タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

渡りを前に

2017年03月31日 | タカの渡り
雨になりました。そのため今日の裏山歩きはキャンセル、渡りのことをあれこれ考えています。

渡りのシーズンは始まっていますが、いまあれこれ考えているのは秋の渡りのことです。



昨年の9月に行った長崎県の冷水岳からの展望です。

このとき利用させてもらった家の大家さんが山グループに入会されました。

その家は右側の森の下のほうにあります。

入会されてもされなくても厚かましく利用させてもらうのがタカ長流ですが、、

今年の秋はアカハラダカとハチクマを見るつもりなので、長期間利用させてもらうことになります。

その前に、、、、来月は仲間数人とその家に行き、その家の改修状況をチェックする(?)つもりです。

大家さんはその後も家の改修を少しずつ進めておられるからです。

    

昨秋行ったときに聞いたのですが、、、、、そして自分の目でも確認したのですが、、、、

冷水岳を渡るハチクマは平戸島の先端にある志々伎山を目指していました。左側の峰です。

そこはいい観察地らしいのですが、タカ長には行ったことのない山です。

そのため来月行ったときあの山に登ってみるつもりです。

山としては小さな山で登り1時間くらいですが、地形的には厳しいところもあるので、、、、

仲間たちと登っておきたいのです。

     

志々伎山ではハチクマが足元から湧きあがってくる、、、、、と聞いたのですが、、、、、

そのような写真を撮るためにも、、、、また、現地の人から詳しい情報を聞くためにも、

一度その志々伎山に登ってみないと話にならない、ということなのです。

佐世保の家から志々伎山まではかなりの距離があるので、毎日のように通うことは出来ません。

そのため、、、、、アタリになりそうな日をねらって早朝から出発することになるので、、、、

そのためにも下見は必要だと思っているのです。

    

    

    

今日の写真は冷水岳で撮影したものですが、、、、

今秋はこれ以上のものを志々伎山で撮ることを願っています。

しかし、タカ長のウデでは「近すぎた、、、速すぎた、、、」などなど言い訳するばかりでいい写真は撮れないかも???

と言うようなことを考えている時は一番楽しいのです。



    


違和感ばかり

2017年03月30日 | 日々雑感
栃木県のスキー場で起きた雪崩遭難事故。

未来ある高校生の命が失われたことに心を痛めている人も多いはずです。

タカ長もその一人で、、、、

あの高校生の中に身内や友だちの子どもが含まれているわけではありませんが、それでも彼らのことを思うと、、、、そして、、、

あんなことで子どもを奪われた親の気持ちを思うと、気の毒でかける言葉も見つかりません。

そのことを書き始めたらどれだけ紙数があっても足りない感じなので、その一部だけ書かせていただきます。

      

ネットから借用した画像ですが、今回の表層雪崩を説明したものです。

これまで積もっていた雪の上に、短時間に大量の雪が積もり、その雪との接触面である「すべり面」で上の雪が流れ落ちる、、、

特にこの時期は気温の変化もあって、下の雪面が融雪と凍結を繰り返すようなかたちになり、その上に新しく雪が積もるととても滑りやすくなる、、、

と言うようなことは山をやっている人ならだれでも知っている基本認識のはずです。タカ長だって知っているのですから、、、、。

しかし、今回の登山講習の責任者は「訓練は絶対安全だと判断」したとか、、、、

そもそも「絶対安全な登山」なんてあるのか?

タカ長たちが行っているような健康登山でも「絶対安全な登山はあり得ない」と考えていますから、この発言にはものすごい違和感を覚えます。

絶対安全だと考えたらそこで思考が止まってしまいます。それはとても危険なことです。原発事故がいい例です。

    

そのとき雪崩注意報が出ていたと報じられていますが、、

広範囲を対象に出される注意報などは、極端に言えばどうでもいいことだと思っています。

問題は警報、注意報に関係なく、いま自分たちがいるところが安全か危険か、、、、ということです。

そのように考えたら、少なくとも講習の責任者としては現地のことを一番よく知っているスキー場の人に相談し、アドバイスを求めるのは当たり前のことだと思うのですが、、、

報道によると「トイレを貸してくれ」という話はあったが「ラッセル訓練をする」という話はなかったとか、、、、。

最初に「絶対安全」だと判断してしまうと、そこで思考が止まってしまって、地元の人にアドバイスを求めるということに気がまわらなかったのでは?

