なお味でした。
30分ほどして外に出ると雨は上がり、空も明るい!!
雨が上がったのでコンデジをデジタル一眼に変え、草花を探しながらののんびり下山。
◆ゴゼンタチバナ
◆ヤマホタルブクロ
観光客で賑わう上高地に着く頃には、時折太陽が見え隠れ、吹く風もさらっと爽やか。。。
う~~ん、何とも複雑…
でも、山の上は相変わらずガスに覆われていて穂高を拝むことはできない。
ま、無事に下山出来たのですから“良し”としましょう!!
“晴れ男”を自負していた夫、百名山最後の山奥穂高岳は“雨風
ガス
”で締めくくりました…
ご主人様、百名山完登おめでとうございます。
もっといいお天気だったのかと思っていましたが
雨に降られてしまいましたか。
あきらめて涸沢へ下る人もいる中、ちゃんと登られて・・さすがですね。
fu-coさんの百座目とともに、思い出深いものになったのではないかしら。
次は、紅葉ですね
ご主人様の百名山達成おめでとうございます。
雨の中で残念でしたけど、
無事に登れて良かったですね~!
同じ日、私達は雲の平におりました。
もちろん雨・雨・雨で泣く泣く高天原を
諦めて折立へ下山しました。
折角遠くまで行ったのに~と悲しかったですが
まあ、これもまた忘れられない山行になりました。
きっとご主人様も雨の奥穂を忘れられないでしょうね!
冴えない天気が続いていますが、
あちこちで金木犀が素敵な香りを漂わせていますね~。
お陰さまで、夫もやっと百名山を達成することができました。
できることなら、山頂から槍ヶ岳やジャンダルムを望むことができたら最高だったのですが…
お天気は運次第、なかなかうまくいきませんね!!
また機会をみて登ってみます!!
“呪縛”から解き放たれのでこれからはピークハントだけではなくゆとりある計画で歩きたいと思っています(^^;
いよいよ紅葉のシーズンですね!
はなねこさんはどちらへ行かれるのでしょうか?
あの天候の中、奥深い“雲の平”とは恐れいりました!!
矢車草さんご夫婦は、お若いだけあって馬力が違いますね、羨ましい限りです。
雲の平は、まだ踏み入れたことがないない憧れの地です。
実は、この夏に計画したのですが、山中三泊を必要とするのでアッサリ諦めました。
でも、でも、来年以降に是非訪れてみたいですぅ
せっかくの三連休なのに雨ですね~
でも、矢車草さんはどこかのお山にお出かけなのでしょうね?
お天気はなんとも残念でしたが、じわじわ達成感が広がっていることでしょうね。
奥穂から岳沢の下りは、この夏に歩きましたが、なかなかきびし行程でした。雨の中更に厳しかったことでしょう。
この連休も雨にたたられて中々思うようにいきませんね。
この夏、大キレットさらに涸沢岳への難所も越えてきたぜぜ隊でも岳沢の下りを厳しいと感じたとのこと、ちょっぴり安心しました^^;
10月10日は雨の予報を振り切り、良い天気になりましたね!!さすが晴れの特異日です!
ぜぜ隊はきっと紅葉の山
私も明日〇〇へ行ってきます。