気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

野口整体という生き方

2018-01-26 13:57:26 | 野口整体
 野口整体(野口晴哉氏)の本で、最初に読んだのが「健康生活の原理」と「整体法の基礎」。からだ・健康に対する考え方が独特で面白いなと興味を思った。それより前に老荘思想を学んでいたことも興味をひかれたことと関係があるだろう(野口氏も荘子や禅の本を読んでいた)。
 20~30代は悩み多き時だった。自分のやりたいことが分からず、どう生きたらいいのか分からず、いつも道を探していた。そんな時に野口氏の思想に出会った。氏はよくある啓発本のようにポジティブシンキングを説くわけでもなく、堅苦しい道徳を勧めるのでもなく、絶妙な人間観察に依拠した整体(生き方)を提示して見せたのである。それは具体的な「一つの道」ではなくて、自分の生きる姿勢を問うものである。キチンと自分(からだとココロ)に向き合うことである。自身の欲求に気づき、それに従って生きていくことである。
 それから20年経ち、いまだにその作業は続いている。一つの道があってもなくても、今の「生」を充実させていくことが大事なことなのである。

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