    

以下はタカ長の単なる憶測ですが、、、、

今回の事故で大きな犠牲を出した高校は県内の強豪校だったとか、、、、そしてその高校の先生が今回の講習の責任者。

強豪校、ということは山岳競技の強豪校、ということでしょうが、そもそも山岳競技、つまり山で何かを競争するということ自体に違和感を覚えます。

登山は若者たちを教育するのに最高の舞台だと思いますが、、、

しかし、そこで速さや体力を競うというのは間違っていると思うのです。

今回の事故で報道されない根っこの部分で、、、、

山岳競技があるのならそこでいい成績をおさめたい。強くなりたい。強くしたい。

そのような思いが無理な訓練をさせたのではないか、、、、と考えるのはタカ長の考えすぎでしょうか?




山は低くても

2017年03月29日 | 山歩きから
携帯から投稿したように、昨28日は早春の和気アルプスを歩いてきました。

広島にもいつの頃からか「広島アルプス」と言われるようになったコースがありますが、その広島アルプスとは比べものにならないいいコースでした。

    

その高度図です。

子細に見れば正確とは言えないようですが、これを見てもお分かりのように最高地点の神ノ上山の標高が370.3m、400mにも満たない低山です。

しかし、そのコースの前半には岩稜が多くて、とても魅力的なコースでした。

    

    

写真で見るとこのような感じで、普通の尾根歩きに見えますが、、、、

それは標高が低くて松などの木が生えているからです。

もし、その木が無かったら、、、、、と想像してみると、、、とても面白いコースであることだと思われます。

そういえば、、、途中には、、「穂高山」とか「間の峰」とか、、、、

本場の日本アルプスあたりで聞いたような名前を見ることが出来ました。

そのような尾根道を縦走して、、、、、

    

最高地点である神ノ上山について、のんびり休もうとしたら、パラパラと降り始め、、、

雨具をつける前に本降りになってしまいました。

早々に下山開始。それにしても雨音が激しいと思ってみると、それは雨粒ではなくて雹だったようです。

早春の山で夏の夕立のような雨、、、、標高は低くても山は山であることを実感しました。

    

下山して見上げる鷲ノ巣の岩場です。ロッククライミングの練習場になっているようです。

このような岩場は広島アルプスにはないので、、、

広島人としては癪に触りますが、同じアルプスと言われていても、こちらのほうが一枚も二枚も上でした。

山は高さだけではないですね。

小さな山歩きで、歩数はわが裏山の大杉集落を往復するより少ないのですが、、、、、、、

アップダウンが多くて、累計標高差は750mくらいの登りがあり、裏山歩きをするより疲れました。

そして、、、あの天気の急変、、、、思い出に残る山歩きになりました。


サシバが増える???

2017年03月28日 | タカの渡り
今回のエコツアーに参加された鳥友の写真を借用しての更新です。

3月28日は岡山県の山に行くのでこの記事は予約投稿にします。

タカカノたちが参加した今回のエコツアーは単なる物見遊山の探鳥旅行ではありません。

隊長さんはアジア猛禽類ネットワークの会長さんで、その活動の一環としてのツアーなのです。

だから、普通の観光だけではなくて、現地の学生たちとの研究発表会のような場も設定されています。

ついでに言えば、このツアーの旅程などは現地の人が立てて、彼らは本当に一生懸命ツアーの世話をしてくれます。

    

そこでどのようなことが発表されたのか、具体的なことは分からないのですが、、、、

南の国に行くと若い人たちが積極的に研究発表等の場に参加するのを目にします。

平素、年寄りばかりでタカを見ている私たちには、その光景がとても新鮮にうつります。

    

そして、、、いい発表には会長さんから表彰されます。

このような取り組みを通して東南アジアの若い世代の研究者が育っていることは間違いありません。

いまフィリピンのルソン島の関心事はサシバの密漁防止、と言っても間違いありません。

そのために現地住民に働きかけをするのですが、そこでは現地の行政が積極的にかかわり、短期間で大きな成果を上げているようです。

    

中央の若い女性は現地の市長さんです。

別の町の市長さんも女性ですが、その市長さんたちがこのプロジェクトに積極的に参画されているようです。

そのためでしょうか、先ほど届いた現地スタッフからのメールによると、サシバの密漁は激減しているようです。

春に日本に向けて渡って来るサシバがフィリピンの出発点で大量に密猟されていました。

その密猟が激減すれば、、、、そして、、、、いつの日か密猟が無くなれば、、、、

当然のことですが日本のほうに向けて渡ってゆくサシバが増えることになるはずです。

私たちが日本で観察するサシバが本当に増えるかどうか、ことはそう単純ではありませんが、、、、

でも、タカの渡りを見ている人には、これからに期待を持たせる情報ですね。

    

今日の記事とはまったく関係がありませんが、、、、

鳥友が撮った写真ではタカ長お気に入りの一枚なので、最後に紹介させて頂きます。




本当に一枚だけ

2017年03月27日 | 今日の一枚


昨日と同じような話題です。

タカカノがフィリピンで写した写真を見ていたらこのような風景写真がありました。

前後に同じような写真が無くて、ここで写した文字通り1枚の写真です。

同行の仲間が写した写真を見ると、ここではフィリピンカンムリワシなどの猛禽類が見られて様です。

コンデジでは猛禽類は写せないとしても、、、、

その猛禽類を撮っている人を写すとか、、、、何か写しても良かったのに、、、、。

平素カメラを持たない人はこのようなものなのでしょうか?


