気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

健康法の第一義

2016-10-07 14:02:26 | 野口整体
 野口晴哉氏は、その著作の中で「健康法とは結局虚心平気を維持することで、食べたり動いたりすることが第一義のものではない。静かに息することが続けられてのみ真に虚心であり平気であり得る。」と言っている(野口晴哉著作全集1・病人の問題二・昭和十六年)。
 現代も当時と変わらず、食にこだわり、運動をすることで健康になれると考えている人が多い。これは栄養や運動が必要ないと言っているのではなく、そういうことは意識して行わず、本能の欲求に従って行うことだと言っている。
 
「自分は思ふ。如何なる考え方でも、もし人間の息を乱さず、堂々と真直ぐに行動できるなら、それは正しい健康への道だと。」(同上)
 健康法を守ることに必死になっている人は息が上がっている。人にイヤなことを言ったり、意地悪をしているときにも、気が上がっている。気が上がらない生活が、そのまま健康法なのである。
 「虚心平気」とはココロにわだかまりのないことを言うが、身心共に落ち着いて、自分らしい状態である。それは、健康への正しい理解と、からだの訓練によって実現できる。健康とはどういうことなのか、野口氏の著作を繰り返し読めばわかる。からだを整える方法は「活元運動」や「愉気法」などあるが、坐禅や瞑想でもいい。私の場合は「ただ立つ」と整う。

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