趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

読 書 1

2014-12-22 | その他
 

  「古事記は神話ではない」  桜井光堂著  秋田書店

   著者によると「古事記」は単なる神話ではない。
   神勅は邪馬台国以前、 日本に3大国家が存在したことをものがたる。 3大国家とは
   九州の豊王国、 中国の葦原王国、そして大和の大ヤマト王国である。この3大国家は
   のちに豊王国と葦原王国が連合し、豊国王の神武天皇が両国の軍勢を率いて東征し、
   大ヤマト中央王国を滅亡にみちびく 。 このようにして新大和朝廷が成立するのである。
   これらの事実をしるしたものが「古事記」である。神勅とは天照大御神の勅命のこと。
 

   本書は国文学者であり国際法学者でもある著者が「古事記」の成立事情、「日本書紀」
   との綿密な比較、 そして大胆、 精緻な論証をあげて、 日本古代国家の謎を解明する。

   本書の初版が発行された昭和45年(1970年)に通読し、ユニークな論旨・論点に興味を
   もったものの、本棚の隅で埃を被っていたが、昨日再度読み直しはじめたところである。



  
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  読書三昧 4 | トップ | 読 書 2 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
驚きました。 (みいちゃん)
2014-12-26 14:03:39
たが 様

実は、今年の仕事も終わったので、日ごろ読もうと思っていた「古事記」に関する本を買うべく「なんば・旭屋書店」へ行ってきました。
買った本は「古事記と日本書紀」森村宗冬著 
帰ってきて、なにげなく「趣味の園芸」を見たら、「古事記」のことが書かれてるではありませんか!
正直、びっくりしました。
と同時に、たがさんの教養の深さに感じ入りました。
小生も勉強して、お話出来るようになりたいと思います。
返信する
Unknown ( たが)
2014-12-27 00:42:56
 みいちゃん
 「古事記」について、思うまま今月の初めから
 「読書三昧」 と題して、日誌のつもりで書き
 止めましたが、コメントが入ることは予測して
 いなかったので、私としても ”驚き” でした。
 しかも、貴兄のコメントには恐縮です。
 お話するのを楽しみにしております。
返信する
古事記、神話 ( rokuemon)
2014-12-31 21:49:51
 古事記の本は読み進んでおられますか?

 私はあまり多くは読んでいないので、
持論を語ることはできないのですが、
 産経新聞の「神話を訪ねて」(神話を訪ねて(続)」を読んで
想像の産物とは思えない内容のユニークさ
面白さ、表現の精緻さにただ驚きます。

全国の神宮、大社、神社などを今の時代まで
維持する人々の努力の営みや時間の重みは、
並々ならない偉人への厚い思いや感謝から
くるものと考えています。

「古事記は神話ではない」
古事記は事実である、という意味と解釈したのですが
いかがでしょうか?

私は、世界で伝えられている「神話」も
物語としてかなりの脚色があったとしても、
事実を元にして、偉大な存在を民族の誇りと
した過去の記録ではないかと思っています。

今の日本では、敗戦で戦前のことを全否定する風潮が強く残り
書として大切に伝えられてきた「古事記」「日本書紀」その他は
戦後教育から「神話」としても「歴史」としても教えられることが
なくなってしまいました。

神話の時代から記述した世界に残されている
書物は
それほど多くないのではないかと思います。
永い歴史を持つ日本が、誇りとするべき過去
の遺産を粗末にしていいはずはありません。
その意味で、今の日本の教育の在り方に
憂いを感じます。
返信する
質問にお答えします (たが)
2014-12-31 21:59:04
 rokuemon さん
 折角コメントをいただいているのに、
 ご返事が遅くなって申し訳ありません。
 「古事記は神話ではない」の著者の論旨を
 読むかぎり、 古事記は歴史的な事実である
 と主張されています。
 通読して感じるのは、著者の独断の強さが
 気になります。
 この本が出版されて以来、その主張や
 論旨に賛同したり、評価する学者や作家が
 全くいないことも、考慮に入れています。

 ご指摘のとおり、敗戦後の唯物史観による
 歴史の否定は、論外です。
 先人が残した豊かな遺産を継承していくことが
 私たちの務めだと思います
返信する
国学者 (yukomama)
2014-12-31 22:05:15
 昭和45年に通読されたとか、たがさんの教養の深さを感じます。
 著者は古代人の生き方や考え方の中に連綿と流れる
 一貫した精神性の存在に気付き、国学として確立させた。
 勉強不足で詳しい事は分からないですが、
註釈にあたってすべて真実にあったことと信じ
 「やまとごころ」を重視する態度を貫いた書物に
 少し興味が出て来たように感じます。
勉強になりました。また色々教えてください。

 今年も残すところ後10時間余り、新年も興味ある読書
 を十分楽しんでください。
本当に今年はお世話になり有難うございました。
返信する
もうあと15分で年越し (たが)
2014-12-31 23:41:12
 yukomama さん
今回の記事は桜井光堂の
「古事記は神話ではない」という論文を
テーマに取り上げましたが、
あなたのコメントを読むと、もしかして、
本居宣長の「古事記伝」を想定しながら、
お書きになったのかなと推察しています。

今の時刻は11時40分、
今年もあと20分で暮れようとしています。
今年は自分にとって良い年だったかどうか、
あまり振り返って考えたこともありませんが、
趣味の園芸と庭作業だけは充実していたかな
との思いはあります。
喪中につき、越年のご挨拶は差し控えますが、
あなたとあなたのご家族のご多幸を祈って
います。
返信する

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事