写真を撮らない人は

2017年03月26日 | 今日の一枚


タカカノはフィリピンから予定通り帰ってきまいたが、すぐにボランティア活動へ、、、

タカ長は山に行っていて、土産話は断片的には聞いていますが、、、

タカカノが撮ってきた数少ない写真の説明などはまだ聞いていません。

別に「家庭内別居」しているわけではありませんが、それぞれが勝手なことばかりしているので、ブログで紹介できるようなことまで聞き出していないということです。

その写真を見ていたらタカ長が気に入りそうなものが写っていました。タカカノに聞くとPaoay Churchだということですが、、、、

その詳しい説明は聞いていません。というか、、詳しい説明は出来ないのかも分かりませんね。

平素写真を撮る習慣のない人にカメラを預けても、、、、

そこに写されている写真はわずかですね。ここでは2枚だけでした。

タカ長なら数十枚、ひょっとしたら100枚以上撮るかも分からない写材なのに、、、、

たったの2枚だけではねぇ、、、。

内部の写真もあるのでタカカノとしてはたくさん撮ったつもりなのでしょうが、、、、、

あまりあてにならないので一緒に行った友だちから旅行中の写真をもらうことにしています。



このような時間にこのような写材を前にすると、、、

写真を撮る人ならもっともっと撮りたくなるでしょう?

と言うようなことをいまさらボヤいても何にもなりませんが、、、、、、。


一粒の飴玉

2017年03月25日 | 山歩きから
    

昨日の向山でのことです。

私たちは9時には「奥畑の岩場」と言われるところに着き、仲間たちが縦走して来るまでタカの観察をしました。

しかし、昨日も書いたように肝心のタカは飛んでくれなくて、、、、、

    

それでも一応マジメに空を見つめていました。

そして、、、、、、11時を少し過ぎたころ仲間たちがやって来る方向とは別の方向から人の声が聞こえてきて、、、

間もなく女性5名の登山者が山頂のほうから下りてきました。

簡単な挨拶をして、、、、ここで昼食をされるみたいなので、、、どうぞどうぞ、、、と

タカ長が座っていたこの場所、展望が一番良いところを彼女たちにあけ渡しました。

タカの渡りはヒマなので、、、、そして彼女たちに一等地を譲ってもタカを見ることは出来るので実害は何もないので、聞くともなく彼女たちの姦しい声を聞きながら空を見ていました。

話の内容から山には何度も登っているグループであることは分かったのですが、、、、

彼女たちの様子をそれとなく見ながら自分たちのグループのことを考えていました、

    

せこい話だと思われるかも分かりませんが、、、、、

一緒にいた仲間もタカ長と同じようなことを考えたようなので今日の記事にすることにしました。

彼女たちは楽しそうに食事をし、、、、話の様子では何かをつくりすぎていたようですが、、、

それでもそばいいる私たちに何らかの気づかいをしている様子はまったく見えませんでした。

一粒の飴玉がほしくて言っているのではありませんが、、、、

席を譲ってもらった人のそばで楽しく食事をしながら、その人たちに「これをひとついかがですか、、、、」とも言えない人たち、、、、

私たちのグループではあり得ないことを経験したのです。

今どきの若い人なら知りませんが、その人たちはお世辞にも若いとは言えない登山者なのです。

遅れて着いた仲間たちに「飴玉ひとついかがですか?」とも言ってもらえなかった、と言ったらあきれていました。

仲間たちは「お菓子のひとつももらって楽しくやっているのだと思っていた」と言っていましたが、、、、

このようなことを気にして、、、、そのことを記事にしているのは、、、、

タカ長の考えていることが間違っているのかなぁ???

山を歩く人の心から言ったら「飴玉ひとついかがですか?」と言うのが常識のような気がするのです。

その飴玉を頂くかどうかは別にして、声くらいかけて欲しいと考えるのは間違っていないと思うのですが、、、、、。




リハーサルを終わって

2017年03月24日 | 山歩きから
仲間たちとの山歩き。

いつもの駐車場から見える窓ヶ山の尾根と縦走して向山まで、という登山ですが、、、

タカ長たちホークウォッチ組は向山でタカの飛来を期待しながら仲間たちの到着を待つ、と言うプランでした。

    

歩行時間の短いホークウォッチ組はゆっくりと向山に登り、9時ころから西の空を注目していました。

しかし、鳥はほとんど飛ばなくて、、、、

それでもマジメに空を注目していたら、、、、

    

前方に見える窓ヶ山の左に1羽のタカを見つけ、、

そのタカがタカ長の期待していたコースを流れ始めました。

そして、、、、タカとの距離がちだづいてくると、、、、ありゃ、、、ありゃ、、、、

そのタカはトビであることは分かったの分かったのですが、リハーサルのつもりでカメラを構えて待つことにしました。

待つことしばし、そのトビは裸眼でもはっきり見えるようになり、、、、カメラの射程に入りました。

    

間違いなくトビ。でも、タカ長が一番飛んでほしいコースを飛んできてくれたので連射でバシャバシャ、、、、。

その飛び方は渡りそのものの動きでしたが、トビを歓迎しないのは日本のホークウォッチャーなのです。

この画像をディスプレイで見て、もう少し補正したほうが良いことも確認してタカの飛来を待ちましたが、、、

それからは何も飛ばなくなりました。

昨日の荒谷山では双眼鏡ナシで13羽のタカを確認したのに、、、、

飛ばない日とはこのようなもの、双眼鏡でマジメに探しても飛ばないときは何も見えないのです。

と思っていたらいきなる頭上を1羽のノスリが流れ、あっと言う間に松の陰に消えて行きました。

窓ヶ山とは別のほうから飛んできたようです。そのため撮り逃がし、、、、、。

本日のタカは以上がすべて、、、、、

    

仲間たちは西峰に到着し、そのあと岩場の上でおっかなびっくり、下を見ている仲間を見つけてカメラに収めました。

こちらのほうはタカ長の想定より早い到着で、、、、

そのままのピッチで急いだのでしょう、12時前には向山に到着しました。

上の写真でお分かりのように朝は風があって、フードをかぶって空を見ていたのですが、、、

仲間たちが到着するころには天気が良くなり、太陽の下で昼食をとりました。

それにしても皆さんは健脚、順調に歩いてきましたが、、、、

タカのほうは相変わらずの不作でした。

    

恒例の記念撮影を終えるころには天気は最高になりました。

しかし、タカが飛来する気配はまったくないので、心を山に残すこともなく下山することが出来ました。

このようなハズレがあるのが、、、、いやいや、、、ほとんどがハズレなのがタカの渡り観察なのです。


突然の下見登山そして、、、

2017年03月23日 | 山歩きから
今日は相棒と向山に登りタカの渡りを見ることにしていました。しかし、、、、

今朝になってみると曇り。暑い雲がおおっており、この天気ではタカの渡りは期待できないような気がしていたら、、、

相棒は堂床山に行きたいと言い、、、、しかし、それでは帰りが遅くなり、臨時主夫としては困るので難色を見せていたら、、、

そうだ、荒谷山に行こうと相棒が言い、タカ長も前々から行ってみたい山だったことを思い出しました。

    

荒谷山は近くにある山で、、、、いつもの駐車場からも良く見えるのですが、私たちは個人としても、グループとしても登ったことがない山なのです。

そのようなことになったのは駐車に問題がありそうだと認識していたからです。

しかし、タカ長のその認識は古いようで、先日窓ヶ山でタカを見ている時に登って来られた登山者から、、、、

〇〇団地の一番上に公園があり、そこが登山口になっており、駐車するスペースは問題ない、ということを聞いたのです。

駐車に問題がないのなら一度は行ってみないと、と思っていたので、相棒の提案にのって突然の下見登山をすることになったのです。

    

写真の整理も出来ていないし、臨時主夫としては多忙なので詳しくは後日、ということですが、、、

とにかくいい山でした。その第一の理由は杉や檜の植林がなかったことです。

    

600m級のやまですが、急登もありました。しかし、その距離は短いので、、、

ひと言でいえば「わが裏山級」ということになりそうです。

    

下見登山ということで双眼鏡を持参しなかったのですが、、、

昼食をとっているときノスリやハイタカが飛んでくれました。

荒谷山がいい山だ、というもう一つの理由はタカの渡りが見られたから、ということですね。

    

これはノスリですが、これとは違うノスリが登山中に近くを飛びました。

しかし、その時のタカ長は登山モードだったのでカメラを出すこともしないで、目の前を帆翔しながら高度を上げていくノスリを見ていました。

そのあたりのモードチェンジが即座に出来ないのはタカ長が「鳥撮り」さんでないことの証明ですね。

何はともあれ、双眼鏡も持たないで空を見ていて、近くを飛ぶ、、

ノスリを7羽、ハイタカを5羽そして渡りではありませんがミサゴを1羽見ることが出来たので、今日の下見登山は◎以上の山歩きになりました。